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日本人だらけの異世界で  作者: 猫目 潤
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授業② そして聞けなかったこと

ブックマークに加え、評価してくださった方がいらっしゃる!!!嬉しいぃいいい

感謝の土下座ですm(_ _)mありがとうございます!

イリーリニウムの王都であるユーシーガリ。


イリーリニウムの南というか、下には海があって、場所によって漁業と交易が住み分けされているという。

もしかして大航海時代だったりして。


その後 私は「温泉はあるのか」「警察組織はあるのか」「地震はあるのか」と アランさんを質問攻めにしてしまい、「少し休憩しよう」と言わせてしまった。申し訳ない。


ジャスミンティーでひと息つくと、今度はアランさんが私に尋ねた。


「何度も訊いて申し訳ないんだけど、ミサオは、その…元の日本に帰りたいとは思わないのかい?」


そんな風に気を遣われると、きっともう帰れないんだなってじわじわくるけど、


「こっちの世界に来てから一晩経ちましたけど、気がかりなのはやっぱり実家の両親くらいです。私自身は独身だし、転職活動中で無職だったし、友人達は各々の子育てで疎遠になってましたし…」


あ、自分で言ってて悲しくなってきた。


「ただ、この世界でやっていけるのかっていう不安はもちろんありますよ?」


「あ、いや、『帰れない』と確定してる訳じゃないんだ」


慌ててアランさんは訂正する。


「確定してない、とは?」


「『転生』じゃなく、『転移』だったらまた『転移』で戻る日本人もいる。日本と繋がっている『何か』を持つ日本人と一緒に帰れる可能性もある。『召喚』されたら『帰還』する際に連れ帰って貰える事も出来るかもしれない。」


え?じゃあ帰れるってこと?


「帰れた人と帰れない人がいるから、あくまでも『可能性』の話。何かしらの制限があるのかもしれないけど、まだ未知数なんだ。」


そっか、これだけ日本人だらけでも異世界に来た状況が全然違うもんね。

「転生」は日本で死んじゃったからこっちで新しい人生を歩んでいるし、帰れたとしても浦島太郎状態だったら困る。


「あの、アランさんて薬師だけど日本人とか転生、転移に詳しいですよね?この世界の人 みんなそういう認識なんですか?」


「住民達の共通認識は『違う世界から来た日本人達がこの国を豊かにしてくれている。』だね。あとは 日本人の技術や知恵を利用しようとする者が時々いる。」


黒髪への忌避感も差別もなくてまずは良かったと思うべきだろうな。

昨日見た街の様子だとすっかり受け入れられてるし、日本人。


「僕が詳しいのはね、王宮の薬師をしていた時に転移してきた日本人医師と出会って、国としての日本人の受け入れ体制を作ったからなんだよ。」


ここでも日本人がきっかけ!!


「あくまで『国として』だから、細かい部分は各街のギルドに頼りきりなんだけどね。」


アランさんは苦笑が多い。でも今の苦笑いを見ると、その日本人医師は今どうしているのか、アランさんが王宮薬師を辞めた理由はその事と関係があるのか、私は聞けなかった。



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