むかしむかしあるところに
ツッコミ「はい、どうもー。以心伝心のたかしです。」
ボケ 『かずしです。』
ツッコミ「以心伝心です。よろしくお願いします。最近は様々なことを考えますね。」
ボケ 『何が?』
ツッコミ「むかしむかしあるところにって言うのを変わった感じで話すのが流行っただろう?」
ボケ 『ああ、流行ったな。どんなこと言っていたかな?』
ツッコミ「どうだったけ?そういわれると難しいな。」
ボケ 『じゃあ、俺から言うわ。』
ツッコミ「怖いな、大丈夫か?」
ボケ 『任せとけ。』
ツッコミ「不安だな。」
ボケ 『むかしむかしあるところに爺さんと爺さんが住んでいました。』
ツッコミ「すでにややこしいな。」
ボケ 『爺さんは山へしばかれに。爺さんは川へ禊に行きました。』
ツッコミ「一体、何をしたんだ。彼らは。」
ボケ 『爺さんは』
ツッコミ「続けるのかよ。気になるぞ。」
ボケ 『爺さんは全身青あざを作って、爺さんは妙にすっきりしています。』
ツッコミ「本当にそうだろう。」
ボケ 『ある日、川からどんぶらこどんぶらこと役人がやってきました。』
ツッコミ「怖いな、一体何が起こるんだ?しかも、なんか楽しみになっているのが悔しい。」
ボケ 『役人は桃から降りて地面に足をつけました。』
ツッコミ「どんな桃に乗ってきたし。そもそも桃が船替わりか。難しかっただろうな。川の流れは。」
ボケ 『役人は小屋に入ってお茶を飲んでいました。』
ツッコミ「まったりしすぎだろ。慣れてんな。」
ボケ 『爺さんと爺さんは正座して足の上に石を乗せています。』
ツッコミ「この状況でよくまったりしていられるな。」
ボケ 『爺さんと爺さんは苦しそうですが、役人はその様子を見て笑っていました。』
ツッコミ「鬼畜か。拷問の類だろう。」
ボケ 『役人は何か紙を出しました。』
ツッコミ「なんだろうか?」
ボケ 『爺さんと爺さんは青ざめた顔をしています。』
ツッコミ「どうした?」
ボケ 『ばあさんと娘は元気にやっている。しかし、お前たちが上納金を収めなかったらどうなるかわかっているのだろうな?』
ツッコミ「役人ずらした悪党じゃねえか。」
ボケ 『無銭飲食を続けて30年。お前たちも年貢の収めどころだ。』
ツッコミ「なんとも言えんし。どちらもひどいだろうからな。」
ボケ 『その後、爺さんと爺さんは年貢を納めながらひもじく暮らしましたとさ。』
ツッコミ「救いがねえわ。その前の無銭飲食を30年して捕まらなかったのもすごいけどな。」
ボケ 『でも爺さんと爺さんは30年いい思いをしてきたから当然の報いではないかと思う。』
ツッコミ「いや、そうじゃないのよ。もっと良い話ができただろうと思ったのよ。」
ボケ 『俺のクラスではこのような不幸話が流行っていたよ。』
ツッコミ「どんだけ根暗なクラスだよ。」




