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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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王都編⑭ 知る人ぞ知る

いつも読んでくださってありがとうございます!

「知る人ぞ知る」の本来の意味をご存知ですか?


あーこれ 私 日本で似たような話 読んだことあるわ。

異世界に巻き込まれ召喚されて「仕事ください!」って懇願した経理サラリーマンのラノベ。

魔力酔いを起こして騎士団長に助けられてあれやこれやでハッピーエンド。

リア充羨ましい、幸せになれ。


思わずにやけそうになるのを抑える。


「その野良魔法使いはどうなったんですか?」


「捕らえるまであと1歩だったんですが、稀少な魔法具と共に自ら爆死しました。」


…お前は松永久秀か。

いや戦国武将はどうでもいい。


「この国には軍がありますけど、『騎士団』ってあるんですか?」


軍があるのは知識として知ってるけど、警察みたいなものだと思ってる。

衛兵さん達はお巡りさん。

軍隊は他国を侵略する為のものではなく、防衛と治安維持の為のもの。


「『騎士団』は昔存在してましたわよ。今は王室の私設警護隊を通称で『近衛隊』と呼んでいるくらいですわ。」


ご令嬢が遠藤くんの代わりに答えた。


「『騎士団』って異世界に絶対あるのかと思ってました。」


謝る私に遠藤くんが


「いえいえ!僕もラノベで勘違いしてました。」


ラノベって浸透しまくってる。


「ところで、これは仕事とは別件でお願いがあるのですが・・・」


急に碇ゲンドウポーズになる遠藤くん。


「な、なんでしょう。」


ゴクリと私とご令嬢が唾を飲む。




──────────────────




「いやー良かった良かった!」


馬車の中で私は伸び伸び晴れ晴れ背伸び。


「いやホンマ、あのあんちゃん 何を言い出すんかと思うたわ。」


遠藤くんの「お願い」とは、王都でも噂になっているリョウくんの料理を食べたい、とのことだった。


「そんなことならお安い御用ですよ!」


即答でオッケーしたわ。

リョウくんの料理は、宰相の側近経由で「知る人ぞ知る」ってなっちゃってるそうで、でも宰相に紹介を頼むのは怖い。頼んでも断られる。アレッシオまで行くのは転移すればいいけど、こっそり行ったのバレたら宰相に殺される、という理由から文官ミシュランで「食べたいけど食べられない料理ナンバーワン」になっているそうで。

なんじゃそりゃ。


私は遠藤くんに「ぜひ 遠藤さんを助けてくれた軍人さんも連れて来てくださいね!」って言ったら、茹でダコかってくらい首まで真っ赤になってた。さっきよりも赤いぞ。


「助けてもらったお礼ということで!」


「そそそそそうですね。」


とどもっておった。


「同じ日本人として、日本人ギルド長として、日本人を救ってくれた方に私もお礼を言いたいですし、リョウくんの料理もレベルアップしてるので感想を聞きたいですから!」


もう無理矢理感が(いな)めないが、とどのつまり、私が遠藤くんの彼氏を見てみたいだけなのである。


「なんやかや言うても、ミサオさんも腐女子やったんやなぁ。」


隣でご令嬢が笑う。

ご令嬢は 日本では腐ってなかったとのこと。

嫌悪感もないけど出歯亀するほど興味もない、と。


「個人の嗜好にあれこれ言われる筋合いはない!」


声が大きかったので、向かいに座る侍女さんがチラと私を見る。

すいませんでした。


ともかく、私の王都での仕事は終わった!

宰相邸ではリョウくんがキャメロンさんに料理を振る舞っていることだろう。

キャメロンさんが王都の日本人ギルドのギルド長に就任する話はどうなってるのかな?

遠藤くんと軍人カレシはいつお招きしようかな。


私は自分の仕事が終わったことに浮かれていた。

この先 起こる出来事も知らずに。





ここまで読んでくださったことに土下座。

週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!

いいねや感想、ブックマークをいただけると泣きながら側転します!!

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