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日本人ギルドへようこそ
初めて小説を書きました。
分からないことだらけですが、生温く見守っていただければ幸いですm(_ _)m
よろしくお願いします!
「佐々木さ~ん!受付お願いしまーす!」
ドアを乱暴に開けて、騒々しくドタドタと板張りの床を鳴らして入ってきた女の子。”女の子”と言っても、呼ばれた佐々木 操から見れば女の子。年齢は二十歳前後だろう。
「ヒカリさん、今度は何人ですか?」
黒ぶち眼鏡を右手でクイと上げ、淡々と受付書類の用意に取り掛かる。
「1人で~す!」
ヒカリは笑顔で応える。
(若さが眩しいわ…)
己の肌の衰え、髪の艶のなさに内心溜め息をつきつつ、気を取り直してヒカリにドアの外に所在なげに立っている人物を呼び入れさせ、背筋を伸ばして笑顔で迎える。
ここは異世界。
数多の理由で日本人が現代日本から飛ばされてくる。
お陰様で日本人は溢れんばかり。
そんな異世界で、私は転生・転移してきた日本人の為に今日も働く。
「ようこそ、『日本人ギルド』へ」