領都編⑩ 水も滴る襲撃
初めて書いた拙い文章を読んでくださって、本当ありがとうございます!
感想、評価、ブックマーク登録等応援をいただいて泣きそうになっています。
今日も感謝をこめて。
さて、文字通り「水も滴るイイ女」になった訳ですが。
大笑いしているのは意外なことにピリッカさん。
つられて私も大笑い。
幸運なことに船は転覆せずに済んだ。
船頭さんはひと安心してる。
なかなか良いアトラクションだった。
船着き場に戻り、船頭さんに礼を言って船観光終了。
ピリッカさんが乾燥魔法をかけようとしたその時、私とピリッカさんを背に取り囲むような数人の人。
何?
1人が振り返り、
「襲撃です」
あ、さっきのジミー。ということは護衛さん達か。
襲撃?
考える間もなく、始まる攻撃。
目の前で繰り広げられる剣と魔法の戦い。相手の顔はよく分からない。
でもこんな真っ昼間、私達を守ってくれているほうも襲ってきているほうも どこにでもいそうな市民の格好だから敵味方の区別が私には難しい。
私はピリッカさんにしがみつくばかり。
「ミサオさんには守護魔法がかかっているので大丈夫ですよ。いざとなったら転移します。」
返事をしたくとも声が出ない。
剣と剣がぶつかり、一瞬火花が散る。
魔法と魔法の応酬。
斬撃をいなす金属音、踏みとどまる足の音、風圧、炎の熱さ。辺りに土埃が舞う。
身近ではなかった、本物の争い。
離れていても、誰ともつかない荒い息遣いが届く。
「異世界っぽい」とか、生温いことを言っている場合ではない。
本物の、命を懸けたやり取り。
私は目を逸らせずにいた。
どれくらいの時間が経ったかは分からない。
相手が劣勢になり、護衛さん達は逃げる襲撃者を追う班と、残って護衛を続ける班に別れた。
やっと私は息が出来た。落ち着け私。深呼吸だ。
「大丈夫ですか?」
ジミーは襲撃者を追う班に回ったようで、別の護衛さんが私に尋ねる。
「私は何ともありません。護衛さんのほうこそ、怪我してますよ。」
その護衛さんの二の腕部分の服が裂かれ、剣で付けられたであろう一本筋の切り傷があった。
「あー こんなの掠り傷ですよ。」
「でも傷口にバイ菌が入ったら、」
と私が護衛さんの腕を持った瞬間だった。
傷口の出血が泊まり、みるみる斬られた跡が小さくなっていった。
「「「・・・・・・」」」
3人で顔を見合わせる。
「今の、何・・・?」
ピリッカさんが がっしと私の手を握る。
「ミサオさん!いつ『癒し』のスキルを!?」
し、知らない!
逆に何で使えるようになってるのー!!
ここまで読んでくださったことに土下座。
週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!




