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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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試運転

拙い文章を読んでくださって、本当に本当にありがとうございます!

ブックマークと評価が増えていて、泣きそうです。嬉しい!


「日本人ギルド」の仕事、それは「異世界に来た日本人から詳細に聞き取りと登録、衣食住の手配、仕事の斡旋、それらの全てを書類にし、王都に報告すること」。


今まで冒険者ギルドと商業ギルドがやっていた業務を、まとめて一手に引き受ける。登録済みの日本人に関しては、各々の職員がやってくれた。その際に書式を合わせるように特に念を押しておいた。

うんざりした顔されたけど、これは今後の処理を考えて、絶対に外せなかった。


「ぜぇ~ったい2人じゃ無理ですってぇ~」


日本人ギルド開設に向けて着々と準備を進める中、職員のヒカリが根をあげた。


「大丈夫よ。職員の増員はお願いしてあるし、魔道具の設置も済んだから、あとは待つだけよ。」


「待つ?オープン日をですか~?」


「ふふふ、それはお楽しみ。そろそろ来るから。」


私は 改装したギルド内を見回した。

元鍛冶屋で使えるものは使うが、「好きにしていい」とお墨付きを貰ったので、お言葉に甘えて設備を追加して貰ったのだ。


「ミサオさーん!食材どこに置けばいいですかー?」


おっ噂をすれば来た来た。


皆さん すっかりお忘れのリョウくんである。

実は改装してもらったのは、日本人ギルド内にも 冒険者ギルドのように一階に飲食スペースを作ってもらったのだ。

そしてリョウくんはそこのキッチンで料理を出す料理人になってもらった。


リョウくんにこの提案をした時、食い気味に「やります!!」と即答だったんだよね。

せめてお給料とか確認しなよ。

お客が少ない時は日本人ギルドのほうを手伝ってくれるとのことで、肩書きは「日本人ギルドレストラン料理人 兼 臨時事務職員」。


これでいつでも和食が食べられるー!と私は リョウくんの仕事も見つかり一石二鳥でホクホクだ。


ヒカリにも説明すると、「ナポリタンもメニューに載せて~」ってリョウくんに泣きついてた。そんなにナポリタン好きなのね。



───────────────



魔道具の試運転をすることになった。


まず 冒険者ギルドに依頼が持ち込まれる。

ギルドの壁に依頼が貼られる前に、職員によって依頼票がコピーされ、コピーが魔道具によって日本人ギルドに瞬時に日本人ギルドに届く。

日本人ギルドは魔道具でコピーして一部を壁に貼る。

冒険者ギルドか日本人ギルドで依頼を受けた人がいたら「受付済み」で魔道具で送る。

依頼達成でも同じ作業。


商業ギルドは開業届けがほとんどだから、その届け出をコピーして互いに送り合うだけ。


空き物件の不動産に関してもリアルタイムでやり取り出来る。

コピーは魔法が使える職員がいれば魔法でやるが、いなければ専用の魔道具を使う。


『今から送りますね』


通信魔道具で冒険者ギルドのタドンさんから連絡がきた。


「お願いします」


キラキラする目でヒカリとリョウくんが見守る中、パッと

透明な箱の中に書類が表れる。


「「「おぉーー」」」


『感心してないで報告してください』


「あ、すみません。つい。無事届きました。今度はこちらから送り返しますね。」


手順通り。問題なし。


魔道具に関しては私はノータッチ。恐ろしくて魔道具の値段聞けないわ。

万が一 魔道具に不具合があった時の為に、予備もあるし修理できる職人とも契約済み。


イリーリニウムの言語を話せるけど書けない日本人の為に、受付アンケートを書類にするのはイリーリニウム語を書ける日本人が職員である必要があるけど、リアルタイム魔道具で書類のやり取りはイリーリニウムの国の人でもいいのだ。


街の半分が日本人とはいえ、冒険者になるとダンジョン探索や商人の護衛で街を空けることが多い。

商人になると街に定住するが、買い付けのキャラバンを組んで行商へ出ることもあるという。


(転生したけど冒険者でも商人でもない日本人か・・・)


私だったらどうするだろう。

農村に飛ばされたら農業するし、街なら雇われるか?


優秀な日本人が、宝の持ち腐れの技術や知恵があったり、他国に誘拐されるのを防ぐ為にも、把握しておきたいな・・・。


あっ もしかして


「ヒカリさん、スキルで『ギルド登録してない日本人』でサーチ出来ますか!?」



───────────────



結論から言うと、出来なかった。

ガックリ。


「登録してない、ってことは、必要性を感じていないか、隠したいかもしれないじゃないですか~。」


まぁそうだけどね。


「『日本人ギルド』の存在を知ってもらって、困った時に頼ってもらう存在、でいいんじゃないですかね?」


あ、リョウくん、居たのね。


口に出していないのに、リョウくんは「居ましたよ!」って拗ねた。

ごめん ごめん。



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