PK
やった!文字数増えた!文字数増えた!
戦闘描写と心理描写含めると文字数が増えるんだ!!
ちゃんと戦闘シーン書こ。
剣を抜き、隠れた狙撃手に向ける。
俺がたまたま矢に気付いたプレイヤーと思わせる為に。
静まった空間。吹く風の音1つも大きく感じるほどの。
そして十数秒の後、木の中の狙撃手2人が木から飛び降り、俺達の前に姿を表す。
「すみません!動きの接近に敏感な妹が、モンスターが来たって言うもんで、
プレイヤーだー、って、気付いた時には、もう矢が出てしまっていて……」
「すみません、迷惑をおかけしました」
見た目も似ている上、本人達も言っている事から考えて、本当に姉妹である可能性は高い。
が、今回それは一切関係ない。
…口の動き、表情、目のぶれ、どれを取っても嘘臭い。そもそも、俺達を狙ったのはこの木を越えてから。
見間違える可能性は皆無。
……が、これも敢えて気づかないふりをする。
「………間違えたなら仕方ない。次は間違えるな。」
「本当にすみません…」
「…ラド、行くぞ。」
「えっ、零さん、あれ……」
「敢えてだ、静かにしろ」
「……わかりました。」
ラドは姉妹に一礼して場を去り、先に言った俺に付いてくる。
「……あの姉妹以外に、後7人いる。注意しろ。」
「……わかりました。」
隠れた奴等の行動は……陣形の変更。
姉妹を含めない仲間との合流後、一旦気配を極限まで抑える。
姉妹は再度木に身を潜め、弓の構え。
予想発射まで、3.2.1
矢の起動は俺達ではなくその半身横の地面。
かなりの速度で地面に突き刺さった。
予想するに、これは挑発。
いいだろう、これにも乗ってやる。
「おい!!次は間違えるなと言っただろう!!」
俺は姉妹に向かって声を上げる。
そうすると姉妹は、木から身を乗り出し
「すみませーーん!!!でももう大丈夫でーーす!!!」
「二度と貴方達を狙う事はありませんから!!!」
人を嘲笑うかの様な笑みを浮かべて、そう言った。
直後、気配を消していたプレイヤー達が茂みから武器を持って俺達に襲いかかる。
読み通り、芸の無いPK共だ。
「【配置魔法・領域】、発動」
直後、襲いかかったプレイヤーの内5人の半身が飛ぶ。
「………は?」
誰のつぶやきか、そんな気の抜けた声が漏れた。
姉妹か、残りのプレイヤーか、それともラドか
まぁ、今それは関係ない。
「お、おい!てめぇ、コイツ等の職業鑑定で見たって言ったよな!!」
「い、言った!!確かに【開放者】と【速騎士】だった!!」
「だったら、何で上位ジョブの【大魔道士】しか使えない【領域】が使えんだよ!!しかも詠唱の1つもして」
首が飛ぶ。
「おい。戦いの最中に無駄口を叩くな。死にたいのか。」
「ひ……ま、待ってくれ!!俺は今のやつが稼げるって言ってたから、仕方なく乗っかっただけで…」
「やったらその時点でアウトだ。馬鹿かお前は。」
首を切り落とし、死体を蹴り飛ばす。
死体はすぐに粒子になって消えていった。
「……おい、降りて来い。」
風が間を吹き抜ける。
無音の空間。
………無視、か。
「【火炎爆発】」
木が大きな爆発音を立てて燃え上がる。
その燃え上がる炎の中で、暴れる人影が見えた。
「レイナぁ!!!」
妹の方はレイナと言うらしい。
あの暴れ具合を見るに、痛覚はオフのまま。
が、その状態でも、何らか嫌な感覚はあるのだろう。
「お、おねがい!!殺そうとしたのは謝るわ!!ごめんなさい!!
だから、妹についた火を消して!!おねがい!!」
「……何を言っている?」
姉の発言に首をかしげる。
「レイナと言う妹が燃えて、俺の視線はお前よりそちらに向いていた。
逃げる事は不可能ではなかった筈だ。何故無意味な事をする。
本当に死ぬ訳ではないのだぞ。」
「あ、あなた人間の心が無いの!?自分と血が繋がった相手が、苦しんでいるのよ!?
それを助けようとは思わないの!?」
だから、何故それを活用しない。
現実ならまだしも、これはゲームだ。それを躊躇する必要は無いだろう。
馬鹿か?
「呆れた。お前にもう興味はない。
……後、俺はその火の消し方など知らん。」
俺は姉側の木にも【火炎爆発】を放った。
「…ふむ、火は別の木に燃え移る様子は無いな。多分姉妹と木を燃やし尽くしたら、燃やすものを無くして自然に消えるだろう。
勉強になった。」
「………え、えっと……零さん」
フレイム・バーストの簡単な研究をしていると、ラドが話しかけて来た。
「うん?どうした?」
「あの………少しくらい、手加減って…できませんかね?」
……ラドが、ちょっと怖かった。
明日は普通に投稿します。(一日二回)