序章
初投稿です
よろしくお願いします
30才の大台に乗ってから、ひっきりなしに舞い込んでくるお見合い話
なにより、母が焦っていて
「修司(兄)も昇司(弟)も無事に結婚して、残ってるのは祥子、あんただけなんだからね!
あんたの花嫁姿を見るまでは、天国のお父さんにも合わせる顔がないわ」
とまあ、うんざりするほど言われ、何回かお見合いしてみたけれど、これと言っていい人とは出会わず、母にも
「お父さんには毎日ちゃんと『ごめんなさい』って仏壇の前で謝っとくから、安心して天国に行ってもいいわよ、お母さん」
と憎まれ口をたたくほどにうんざりしていたころに(母はもちろんヒステリックに喚いていたが…)また舞い込んできたお見合い話
これが最後だと心に決めて、期待もせずに会ったその人は、今まで会った人達とは、何かが違う
何より私の悪い癖、妄想ワールドへトリップしているのを見ても
「お帰り」
と言って、優しく微笑んで待っていてくれた
そうして何回か会ううちに、話がまとまって、この人と結婚することになりました
加山祥子、30才
皆川慎一郎さん、36才と結婚します
ノロノロペースでやっていきたいと思います