表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

15/15

良い話・悪い話

予約投稿ミスった。

「…本当なのか?」

「マジもマジマジ、大マジよ。公には出ないよう仕向けておいたから、何らかの問題が発生する~とかはないけど。」


元々Dreamworldの会社は、身内と一部外からの受け入れでほぼほぼ自転車操業の状態でゲーム作成に持てるリソース全てを割いて運営していたらしいのだが、その外から来た社員がギリギリの運営資金、その大半を持ち逃げ、違法な手段で海外へ逃亡してそのまま行方知れずとなってしまったらしく、このままでは運営を続けることが出来ないと考え、どうするか話し合った末に家の会社に話を持ちかけて来たのだとか。


姉さんもDreamworldの話は耳にしており…というより、VRギアの技術はこの会社が作成者から相当額で買い取っており、特許も取っているのでVRギアを用いたゲームは一度家を通ってから技術を貸す価値があるか否か判断した後に世に出回る為、姉さんは詳細までそれを理解している。だから販売されている。


使用されている技術はほぼ身内のみの企業で独自に作られたとは思えない映像美、現実再現。それらの中で最も注目されるのはオーパーツ並みと言える“()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

…とはいえ、()()人間と錯覚する程では無いが。


話し合いの結果、取引は成立。会社は会社(うち)と統合され、Dreamworldの運営には会社(うち)のスタッフを多数動員、運営用サーバー世界最高峰の物へ変更し、提携する事となった技術は明日から1ヶ月の間に完全な完成に持っていき、その後Dreamworldに移植。

現実とは異なるもう一つの世界をDreamworldに創世(つく)る。


まぁ、つまり外見的には身売りに近いが、その本質は身売り等ではなく大企業との業務提携というのが正しいだろう。



「…珍しいな、欲しいものは全部買い取る姉さんがここまでの妥協を?」

「ふふ、相手さんが自分が死ぬか生きるかの寸前で、生殺与奪をこちらが握ってるのに強情でね。面白かったからおっけー通してみたんだ…ま、これで駄目だったら次は無いけど。」


次はこちらの物にする、というわけか。だとしてもいつもの姉さんならしない判断だな。明日は核か?……これから悪い話(すぐ)だったな。

あの会社が持つ技術には俺とて興味がある。完全に駄目になるか、提携ではあるがこちらが強い力を持ってそれを扱える状態になるか、同じ状況なら同じ事をする。姉さんの判断は納得のいく物だ。



「まぁ、あと1ヶ月…ゲーム内じゃ4ヶ月か。その間は()()()()()()大きいイベントは無いってのだけはネタバレしておくよ。」

「一つを除いて?」

「はっはっはっ~流石にそこまでは言えんのじゃ~!玲プレイヤーだしねぇ~」


この様子から察するに、多分相当規模のデカイイベントなのだろう。プレイヤー的視点でなくとも気になる所だが…まぁ、仕方ないと諦めておこう。どうせすぐわかるのだ。



「聞き出すのは諦めるが…俺のアカウントに変な妨害するのはやめてくれよ。」

「お?そんな分かりやすい名前なの?」

「言わん。」


えー気になるーなどと喚く姉さんに呆れてため息をつきつつ、知りたければ勝手に全部アカウントの中から探せとだけ言うと、地獄すぎるんですけど~と言いながらベッドに倒れこんで来た。

来るな。



「…で、聞きたくも無いのが正直な話だが…悪い話はなんだ。」

「あー…うん、それはねぇ…」


姉さんはベッドに倒れこんだ状態から顔をこちらに向け、力強く俺の顔を見つめて…一言。



「技術完成まで持ってくスタッフの人員が足りないので手伝ってく」

「帰れ。」


姉さんをだき抱えて外に放り出そうと試みるが、非力な癖に凄まじい抵抗をし、ようやく追い出したかと思えばドアを叩きながら何か二股かけられていた彼女のような事を言い出し、結果警察が来そうになったので慌てて仕方無く報酬の契約を結んだ上で手伝いをすることとなった。面倒。

※九十九さんは企業的目線で「へぇ…面白い。」ではなく、「ぎゃはは!おめぇおもしれぇ奴だな!」みたいな感じで受け入れました。

※これでも世界的大企業のトップです。


1話の主人公くんがVRギア(Dreamworld)をまるで初めて見る物かのように喜んでいたのは、やりたいものは自分で手に入れるという決まりを守り、姉さんプレゼントの初回生産特典付きVRギア(Dreamworld)を血涙出る思いで断って、しかも自分の手違いが問題とはいえ2ヶ月間も我慢した末に手に入れた物だからです。受け入れてください。作者の事情は察さないでください。



~作品内世界(現実)から見た主人公~


刻時 玲  21歳 男

2063年 10月 31日生まれ


世界的大企業『Schicksal』の社長を家族運営が理由ではなく単純な出す利益によって代々繋げる刻時家の長男。日本とイギリス、アメリカ、ロシアのクォーターで金髪。

今代は姉の刻時九十九が社長として就任しており、彼は会社経営自体にはほとんど関わっていないが、会社の看板的立ち回りをしている。


17歳の時に、自分自身から初めて芸能界に露出。当時2030年代後半から作品展開を停止していた『マスクヒーロー』シリーズの新作、『マスクヒーロー 月牙』に主人公の禍月 砕星として抜擢され、暗い作品展開を際立たせる圧巻の演技を見せつけただけでなく、なんとスーツアクターまでもを自身でこなすという、マスクヒーローシリーズの原点を思い出させる事を成してみせた。


作品終了後もその人気はおさまらず、数々のドラマや映画に出演し、幾つもの賞を得た後に本場ハリウッドの映画に主演として大抜擢。こちらはではなんとアカデミー賞の主演賞を19歳の若さで取るという凄まじい名誉をその身に受けるが、翌年芸能界引退を表明。その後は『Schicksal』の住居一体となった本社ビルに住んでいるとされるが、詳細は不明。




みたいな感じ。ウィキペディアみたいに書くつもり立ったけど面倒なのでやめた(キッパリ)

あと、マスクヒーロー月牙の設定は無駄に考えているので要望が多い、または私が暇であれば今回のようにあとがき……だと迷惑なので、活動記録的なやつに書きます。

ちなみに主人公がダークヒーローな上に、結局闇落ちして世界はどうなるーーー!?みたいな展開で最終回迎えたので、ヒーロー物としてはどうなのみたいな評価受けてます。賛否両論。

(映画は“もし„あの後2号ヒーローが勝っていたらのIF世界なので、完全なストーリーとしては最終回で終わりです。)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ