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美女と髭男  作者: いけやまだ
4/5

#4 夏祭り

ヒュー、、、パン


りょうた(俺は、一生忘れることのない塗り替えることのできない夏を過ごすことになる)




~1週間前~



としや「夏だねーー」



あいみ「夏ですわ。」


としやとあいみはスイカバーを片手に川辺で話していた



りな「ごめん、おまたせーーー」



としや「大丈夫、大丈夫。あれりょうたくんは?」



りな「あれ?いないんですか」



あいみ「てっきり、りなといるかと思ってた」



としや「あいつおっそ」



「はいふぉはらふぃるふょー」


りな「ん?」


あいみ「なんか聞こえた?」


としや「怖いこと言うなよ、気のせい」



「ふぉふぉひ、ひふっへ」



3人が流れる川を見つめたその時



としや「なんかあそこらへんぶくぶくしてない?」



あいみ・りな「あっ!」



ザバーーーン


りょうた「ずっと待ってたよ。俺が一番についてたし」



りょうたは、工業高校の夏に男たちでつちかった、水遁の術でみんなを迎えた。



としや「待ち方くせつっよ」



りな「りょうたさん何者」



りょうた「っつ、漬物」



3人「、、、」



真夏の川辺に涼しい空間ができた瞬間であった




あいみ「そんなことより、明日夏祭り皆でいこうよ」


としや「いいね。タコ焼き、わたあめ、かき氷、、、テンション上がってきた」


りょうた「いいね」


りな「行きましょ、あいちゃん浴衣とか来てく?」


あいみ「いいねーー着よう」



りょうた(りなちゃんの浴衣、、、)




ザバーーーン



りな「りょうたさんどうしたの?」



あいみ「急に川に飛び込んだりして」


りょうた「いやなんでもない」



としや(りょうたくん。わかるぞ、君も脳内でりな×浴衣+夏=?を想像したんだろ)



りょうたの下半身の一部は川の中で大きく膨らんでいた



「あーーりょうた。久しぶり」



りょうた「えっ?masami」


masami「久しぶり、元気にしてた」


としや「masamiさん久しぶりです」


masami「としやも久しぶり、みんな元気そうで~」


としや「masamiさん相変わらず、、、あーむらむらする」


masami「また、適当なこと言って」


masamiは笑いながら、としやの肩をたたいた


りょうた「masamiは何してたの」


masami「特に、なんとなくお散歩かな」


りょうた「そうなんだ。お疲れ様です」


masami「もう~、りょうちゃん他人行儀で」


masamiはとしやにしたように、りょうたの肩を叩くと



りょうた「もうそういうのやめろよ。俺にはさ、、、」


masami「えーーなにさ。冷たいねーー」


としや(masamiに触られて~)



りょうた「じゃあ俺ら、明日の予定はなし会うので」


あいみとりなが会釈をし、4人でその場を去ろうとすると、



masami「りょうた」



りょうた「、、、」



masami「明日、夏祭り一緒に行こう。あの場所で待ってるよ」



りな(、、、あの場所、、、)



としや「いや、、、あしたこの4人で話してて、masamiさんも~」


りょうた「としや、、、いいよ。行こう」



masami「待ってるね」



~としや宅~



としや「明日何食う?お菓子はいくらまで」


あいみ「いや遠足じゃないんだぞ」


りな「りょうたさんは?」


外をぼーっと眺めるりょうた



としや「うたくん、、おい、りょうたくん」


りょうた「あ、、、ごめん。なんだっけ」


あいみ「夏バテ?」


りょうた「水遁の術で疲れたんだわ」


りな「、、、」


りょうた「今日は帰るわ」


りな「大丈、、夫ですか」



りょうた「うん、、、ごめんね。また明日」



としや「、、、気をつけてな」



ガチャ

りょうたは帰っていった


りな「あっごめん、私親から連絡きた。近くにいるから会おうって。行っていい?」


あいみ「行きなよ」


としや「うん。いってらっしゃい」



ガチャ


りながとしや家を出たあと



あいみ「りょうたさん、あっきの女の人となんか会ったの」


としや「、、、うーん」


あいみ「やっぱり」


としや「あいつは心に黒い闇があるんだ。まるで工事現場で出るすすのように」


あいみ「いや、ここでぼけるな」



としや「簡単に言えば、りょうたくんはmasamiが初恋の人」



あいみ「あーなんとなく。年上の人って魅力だもんね」



としや「masamiはさ、、、」



去年の夏



masami「りょうた。今日も元気ないね。」


いつものようにボディタッチをするmasami


りょうた「おっおはようございます」


りょうたは下半身をカバンで隠し、前かがみで出勤をしていた



としや(masamiさんえろ。たゆんたゆんだなーー乳!)



とある日


りょうた「masamiさん。自分cafe結構行くんですよ。今度いきません?」


masami「またーー、年上のおばさんからかって」


りょうた「本当に!」


masami「いいよ、行こう。エクストレイルで行こう」


masamiは足早にロッカーへ



としや「はぁ~。りょうたくんおはよう。二日酔いだわ」


大林「おっはよーー」


としや「おぇーーーー。二日酔いでいきなりその顔面」


大林「ちょっとどうゆうこと」


りょうた「おっはよーーー」


としや「あいつ、なんか元気じゃね?」


大林「確かに」


としやと大林の数少ない共感であった




約束をしたりょうたは機嫌がよくとしやと帰っている時



りょうた「おれ、、、好きな人ができたんだ」



としや「しってるよ、独身巨乳のmasamiだべ」



りょうた「えっな、なんでわかった」



としや「そりゃみてればわかるよ、、、」



りょうた「そうなんだよね。今度あそぶ約束もしてさ」



としや「よかったじゃん、、、、でもなりょうたくん」



りょうた「ん?」



としや「あのてのタイプに夢見ちゃだめだよ。」



りょうた「そんなこと言わなくても」


としや「まあ、なんかあった時、りょうたくんが傷つかないように」


りょうた「、、、大丈夫だって」


としや(、、、)



~約束の日~



masami「お待たせ。いこ」


masamiはエクストレイルで迎えに来た


りょうた「おっお願いします」


masami「行こう。コーチャンフォーでも行かない?私色紙でも見たくて」


りょうた「はい、行きましょう」



masami「ありがとう」


すっとりょうたの肩を叩くmasami



その日はカフェや雑貨やを見た後



masami「私のおすすめの場所行こうか」


そういうとmasamiは人気のない丘へ行き、りょうたはそこに広がる一面の景色に心を奪われた


夕日で真っ赤に染まった街を見下ろ景色、その景色はさっきまでいた世界とはまるで違うものだった。


りょうた「うわーー綺麗ですね。いつからここを?」


masami「仕事に行きずまったとき、来てたんだ」


りょうた「自分で見つけたんですか」


masami「、、、」



りょうた「本当に綺麗です。masamiさん、、、あの」



masami「ここわね。昔不倫していた愛人に教えてもらったの」



りょうた「えっ」



masami「嫌だよね。悲しいよね。ごめんねこんな女で」



りょうた「だっ、、だれにでも話したくない過去はあります。」


masami「ありがとう」


りょうた小声「その全部も含めて好きになれたなら、、、」



masami「ん?」



りょうた「いやなんでも。あしたまたここに来てもいいですか。話したいことがあります」


masami「うん」


少し寂しそうな顔でmasamiはうなずいた



次の日


りょうた「もうそろそろかな」



ピロン


丘で待つりょうたにlineが届いた。



masami「ごめん、今日はいけなくなりました。今度エビフライをお詫びに作ります。」



りょうた(急用かな、、、、忙しいんだな)



丘を離れ家へ向かう道すがら、前から見覚えのあるエクストレイルが来た



りょうた(masami?)


ぶーーん


すれ違った車には


masamiと横には男が乗っていた



りょうた「えっ、、、」



次の日masamiは仕事をやめ、りょうたと会うことはなかった。


masamiからくる連絡にりょうたは返事をしなかった



としや「ってことがあったんだよね」


あいみ「不倫していた人とその日また会っていたの?」


としや「普通に考えればそうだけど、本当のことはわからないよね」






~祭り当日~


としや、あいみ、りなが待っていると



「お待たせ」


としや「お疲れ」


大林「ごめんね。お待たせ」


りな・あいみ(としやさんが大林さんを誘うなんて珍しい)


としや「じゃあ行くか」


あいみ「りょうたさんは?」


としや「あいつ、遅れてくるかな?昨日から体調良くないみたいで」


りな「、、、」



としや(大林ーーーー、この雰囲気を脱却するためにお前の顔面を呼んだんだ。頼む)


大林「あーーお面あるかわいい」


としや(お前の顔面を隠すことができる、素晴らしい道具だ大林!買え。いや買ってやる)


としや「大林買う?」


大林「いや、いいわ。うち化粧してきたし。」


としや(大林。お前にとってお面はどんなお高い化粧よりも素晴らしいんだぞ)



~そのころ~


丘では


カァカァ


masami「、、、」


りょうた「、、、」



masami「あの日、見たんでしょりょうた。りょうたあの日から連絡くれないし。」



りょうた「あなたが、やめたんですよね。そりゃもう何もかも終わったと思いますよ。全部」



masami「あの日、私は全てを終わりにしに行ったの。あの人の家にあるものを全部取りに、、、その時りょうたに見られちゃったんだ」


りょうた「、、、、そんなの信じれと」


masami「ほんとだよ。でもなにもかもすべてリセットしたくて、やめたんだ。そのリセットした状態でりょうたと向き合いたくて」



りょうた「うーん、、、」

そっと目を閉じた


りょうたは目を閉じた時、なにか白い女の人が立っていた。笑顔でこっちに呼び掛けているような気がした。



りょうた「とりあえずさ、行こう夏祭り」


masami「としやたちと?」


りょうた「うん。皆で」



masami「行こうか」





としや「大林。そんなにリンゴ飴似合わない人いる?」



大林「やっぱり?いちご飴の方が似合うよね私」



としや(いや、お前の思考はどんだけポジティブなんだ)



りな「わたしちょっとお手洗いに行きます」


あいみ「あんまり遠くに行くなよ」


としや「もう花火はじまるよ」


りな「はい、すぐ行きます」




人混みの中を駆け回り、りなは人影ない場所で一休みしようとしたとき



目の前にはりょうたとmasamiが立っていた



masami「ごめんね。嫌な思いさせて。もういっていいよ。みんなの所に」


りょうた「そしたらmasamiが一人になるから」



りな(りょうた、、、さん?)



masami「もういいんだよ。優しくしなくて」


りょうた「、、、俺が好きでしているから今も昔も変わりないよ」


masami「りょうた、、、」




ヒューーー、パン


りなの目の前には、花火の光にささやかに照らされ、masamiとりょうたがキスをしていた



りな(そっか。そういうことか、、、戻ろうか)



としや「りなちゃん遅いよ」


あいみ「心配したんだぞ」


大林「なんか目赤い?」


りな「ううん、少し、人混みにとって疲れているだけだよ。ごめんね」



としや「、、、」



次の日


りょうたはみんなに謝り、昨日は家で寝ていたと伝えた。



そして町内の新聞には大林ととしやが花火を見ている写真が上がっていた。



大林「としや見た?うちらカップルみたいだね」


としや(シクシク、、、なんであいみの部分が切れているんだよ)



そしてとっても消えることのない黒歴史が町内へと広がった。

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