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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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王都編⑬ よくある話

待っていた方がいらっしゃるかどうか分かりませんが、いつもありがとうございます。

読んでいただける喜び。

感謝をこめて。

部屋の入り口にドアのない個室に案内され、家具は応接セットのみというシンプルな商談室風のソファに座るよう促され、その日本人青年は、「遠藤誠一郎」と名乗った。


「運輸省の統括部門担当です。」


統括部門て何だろうか。陳情係とかじゃないんだ。

真面目と清潔が服を着て歩いてる感じ。

若サラリーマン、なんかホッとするなぁ。


「スターフィールド商会 会頭、シャニア・ランビリスでございます。」


「入国調査部門 グリードヴィット領 アレッシオ支部 支部長 ミサオ・ササキです。」


「領を(また)いでの転移門設置申請、ということでお間違いないですか?」


手元の書類に目を通しながら、遠藤くんはテキパキと話を進めてゆく。


「はい、申請書類に不備はありません。設置費用も供給魔力も各領負担ですし、申請理由も問題ありません。何かご質問はありますか?」


「認可はいつ下りますでしょうか?」


ご令嬢もやり手の会頭らしく、次々と質問し、遠藤くんも(よど)みなく答えていく。


「ササキ支部長さんからは何かありますか?」


突然遠藤くんから話を振られた。

私の確認事項・・・そうだなぁ・・・


「遠藤さんは『統括部門』とのことですが、転移門設置関連の部署なのですか?」


疑問はスッキリしておきたい。


遠藤くんは苦笑いした。


「いえ、転移門は本来 運輸省の調整課の担当です。滅多にない申請なのですが、内務省、建設省、魔法省との連携が必要になるので、関係各所との調整が必要となるからです。」


「ではなぜ今回は統括部門が担当なのですか?」


私の(さら)なる質問に遠藤くんは少し迷ってから言った。


「調整課が泣きついてきまして・・・」


ん?


「『これ以上 宰相から仕事を回されたらボイコットしてやる!』とのことで・・・」


「わぉ・・・」


ビミョーな雰囲気になる日本人2人に、ご令嬢は


「あら、でも運輸大臣は何をしてらっしゃるの?」


「輸送路の新たな確保、整備、新路面素材の開発、素材の発掘調査、その他諸々で現地調査で飛び回ってますね・・・」


遠い目をする遠藤くん。

どこもかしこもブラックか!!


気を取り直して、話題を変えよう。


「あの、これは転移門設置とは関係ないのですが、遠藤さんは日本人ですよね?」


「ええ、はい。」


メガネをクイっと押し上げる遠藤くん。

その癖、分かるよー。


「アレッシオの日本人ギルド職員としての興味本位ですが、遠藤さんは転移組ですか?転生組ですか?」


「あぁ、私は転移ですね。いわゆる『人違い召喚』です。」


「人違い?でもイリーリニウムでは勇者や聖女の召喚はしてませんよね?」


「はい、イリーリニウムでは行ってません。」


じゃあどうして?


「野良魔法使いが召喚したんですよ。」


ノラまほうつかい・・・


「国に未登録の魔法使いや、他国からの移民の中にいるんですよ。召喚術が使える者が。」


「勇者のような膨大な魔力を所持した日本人を召喚し、イリーリニウムに反乱を企てようとした事件がありましたわね。」


ご令嬢も知ってる事件だった!


「召喚されたものの、求めていた日本人ではないと分かって殺されちゃいそうになりました。」


遠藤くん、笑ってるけど殺されそうになったんだよ?


「よくぞご無事で・・・」


「はい、軍人さんに助けていただきましたので。」


ほんのりと遠藤くんの(ほほ)と耳がピンクに染まる。


えっと、もしも軍人さんが男性ならBL、だよね。



ここまで読んでくださったことに土下座。

週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!

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