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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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ぷりんのこうかはぜつだいだ

初めて書いた拙い文章を読んでくださって、本当ありがとうございます!

感想、レビュー、いいね、評価、ブックマーク登録、応援をいただいて小躍りしながら泣きそうになっています。

感謝をこめて。

アレッシオから映画村(仮)までの距離は、馬車でおよそ22日間。

この距離問題は解決していない。


「転移ゲートを設置すんねん」


おっと また異世界アイテム出た。


「それは国が許可出すの?」


「安心してぇや~。『戦地復興』でちゃぁんと申請 通るねん! 」


お前はどこの悪徳業者だ。

ニヤリと嗤うとまさに悪役。


しかし転移ゲートなんぞ置いてしまったら、街道沿いの宿場町は寂れてしまうのでは。


「ゲートを使わずにのんびり旅をしたい人もおるし、『宿場町を道の駅にしようぜ計画』も着々と進んどる。」


これは確かに渡りに船の話かも?

屋台村は飽和状態だし、何より本当に兵器によって荒野になった場所に人が戻るのだ。


では喫緊の問題は何か。


それは領地を跨いでの計画である、ということだった。



──────────────────



当面はアレッシオに滞在し屋台村を堪能するという令嬢を見送り、私は応接室にアランさん、カターニャさん、リョウくんを呼んで相談した。


「つまり、イリーリニウムの領主に転移ゲートの許諾を取らなきゃならなくなった、という訳だね?」


「そうなんです。令嬢のハイレイン領はいいとして、イリーリニウムと揃って王都へ申請して許可を待つ、という手順だそうです。」


万が一、転移ゲートの許可が下りなかった場合でも、映画村は造るそうだ。というか、もう造成中ですってよ。


「領都まで馬車で6日間くらいでしょ。領都の行政機関へ出向いて申請して許可が下りるまで何日かかるのかなぁ。それから王都までまた1週間くらいかかるでしょ?気の長い話になりそう。」


日本の縦割り行政を思い出してげんなり。


「屋台村の大混雑は領都にも届いてるはずだから、最優先事項として処理してくれそうですけどねぇ。」


お?リョウくん前向きなこと言ってくれるじゃん。


「領都どころか王都にまで知られとるわ、この粗忽者がぁ!!」


バターン!とドアを開けると同時に叫ぶ宰相サマ。


「ドアは優しく開けなよ」


アランさんは慣れたもの。


「久しぶり~」


カターニャさんとも旧知なのね。

激甘の何かを送ろうとしてたけど手間が省けたわ。

ていうかこんなに頻繁にアレッシオに来ていいのか、宰相サマ。


あれ?なんか私 怒られる流れ?


私はリョウくんにアイコンタクト。すかさずリョウくんは立ち上がってどうぞどうぞと席を譲り、レストランのキッチンへ走る。

魔道冷蔵庫で冷やしてあるプリンを取りに行ったのだ。


「経緯を説明しますとですね・・・」


私は渋々 令嬢からの提案と転移ゲート、領主と王都の認可の話をした。


そこへプリンが大量に到着。プルプルと美しく震える、カスタードプリンだ。カラメルが分厚い。リョウくんの力作だね。

側に置いた蜂蜜は、プリンへかける用であって、レモンティーに入れる為ではない。


「フン、ハイレイン侯爵令嬢か。確かに婚約破棄から別人のようになったとは聞いていたが、ここまでやり手だったとはな。」


「別人みたいですか?」


「それまでは人形(ビスクドール)のようだった。それが領主代行と商会の会頭までやってのけるとはな。」


令嬢、なかなかの手腕でっせ。

あの宰相サマに誉められてるよ~


「ちなみに第2王子は今はどうしていらっしゃるんですか?」


瑕疵(かし)のない婚約者への一方的な婚約破棄。違約金を支払うのに(いま)だ必死でな。現在の婚約者である男爵令嬢はお妃教育に前向きではないのだ。」


本で読んで知ったのだが、この国の王室は税金で成り立っていない。

王室の財産は財政的に独立した公的機関である王室信託が所有している。

そして王族の資産は王族個人のもの。増やすも減らすも自己責任。

第2王子、前途多難っぽい。


「王族の婚姻に無闇に口出しはできんが、あの時は全て終わった後に知ったのだ。お陰で第2王子は王籍剥奪の話まで出たのだぞ。」


王籍剥奪と、婿へ行って臣籍降下じゃ全然違う、ってことか。


「悪くない。」


あ、プリンですね。

お代わりありますよ。うぷ。


「日本人ギルドに書類送信できる魔道具があるであろう。それで領都の行政に先に書類を送っておけ。王都でもすぐに許可を出せるように算段をつけておく。」


やはり領都と王都に行かなきゃいけませんよね?

申請の書類だけなら私じゃなくても出来るんじゃないかなぁ、なんて。


「貴様ァ、ここまで根回ししているというのにまだ寝言を言うか!」


まぁまぁ、と宰相サマを宥めてくれるアランさん。


「一緒に転移魔法で連れてってあげればいいじゃ~ん」


カターニャさん、そんな簡単には、


「ふむ、私はすぐに戻らねばならんが、人を寄越そう。」


なんと。


「ミサオ、2~3日の旅行に行ける程度の旅支度はしておけ。」


そう言うと宰相サマは、リョウくんがお土産として用意していたプリンと蜂蜜を無限鞄(マジックバック)へ仕舞い、風のように王都へ転移で帰って行った。


ここには おやつ食べに来てるのかな。






ここまで読んでくださったことに土下座。

週1度程度のノロノロ亀更新にお付き合いいただき、本当に本当にありがとうございます!

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