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スラム……

 それから、ショウを追放した。

 獅子の牙のメンバーは、村に戻ると村長と村人達のはからいで勇者パーティー昇格祝いの宴が執り行われ。

 沢山の酒や料理が振る舞われると、宴は夜通し続き……

 獅子の牙のメンバーは、村人達に祭り上げられると宴は、大いに盛り朝まで飲み明かした。



 一方で、獅子の牙を追放された。ショウは、森を一人で彷徨っていた……


 そして、途方もなく歩き続けると……知らず知らずのうちに、伝説の剣が刺さる洞窟へと戻って来ていた。


 それから、ショウは導かれる様に剣の側へと立つと——伝説の剣を見つめた。


 洞窟の天井が抜けており。月光りに照らされる剣は、何とも神秘的な雰囲気を漂わせていた。


 そして、ショウは伝説の剣に手を掛けると——思いっきり力を込めて抜こうとした! が……剣はピクリとも動かない。

 

「何となく結果は分かっていた……」


 俺では、勇者にはなれないと……


 そして、ショウは剣の側に座り込むと昔の事を思い返した。


 自分が、何故……英雄に憧れて……勇者になりたいのか……。



 それは、今から数年前——。


 ショウは、妹のルフエルと共にスラム街で暮らしていた。


 その頃のショウは、スラム街の子供達のリーダーで【シーフ】のスキルを使い。

 スリや盗みなどを行い生活をしていた。



「ルフエル。お前達は、ここで待っていろ。

 今回は、兄ちゃんとケント達で行ってくるから……」


 ルフエルは、ショウの言葉に素直に従った。


「分かった! でも、気をつけてね。

 お兄ちゃん……」


 そんな心配をするルフエルに対して——。


「大丈夫だ! 兄ちゃんに任せておけ。 

 兄ちゃんには、サーチのスキルもある!

 俺が居れば、万に一つも失敗はない。

 行くぞ! おまえらーーー!!!」


「「「おおーーー!!!」」」


 それからショウ達は、食料を手に入れる為に市場へと向かった。


 市場へ着くとショウ達は、血の繋がらない家族の為に大量の食料を盗むと……スラムで暮らす子供達、皆んなに食料を分け与えた。


「ありがとう」


 と、言う言葉と共にショウは——スラムで暮らす。血の繋がらない兄弟達から熱い信頼を寄せられていた。


 そして、特にショウを慕っていたのは……ケントと言う少年で、歳はショウの一つ下であり。

 スラムで暮らす子供達の副リーダー的存在の人物であった。


「兄ちゃんは、本当にスゲーや! 

 兄ちゃんが、来てから皆んな。毎日食べ物にありつける様になったし……死ぬ兄弟も少なくなった。

 本当、ありがとうな! 兄ちゃん」


「そんな事、気にするな!

 ここに居る皆んな家族みたいな物だろ! 

家族や兄弟は、助け合って生きて行くんだ。

 だから、お前らも下の者には優しくするんだぞ! 分かったかッ?」


「そんな事、皆んな分かってるって——。

 なぁー皆んな——ッ!!!」


 それからもショウは、妹と血の繋がらない兄弟達と貧しいながらも力を合わせて暮らしていた。


 ショウの【シーフ】のスキルである。

 サーチと鍵開けのスキルのお陰で、子供達は大人に頼る事もなく上手くやれていたと思う。


 そして、皆んなは夢を語る様になった。



 食事も終わり。満腹で、お腹をさするケントがショウに質問をする。


「兄ちゃんは、もうすぐ成人になる。そしたら働ける様になるだろ……

 そしたら兄ちゃんは、ここを出て行くのか? それとも……兄ちゃんは、どうするつもりなんだ?」


 この国では、十五歳で成人となるので——もう少しで十五歳となるショウは、働ける様になる。だから、ケントはショウに尋ねた。


「……将来か…………まったく考えていなかった……。

 正直言って、俺がココから居なくなったら食料集めも大変になるだろうし。

 お前達、みんなが成人するまではココに居るつもりだけど……そんなお前は、来年だろ! どうなんだ?」


「俺は《《英雄になりたい》》。

 ここのスラムに住んでる人達みんなを助けたいんだ!

 だから、冒険者になって——勇者になって——世界を平和にして、ここに住む人達を助けて英雄として語り継がれる。そんな大人に俺は、なりたいんだ!

 そして、兄弟達には勉強を学ばせてやりたい。

 そしたら、文字が読めて算術が使えれば、奴隷みたいな仕事じゃなくて、いろんな仕事につけると思うから!」


 ケントの考えに、ショウは驚いた。


 ケントは、年上のショウより。

 このスラムの事を皆んなの事を考えていた。


 ならば、自分は……


「なぁ、ケント……お前の、その考え——。

 その夢の手助けを俺にもさせてくれないかッ!?」


 すると、ケントはキョトンとした顔をして——。


「何言ってるんだ!? 兄ちゃん……

 手助けじゃなくて、目指せばいいだろ!        

 兄ちゃんも、兄ちゃんなら絶対になれるよ。誰よりも凄い英雄に——だって兄ちゃんは俺達の憧れだから——。

 それに二人で、別々に目指せば可能性は2倍に上がるだろ!」


 そう言われて、ショウも覚悟を決めた!


「……そうだな。

 二人が目指せば可能性は2倍になる。

 ならば今日から俺達はライバルだ! ケント、どっちが先に英雄になれるか競争だ——ッ!」


「望むところだぜ——兄ちゃん!

 まずはどっちが先に勇者になれるか勝負だね」


 そして、笑い合う二人は——。

 この日、英雄になる事を心に誓った!


 それから二人は、強くなる為に特訓をしながらも穏やかな日々を過ごした。


 ある日の事、事件は起こった……

読んで頂き! ありがとうございます。(*⁰▿⁰*)


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私を夢に近づけます! 私を小説家にします!


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