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51.登場人物紹介とあとがき等


◆登場人物紹介


◇主人公周辺



守谷従治(もりやじゅうじ)

 幼年期からのオカルト趣味をこじらせて魔術師になった人。大学在学時より占いやまじないの類いを使ってバイトをしていた挙句、就職に困る。結果、悩みぬいた末に親類などから借金をしてカフェチェーンのオーナー店長となり、二十名ほどのスタッフを率いる。また、副業で魔術の依頼を受ける。副業で使っている名は虚十字(うろじゅうじ)

 順法意識はあるものの、共感できる依頼者の心情と自身の興味のおもむくまま魔術を行使する。中高で通った英語塾の英国人講師を師と仰ぎ、独自の技術体系を確立。魔術を使って幅広く証拠の残らない依頼を受ける。

 やがて密教系組織から呪殺攻撃を受け、病院送りにされる。直後に法の女神を名乗る神格たちの助力を得て蘇生する。その過程で神々との縁を得て、奇妙な事件に巻き込まれる。



浅菜令(あさなれい)

 守谷の喫茶店で働く部下で、アルバイト。台湾人から仙術を習っている女性。一人称は僕。実力は実戦経験が足らないだけで、魔術戦をこなす技量はある。オカルト分野を嗜好し、関心は多岐にわたる。さっぱりとした性格をしており、短髪でパンツルックを好む。凝り性でオタク気質な読書好きではあるが、身体を動かすことは好む。男女問わず彼女への第一印象は悪くない。



辻照汰(つじでるた)

 守屋の部下でアルバイト。関西弁。一人称はぼく。UFOが大好きなロッカーで、ここ数年はエクスぺリメンタルロックのバンドでギターを担当。実は実戦レベルの混沌魔術の使い手で独自の呪文を使い、国立研究開発法人職員の友人に頼まれて時折依頼をこなす。好きなUFOは葉巻型。ラグビーのボールの発明者は宇宙人と親交があったのではないかと考えるのを自身の鉄板のネタにしている。赤井と最近付き合い始めた。



赤井円(あかいまどか)

 守屋の部下でアルバイト。一人称はあたし。たぬき顔の女性。UMA大好き。動物一般も大好きで、ある種のコミュニケーションに関わる超能力があり、感覚レベルで動物との意思疎通が可能。辻と最近付き合い始めた。



子安帆群(こやすほむら)

 守谷の部下でアルバイト。おっとりあらあら系主婦だが芯は強く主婦力は高め。一人称は私。イチキシマヒメノミコトと(戦神としての)弁天が推しの御朱印女子。霊媒体質であり、古神道系の言霊を使える。旧姓は卜部(うらべ)



久喜春也(くきはるや)

 守屋の部下でアルバイト。専業主夫をしている。一人称は私。普段からスタイリッシュでジャケットを着こなすイケオジ。結婚前は高級中華料理店で働いていた。占いマニアで筮竹を使った周易を行う。また、状況の推移から、卦を算じなくても該当する卦を読み取る能力がある。



杉山深銀(すぎやまみしろ)

 守屋の部下でカフェチェーン社員。バイク乗りで空手とヨガを修める。一人称はオレ。天気がいい日は職場までバイク通勤をしている。大学時代に密教文化にはまる。名に反して肌は健康的に黒く、プライベートでは俺っ子。鼓典と付き合っている。中学生のころに父所蔵の北〇の拳にはまり、推しは〇オウ。



志藤清麻(しどうせいま)

 守谷の店のアルバイト。一人称は自分。ゾンビゲームからはまり、ホラームービーが好きで、悪魔の名前に詳しい。初見では分かりずらいがやや優柔不断な性格で、物ごとの裏側などを考えすぎる傾向がある、杉山と同じ道場で空手をしている。見た目は細マッチョ。厨二ネタは彼の生きる糧だったりする。目上の相手には仕事以外では「〇〇っス」と舎弟喋りをするが、普段の一人称はおれ。山崎のボーイフレンド。



此諸(ここもろ)妙庫(みょうく)月潟(つきがた)

 守谷の店のアルバイト。女子高生三人組。志藤をなかば舎弟にするが、学校では大人しいらしい。もっともそのうっ憤を志藤にぶつけている面もある。

一人称は、

月潟 わたし 姐さん系キャラ、

此諸 あたし 妹系キャラ、

妙庫 私   お嬢さま系キャラ にちゃあ。



山崎好芽(やまざきこのめ)

 都内の稲荷社で守谷と会う。後に守谷の店のアルバイトになる。関西弁を使い、一人称は私。親の仕事の都合で越してきた。親戚のツテで巫女のバイトもしている。霊媒体質で、稲荷神と夢でたまに会う。志藤をしどくんとよぶ。志藤のガールフレンド。



鼓典桐人(こでんきりひと)

 カフェチェーンの物流担当。一人称は自分。杉山と居るときはオレ。良く守谷の店に来店する。バイク乗りで居合を習っている。妖怪と民間伝承が好物。偉丈夫の筋骨隆々でナイスガイのため、杉山にはドストライク。時々杉山とツーリングに行くらしいが、意外と几帳面に予定を立てるタイプで、その点は杉山は気に入らない。杉山と付き合っている。



◇主人公・スタッフ関係者



守谷亘(もりやとおる)

 守谷従治の父で教員。若いころから古武術を修めている。基本的には穏やかな人。



守谷麻里(もりやまり)

 守谷従治の母で薬剤師。ドラッグストアで働く。年齢よりも若く見られる。



林恵君(りんふぇんじゅん)

 女仙。台湾人で仙術を浅菜に教える。一人称はワタシ。普段は食材の商社で夫婦で働いている。



李紅月(りーほんゆぇ)

 女仙。林恵君の先人にして同門で何代も前の人。現在の中国河南省にあたる地域の出身で神仙に至る。



巻倉周語(まきくらしゅうご)

 辻照汰の高校時代の友人。一人称はわたしだが、辻を相手にするときはおれ。文化財保護の道に進む。国立研究開発法人・文化総合研究管理機構、通称文総研に所属で、より細かくは文化財管理局・総合管理研究室に所属。中肉中背の凡庸な容姿をしているが、日々の激務により年齢よりもくたびれて見られる。ほぼ標準語だが、ときどき関西弁の方言やイントネーションが混ざる。付箋紙を用いて陰陽術を使える。辻にはマッキーと呼ばれる。



●ダニエル・アレックス・ブラック

 通称はダンで四十代後半だが肉体年齢は三十代でも通じる化物。一人称はボク。守谷従治の魔術の師匠で変人。黒髪。イギリス人で元軍属(元通信兵)、と見せかけてこっそり現役。三十代半ばで軍の第一線を抜け、政府通信本部に転職。見た目は細マッチョな中年。日本のゲームと漫画とアニメを愛するオタクで、軍の一線を引いた後に現職に転職したあとすぐ休職。来日し、英語講師をしながら数年観光した。守谷の父と友人。



河内鉄秋(こうちてつあき)

 巻倉の上司。特殊な人脈を多く持つ。小堂恵観と巻倉を会わせる。白髪交じりの髪を短く刈り込んだ老年の男で、古い職人を思わせる頑固者のような容貌。下手をすれば任侠映画に出てきそうな気配がある。一人称は俺。役職は室長。



石山則矢(いしやまのりや)

 巻倉の後輩。優秀な人材ではあるのだが、市区町村レベルの自治体との折衝を苦手とし、その部分の雑務でたびたび巻倉を巻き込む。



重森巧造(しげもりこうぞう)

 新橋でラーメン屋をしている警視庁OB。店は半分道楽で、一見さんお断りなうえになかば予約制。一人称はオレ。河内にはシゲと呼ばれる。



◇官製談合関連



桃田ひとみ(ももたひとみ)

守谷への依頼者。都内で勤める。付き合っていた男性――生田孝一が談合事件に巻き込まれ自死した件で心を痛めている。その件で習い事の生け花 (フラワーアレンジメント) の先生から守谷を紹介され、加害者への復讐を依頼する。



生田孝一(いくたこういち)

桃田と付き合っていた男性。K県職員だったが、官製談合の主犯に仕立て上げられ、自死した。



山城金吾(やましろきんご)

K県県議で官製談合を主導。元官僚で国会議員や霞ヶ関などにもパイプを持つ。拝金主義者というわけではないが、自身の計画に素直な所がある。政治的態度に剛毅な所があるのは、自身の経歴の官僚時代に議員を相手にした経験から。



額野(ぬかの)

生田の上司。K県県庁の保険行政の部署で働く人間。生田を主犯にする話を山城に持ち掛けた。



塩見(しおみ)

談合の製品を販売しようとした都内のベンチャー関係者。生田を主犯にする話を黙認した。



阿那律院(あなりついん)関連



 優れた洞察力を持つ、天眼第一の仏陀の十大弟子に名を貰った集団。どう伝わったのか、口伝で仏法の守護者たれという使命を背負う。曰く、祇園精舎での釈迦の説法中に眠ったのは、夢の中で仏敵を排していたと解釈しており、仏法僧を物理的に護るため日々活動する。その中でも原理主義的な一団(主流派からは非主流派と呼ばれ、自称は世俗介入派とか介入派)が、日本を背後から動かそうと(善意から)使命感を持って暗躍する。



立花網膳(たちばなもうぜん)

 世俗介入派の首魁。顕密共に膨大な実践的知識を修める。一人称は儂。平素は寺で働いている。儀則経典の所在をいつのまにかつかんでいたが、誰からか教わったあと、その教えた相手の記憶を消されたことまでは本人も把握している。



煤山観解(すすやまかんげ)

 世俗介入派の実働隊長の一人。密教に造詣が深い。宗派の中では和尚(わじょう)だが、特定の寺には所属しない。一人称は自分。



古曳慶刻(こびきけいこく)

 世俗介入派の若手。一人称はわたし。



小堂恵観(しょうどうえかん)

 主流派の一人で人格者。一人称は私。僧としての実力は網膳と同格。本人は禅が好き。



◇戦略級儀式魔術研究会

Strategic Ritual Magic Research Society、SRMRS、サーマーズ



●マルティーニ・雑賀(さいか)

 一人称はおれ。表の職業は美術品の商社。愛称はマーティー。日系ポルトガル人。普段はタイやシンガポール辺りを拠点としている。ジャパンシルバーが世界に知られ始めたころ、傭兵として海を渡った者の末裔。先祖の元の名字は鈴木だったらしいが、望郷の念で何代も前に改名されたらしい。国をまたいで活動するが、自身の来歴もあり日本人は贔屓にしている。



●キアナ・エヴァンス 

 ハワイ出身米国人。愛称はアナ。表の職業は美術品の商社。肌は健康的に焼けている。のんびり系だが、目的のためには機械のような判断ができる。一人称はわたし。フードファイターなみに細身なのに大食い。



●カルロッタ・トレント

 イタリア系米国人。愛称はロッティ。表の職業は美術品の商社。コミュ力高い。一人称はあたし。



◇精霊呪物関連



白崎(しろさき)

 大学の研究者で、米国の好事家から研究目的で預かっていた木像を紛失する。呪物ということで巻倉に相談するが、巻倉が守谷を紹介して対応をすることになる。







   ◆ ◆ ◆ ◆







◆あとがき


 ここまで拙作をお読みいただき、ありがとうございました。掲載させて頂きました小説家になろう様やカクヨム様にはPV集計ができる機能があるのですが、皆さまのアクセスが執筆・掲載の動機付けになりました。重ねて御礼申し上げます。


 今作を書き始める前、巷のフィクションにはこれだけファンタジーで魔法や魔術の描写があふれているのに、どうして現実の西洋魔術なんかには余りなかなか触れられないのだろうとか(生意気にも)考えていた気がします。


 それなら自分で書いてみようか。あまりにひどかったら(こわ~い)専門家や先人諸氏から突っ込みが入るだろう、くらいの(無謀な)突っ込み待ちの状態で書き始めました。この文を書いている時点では見過ごして頂いている状況ですが。


 その突っ込みが興じて、手ごろな魔術の実践的専門書を上梓して下さった日には、筆者には五体投地してあがめる準備があります(ホントかよ?


 じっさい、大きな書店の哲学や宗教、オカルトコーナーなどに足を運んでも、中高生位のいろいろヤヴァイ感じの厨二なアレを発症している方々や、その魂の記憶を有する大きなお兄さんお姉さんの同胞が気軽に手を取れる入門書が減ってる気がするのは気のせいでしょうか。何となく、ざんねんです。


 ともあれ、現代ファンタジーとしたのは、ハイファンタジーを語り切るだけの技量について、自身の中で今のところ自信が持てなかったということもあります。現実をもとにしたフィクションであるならば、目を閉じれば想像できることもあるので。


 もし皆さんが今作をきっかけに、隠秘学(オカルト)の知見であるとかその実践。あるいは神社仏閣巡りなど、普段忘れがちな心の働きを感じるちょっとした何かに関心や理解を持っていただけたなら、筆者としては幸いです。



 それでは、ありがとうございました!




◆参考文献


 あくまでも以下は創作の参考にさせて頂いたものです。皆さまが期待する内容の記載の有無、あるいはその効果の有無や影響の有無等は、筆者は一切を免責とさせて頂きます。


・実践魔法カバラ―入門, 大沼忠弘, 学研プラス

・[新装版]カバラの叡智 生命の木パーフェクトガイドBOOK, 廣田雅美, ヒカルランド

・1日30分であなたも現代の魔術師になれる! 混沌魔術入門, 黒野 忍, 文芸社

・増補改訂 決定版 トート・タロット入門, ヘイズ中村, ワン・パブリッシング

・秘法超能力仙道入門, 高藤 聡一郎, 学研プラス

・選書1010 易 (朝日選書), 本田濟, 朝日新聞出版

・すぐに役立つ銭流「易経」, 銭 天牛, 棋苑図書

・777 And Other Qabalistic Writings of Aleister Crowley, Israel Regardie, Weiser; Revised edition

・Tarot Talismans: Invoke the Angels of Tarot Chic Cicero, Sandra Tabatha Cicero Llewellyn Worldwide Ltd

(訳本:タロット・タリスマン: タロット天使の召喚技法, チック・シセロ (著), サンドラ・タバサ・シセロ (著), 婀聞マリス (翻訳), 秋端勉 (監修), 国書刊行会)

・高等エノク魔術実践教本, ジェラルド・J・シューラー (著), 岬健司(翻訳), 国書刊行会

・印と真言の本―神仏と融合する密教秘法大全, 藤巻一保, 羽田守快, 大宮司朗, 学研プラス

・正純密教入門, 織田隆弘, 密門会


お読みいただきありがとうございます。


おもしろいと感じてくださいましたら、ブックマークと、

下の評価をおねがいいたします。


読者の皆様の応援が、筆者の力になります。


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