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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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推理という名の妄想

初めて書いた拙い文章を読んでくださって、本当ありがとうございます!

感想、評価、ブックマーク登録等応援をいただいて泣きそうになっています。

感謝をこめて。

「えっと・・・『生き残ったのが裏切り者』ということは・・・」


つまりはそういうことなのだろう。


「連合軍に内通し、11 対 7万で戦った時も先陣を切ったけれど捕虜になった。でも『捕虜』じゃなくて元々内通してたから、見せかけよ。」


「生き残ったから、戦後『裏切り者のスパイ』の汚名を着せられた可能性は?」


「ないわ。そもそも近隣諸国へ情報を流し、連合軍を結成させてサクルムラポニアへの侵略を手引きしたのもソイツだもの。」


「今 その人は?」


「病死したわ。」


その人は、仲間の日本人勇者を裏切り、栄えた国や民を滅ぼして、一体何がしたかったのか・・・。


しかし!これで サクルムラポニアの概要は分かった。

問題はその サクルムラポニアがヒカリの誘拐と関係あるかどうかなのだ。


今のところ分かっている事実は、

①ヒカリは男からしつこく交際を迫られていた

②ヒカリは「サクルムラポニア」を理由に難色を示していた

③男と連れ立って日本人ギルドを出てから行方不明になった


あれ?

私は気が付いた。


「あの、『誘拐』ってことは、犯行声明か身代金の要求があったんですか?」


可能性としては低いけど、④周囲には拒絶の素振りを見せておいての実は駆け落ち、ってこともある。

そんなことをしなきゃいけない理由はないけどさ。


そこでようやく、ずっとずっと黙って大人しくタバコを吸っていたマーカストさんが喋った。


「要求があったんだよ。」


「お金ですか!?」


「いや、『日本人の国を建国しろ』と書状が届いた。」


今度は宰相サマが教えてくれた。


国!?

1人の市民の命と引き換えに国の建国を要求するとは・・・

馬鹿なのかな。


「ヒカリに告白しまくってた男って、日本人じゃないんですよね?

なぜ日本人の国を?」


「サクルムラポニアの滅亡は、時の経過に伴い人々の記憶から薄れて歴史書の文字となった。

しかし近年、その歴史を掘り返し、サクルムラポニアを研究し、回顧し広め、サクルムラポニアを崇拝する者達が現れた。

今では『サクルムラポニア』は滅びた国の名ではなく、『サクルムラポニアを(あが)める者』の意が強い。」


宰相サマの説明も教師みたいだ。


つまり、男は「サクルムラポニア崇拝者」で、サクルムラポニア再興の為にヒカリを誘拐した、と。

ん~、なんかおかしいな。


「お前の疑問は分かるぞ。俺らだってそうだ。」


マーカストさんは私の疑問を分かってくれた。


「ヒカリの解放の条件、つまり要求の書状は宰相邸に届いたんでしょ?」


「そうだ。使用人が受け取った。」


「なんでヒカリなんだろうなぁ。」


キャメロンさん、宰相サマ、マーカストさんの順だ。


どうやら私とキャメロンさんがここに合流するまで、宰相サマとマーカストさんはこの「なぜ誘拐対象がヒカリだったのか」という点で膠着(こうちゃく)状態だったようだ。

そんなの犯人に聞かなきゃ分からないのにね!


そして3人が私を見た。


え?


「いや、私に聞かれましても・・・」


「どうせアンタのことだから、ヘンな思考回路でしょ?」


「思いついた可能性でもいい。」


「ミサオは変わってっからなぁ。」


また同じ順番で喋るなよ。


私、(けな)されてますよね?絶対そうですよね?


えー、可能性、かぁ。


「そうですね、犯人の気持ちになって考えたら・・・」


そこで3人は微妙な顔つきになった。


しかし無視して続ける。


「ヒカリにはそれだけの要求を価値がある、ってことですよね?

実はヒカリは王様の隠し子とか、ヒカリは世界を滅ぼすほどの魔力を秘めてるとか、ヒカリを殺すとこの国に損失が出る、って犯人が思い込んでる訳だから・・・」


「おいおい 穏やかじゃねぇな。」


「ヒカリは他国の聖女召喚に巻き込まれてこっちにきたんでしょお?」


私の独り言にマーカストさんとキャメロンさんはツッコミを入れるが、宰相サマだけは沈黙。


「可能性だけだとキリがありませんけど、まずヒカリの素性が本当に巻き込まれ型の転移なのかどうか、そしてそれが本当だったとしたら・・・」


興味津々の空気になる。いや空気に興味津々ってあったんだ。


「ヒカリはこの国の王位継承者の婚約者か、もしくはその婚約者と間違われて誘拐されたんじゃないでしょうか。」


私が妄想の結論を告げると、宰相サマは固まった。








ここまで読んでくださったことに土下座。

週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!

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