領都編⑪ 分からない
待っていた方がいるかは分かりませんが、ブックマークしてくれている方々がいらっしゃる!本当ありがとうございます!!
感想、評価、ブックマーク登録等応援をいただいて泣きそうになっています。
感謝をこめて。
スキルって何だっけ・・・
そういえばリョウくんが “料理人” のスキル持ってたな。
日本にいた頃はラノベを読んだり、乙女ゲーをちょっとかじったことがある程度で、RPGは全く嗜んでなかったから、「スキル」の獲得方法なんて知らないよ。
日本人ギルドでも仕事斡旋の関係上 確認はするけど、自己申告制だしなぁ。異世界転移した時にスキルって勝手に付与されるものなの?
「ピリッカさん、逆に訊きますけど、ホントに私のスキルなの?」
本人に自覚がないことを知り、ピリッカさんはガックリしている。
「生憎と私には “鑑定” のスキルがありませんが、先程の状況では ミサオさんの ”癒し“ 効果である可能性がとてつもなく高いです。」
隣でうんうんと頷く 傷の治った護衛さん。
う~ん、じゃあ鑑定してもらうまで確定じゃないね。
もしかしたらアランさんとカターニャさんから貰ったお守りのお陰かもしれないし。
早々と結論を保留にした私。
「そういえば、さっきの強盗ですか?」
「今はまだ何とも。」
捕まえてみなきゃ分からない、か。
戦いを見ている時は怖かったのに、喉元過ぎれば 「特撮シーンより泥臭くてリアルだったなぁ」なんて思い出せるくらい現金な私。
「お腹空きましたね」
性格が図太いだけか。
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今度は屋台ではなく、領都の食堂へ行くこととなった。
アレッシオで行った木陰亭よりも、外観も内装も立派。
定番のステーキを注文したけれど、リョウくんの料理で舌が肥えてしまったせいか、まぁ普通。
でもお値段は領都だけあってちょいお高め。
支払いを済ませ、食堂を出た所で苦笑いのピリッカさんに「屋台に寄りますか?」って気を遣わせてしまった。
私は屋台が好きだ。
衛生面で忌避する人もいるけれど、あの雰囲気が堪らない。
そしてこの国では先達の日本人のお陰で、「衛生」がしっかり根付いている。
アレッシオの屋台村で、職人に食材の鮮度管理の説明がすんなり受け入れられたのも、地盤があったからなのだ。
夕暮れに近づき、屋台ではビールというかエールが人気のようだ。
アレッシオでエールを飲んだことがあるけど、私の好みの飲み物ではなかった。
そうだ、宿に戻ってコーヒーを飲もう。
屋台はもう満足だし、屋台はやっぱりうちのアレッシオの屋台村が一番!って親バカみたいだけれど私は見学だけして宿へ戻った。
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私とピリッカさんが今夜泊まる宿は、最高級とまではいかないが そこそこ良い宿。なので各部屋にシャワーとトイレがあった。ひゃっほう。
シャワーを浴びる前に、隣の部屋のピリッカさんを訪ね、魔法で水をお湯にしてもらう。
「一緒にコーヒー飲みます?インスタントですけど。」
ピリッカさん、渋い顔になった。苦いから好きじゃないっぽい。
じゃあ、と紅茶の茶葉を鞄から出すと、ぱぁあと喜ぶ。分かりやすい。
それぞれコーヒーと紅茶を飲んで、ほっこり。
「明日は朝食前に王都へ転移しますね。」
朝食前?食べてからでもいいけど。
「ミサオさん気持ち悪くなるでしょう?」
あ、そうでした。
一応 サマヤから貰った酔い止めはあるけど、領都の食事に執着はない。
「そうね、じゃあ朝食前に出発しようか。」
「ついでに報告ですが、昼間の襲撃ですが、犯人を捕まえたそうです。」
ついで!?
「金目当ての強盗だったの?」
「雇われ傭兵で、『痛め付けてこい』と言われたそうで、雇い主は不明です。」
「痛め付ける?」
どこの悪徳代官だ。江戸時代か。
「私達を痛め付けたところで、何の得があるんだか。」
「謎ですねぇ。」
分からないことを考えても仕方がない。
明日の王都入りの為に、今夜は寝てしまおう。
隣の自室に戻り、シャワーを浴びよう。
メガネを外す前に、シャワー室の確認。
電話ボックス並みに狭いけど、シャンプーとリンスと石鹸がある。トリートメントはないけど、シャンプーとリンスを間違えないように石鹸を真ん中にする。
足元がすのこになっていて、その下は傾斜の付いたコンクリート?水が傾斜で流れてゆく。おぉ 良く考えられている。
シャワーを浴び、バスタオルを体に巻き付け、持参していた化粧水でお肌を整える。
背後でコン、と音がして振り返る。
何?
窓に何かいる!!
慌ててメガネをかける。
そこには見知った顔。
「来ちゃった。」
来ちゃった、じゃねーよ!ここ3階やぞ!!サマヤ!!!
ここまで読んでくださったことに土下座。
週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!




