王都編① ようやく王都へ
拙い文章を読んでくださり、本当にありがとうございます。
本日は2話投稿です。
すわ緊急事態か、と慌てる私に、リョウくんが
「宰相が『お前の料理を王都で振る舞え』ってさっき連れてこられちゃったんですよ。」
あの人 急なんですよね~と苦笑するリョウくん。
で、その宰相サマは?
「『ミサオが心配だろうから、領都で合流してそれから王都に来い』ってさっさと行っちゃいましたよ。」
プッなにそれ宰相サマの真似?全然似てない。
笑う私を見てリョウくんが安堵する。
「襲撃の話を聞いて、心配してたんですけど大丈夫そうですね、良かった。
アランさんやカターニャさん、ギルド長、日本人ギルドの職員みんな、ヤキモキしてましたよ!宰相の説明でひと安心してましたけど。」
私のことを心配してくれる人がこんなにもいるなんて。ホロリ。
「ありがとう。護衛さん達のお陰で何ともないの。本当にありがとうね。」
側にいたピリッカさんが私の肩に手を置く。
うん。大丈夫。
ちゃんと仕事しなきゃね。
「よし、では王都へ行きますか!」
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ピリッカさん、リョウくん、私の3人で今回は何事もなく無事に転移完了。
転移酔いもなかった。
転移の部屋から出ると、隣の部屋へ入ろうとしている人物がいて、見上げると頭が豹だった。体は筋骨隆々の戦士。凛々しい。グイン○ーガですか?
目があったけどなんて挨拶していいか分からない。
こんにちは?良い旅を?う~ん。
見つめたまま無言でいる私に、グイン(仮)は
「どうも。」
と挨拶してきた。私も「どうも。」とペコリ。
それでグイン(仮)は転移出立部屋へ入って行った。
転移は出立と到着で部屋が分かれている。
同時に重なると人同士、魔法同士がぶつかり合ってしまうのを防ぐ為だとか。
車の正面衝突事故より恐ろしいね。
王都の魔道具屋の店内は、領都の店よりも広く、商品も多く陳列されていた。
「ミサオさん、魔道具屋は触れては危険ですよ。」
触ろうとしていた私にすかさずピリッカさんの注意。
私 子供みたいで恥ずかしい・・・。
でも魔法の仕組みが分からない者にとっては、魔道具も憧れなんだよねぇ。
(なんでうっとり宝石に見惚れるような顔なんだろう・・・)
と周囲が思っていたことを私は知らなかった。
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後ろ髪を引かれるように魔道具屋から出てみれば、噂通り王都はきらびやかで華やかな街だった。
並ぶ商店の前には階段の代わりにスロープ。足の悪い者にはありがたい造り。
「どうします?先に日本人ギルドへ行きますか?」
ピリッカさんが尋ねてくる。
実は領都にも日本人ギルドはあったのだが、襲撃事件があり時間的な余裕がなくなって、「それなら王都からの帰りに寄ろう」ということにしたのだ。
「そうね、役所へ行く前に日本人ギルドへ寄ろうかしら。」
転移門許可願いは転生侯爵令嬢と一緒に行くことになっているし、その前に挨拶だけはしておこう。
「他所の日本人ギルドがどんな感じなのか、ドキドキしますね!」
リョウくんの期待とは裏腹に、到着した王都の日本人ギルドは、お粗末なものだった。
ここまで読んでくださったことに土下座。
週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!




