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 擬音語。音のまねをした言葉達。これ、にほんごの中でもおもしろいと思う。日常的に身のまわりに溢れてる音、例えば小鳥の鳴き声とか人の足音とかって音楽と違って楽譜に書けないから、紙に書いて伝えることができない。だから言葉に音の真似をさせたって訳か。ふうん、頭いい。

確かにその方がずうっとお手軽。鳥のさえずりを表すにも、「鳥が高くて可愛らしい、よく街を歩いていると聞こえるような声で鳴いている」より「鳥がピーピー鳴いている」の方が短くて簡単。それに、いきいきとした感じもする。「子供達が甲高い楽しげな声をあげている」より「子供達がきゃーきゃー騒いでいる」の方がいきいきした感じ。


 擬態語もそう。擬音語と同じように、ものの様子とかを表すのは難しいから作られた。ものの形や様子をまねっこしたって訳。これもいきいきした感じがする。「彼は嬉しそうに、優しげな笑顔を浮かべた」「彼はにっこり笑った」。うん、やっぱりこっちの方がいきいきしてる。


 中でも、私の好きなもの。

 「さらさら」。清潔感のある言葉。たまに友達が私の髪を褒めてくれる。「詠都の髪、さらさら」って。とっても嬉しい言葉。それに、涼しげ。聞いて思い浮かべるのは、小川のせせらぎ。流れるのは透明な水。ごつごつした岩が底に沈んでいるけど、そんなこと関係なしにさらさらとよどみなく流れていく。どんな暑い日でも、それを見ればきっと少し涼しくなる。そして、海の砂を手に掬ったとき、指の隙間から糸のようにさらさらと落ちていく。そんな、夏にぴったりな言葉。


 「ふかふか」。私の好きなものの一つ、ぬいぐるみ。私のベッド周辺には何匹ものぬいぐるみが生息している。中でも気に入ってるのは、ふかふかなぬいぐるみ。触ると柔らかくて軽くて、いつまでも触っていたいような気持ちになるような、そんなふかふかなぬいぐるみ。それに、ふかふかな布団も好き。「ふわふわな布団」は頼りない。なんだか軽すぎて、飛んでいってしまいそう。「ふかふか」のほうがあたたかい。あたたかくて優しい言葉。


 「ひらひら」。ちょうど今みたいな、桜が舞う季節にぴったり。日本ならではの、「儚い」っていう美しさをこれほど表現した言葉ってきっとない。ひらひら舞う花や葉っぱ。可憐できれいだけど、悲しい気持ちにもなる。


 「ころころ」。丸いものや軽いものが転がるとき、大抵この言葉を使う。それもなんだか可愛くていいけど、音を表す「ころころ」も可愛い。「鈴がころころと鳴る」。きっと高くて可愛らしい音。鈴も小さくて、可愛らしい感じに聞こえる。色はきっと銀色。赤いリボンなんかついてたりするかもしれない。「ころころした子犬」。こればかりは何とも言えない。強いて言うならば、ぜひ家に来て欲しい。


 「ほくほく」。嬉しさが隠せないときに使う言葉。外から見ていても、「あ、いいことあったのかな」ってわかるような人って、ほくほくした顔してる。そういう人を見ると、なんだか心が和む。それに、「ほくほくした焼き芋」なんて食べ物の表現にも使ったりする。冷たい食べ物にはまず使わないだろう。「ほくほくしたアイス」意味わからん。仮にあったら食べてみたいけど。柔らかくてあたたかいものに使うだろう。寂しいときでも心を和ませてくれる言葉だと思う。


 外を見上げてみれば、空にはきらきら光る星達。明日はすっきりとした天気で、きっとぽかぽかした素敵な日。

 おやすみなさい、また明日。



お粗末さまでした。

詠都

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