ここはどこ
こんな拙い文章にブックマークつけてくださった方がいる!
ありがとうございます。゜(゜´Д`゜)゜。本当にありがとうございます!!
私、佐々木 操。アラフォー。
若い頃はお付き合いもした。でも踏ん切りがつかなくて、独身のまま気が付いたらこんな歳。
職場の人間関係に疲れ、仕事を辞めた。転職先を探すものの、なかなかうまくいかない。
(誰だよ、「世の中 人手不足」って言ったヤツは)
缶チューハイを1本飲み干し、ぐったりと一人暮らしの部屋の小さなテーブルに突っ伏し、そのまま寝落ちしてしまった。
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(あれ?昨日 どこで寝たっけ)
私は寝惚けているのか?さすがに缶チューハイで二日酔いはないし・・・
いつもと違う肌触りの布団。段々と目が覚めてくる。
ハッと慌てて確認すると、眼鏡をしたまま寝こけていたようだ。壊れてなくて良かった。
化粧は落としていた。セーフ。
いやそこじゃないよ、私!
まず、ここは私の部屋ではない。ではどこなのか。
私の部屋じゃないことは確か。
部屋の主はいないのか?
カントリーっぽい家具。花柄の壁紙。並べられた可愛い小物たち。じゃあ男の部屋じゃない。
私に男なんかいないけど!
ベッドから起き出して窓から外を見てみればいいか。
自分の服装はいつも通りのスウェット上下。
のろのろとレースのカーテンが閉まった窓に近付いた時、
「あ、起きましたね。」
と背後のドアを開けた男が朗らかに言った。