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【プロットタイプ】魅力を知るのは君だけじゃない

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

こういう、諭羅のドス黒いところ、めーちゃ大好き。

人を見下し、自分を見下し、自虐する。

そう言うところがすごーく好き。


そしてそう思うのは、きっと私だけではないはず。

よく『この子のこの子の魅力を知ってるのは自分だけ』なんて台詞を聞く。その度に思うのだ。『奢るんじゃない』『そんな自分が特別だとか思うんじゃない』と。


私には家族以外で気を許した人間が二人ほどいる。瑠衣と鏡花である。それぞれ強い個性を持ち、良い意味でも悪い意味でも一度接したら忘れられない程である。

そんな二人のうちの一人、鏡花がニコニコの笑顔で今日も話し掛けて来る。

「ゆらりぃってさぁ、モテるでしょ?」

「告白された事はなかったかな。そこまで女の子と接点なかったし」

なんの話しか分からず、私は首を傾げる振りをする。本当は意図に気が付いているが、たまには手の込んだ話を提供した方が、鏡花の人格形成に役立つだろう。

すると鏡花は僅かに口角を上げ、人を詰る目線をした。

「猫を被んなよ。優等生の諭羅くん。この質問の意味が分からない程、君は愚かじゃないだろう?」

直ぐにバレた。常に人の動向を観察し、細かな癖を真似て心情を理解する相手からしたら、こんなの造作もないことだろう。

だから私も久しぶりに同じ席に座る事にした。

「君のような穏やかで気の回る男を女が放っておくはずが無い。だが女の方に告白する勇気が無い。その上君は筋金入りの人嫌いだときた。だから何時も独り身だ。そうして独り身である噂を聞きつけた女共はこぞってこう思う。『諭羅くんの魅力を知らないなんて、見る目がない』と」

何人かの男子生徒から言われたことがある。『○○という子がお前のこと好きらしいよ』と。その話をするのは大抵別の男子生徒で、別の女子生徒の名前が入ってくる。

其れを聞く度にこう思った。『断られると分かっているから行動に移さないのか』、はたまた『諭羅の魅力を知っているのが自分だけ。という特別感に浸りたいのか』と。そうして行き着く先は決まっていた。『人の観察眼はそこまで甘くは無い』と。

「一部の人間だけが、観察眼を宿している訳ではないよ。ただ不思議。想い人の魅力には気付いても、それ以外の人間には目が向かない。此処で観察眼を問われる人間かバックリ裂け目が出来る。私達は辛うじて後者だ」

『奢るんじゃない』と思う。自分だけが特別な目を持っていると、そう思うんじゃない。私達でさえ、物を完全に見ているとは思えないのだから。もっと細かく見る必要があるのだから。

そう言いながら、私は鏡花の頭を撫でる。人の心に土足で上がり込み、我がもの顔で振る舞い、『何か問題が?』といけしゃあしゃあと発するこの子に。

「君のその厚顔無恥な所、存外皆好きだし、愛される秘訣だと思っているよ」

「賢い貴方は周りに夢を見せるのでしょう。だから周りみんな、諭羅のどす黒いところを知らない。もし知ったら、ますます君の沼にハマってしまうかもね」

諭羅は気心知れた人間にしか、こんな場面見せません。

悪口も皮肉も言いません。

夢を見せるのが優等生の仕事だと半分は思ってるから。


そうして人の事を見下しながらも、自分も同じ狢だと嘲笑する様が堪らなく好き。

今の小説だと

『自分達でも、完全な観察眼を有している訳じゃない』というところ。


以下何でも許せる方向け。

個人の意見飛び交います。私の発言が許せる方のみ宜しくお願いします。


あのね、人は馬鹿じゃないの。

貴方が魅力に気付いたら、皆口には出さないだけで、みんなその人の魅力を知ってるの。

逆も然り。悪いと思ったところ見過ごす程、人間は愚かじゃないの。

だから何時も思うの。

『人間ナメてんの?』って。

より正確に『人間の見る目をナメてんの?』って。

人は愚かじゃないんですよ。

そんなことで優越感に浸らせてくれる程、現実は幸せにも出来てないんですよ。


という余りにも口の悪い煽り文句を乗せておきます。

でもこれ、ただの事実。ガチめな事実。

貴方が良いと思った人の魅力は、周り皆、口に出さないだけで、そう思ってる。

だから胡座かいてるうちに、他の誰かにトンビされるんでしょ?


そんな事をとある声優さんのまとめ動画見て思いました。

あんまりお話は得意ではないし、真面目故に愛想も良くない。

でも多くの人々がその魅力、真面目だって気付いているから、皆その人の事大好き。


其れに気付いてない人ばかりだったら、その人は今、此処に居ない。埋もれてしまっている。


だから人の見る目に対して胡座は欠かない方が良い。

貴方も、そして私も。

ナメられた時が最後、こうやって足元掬われてしまうのだから。

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