第二話
ある日いつものように目を覚ましたそこは夢で期待していたような特別ななにかがあるわけでもないいつも通りの風景。
もしも自分がなにかすごい力を持っていたとしたら…その普通な日常は変わるのだろうか。
少年はそんなことをいつも考えていた
しかし気がついてしまった待っているだけではなにも変わらないことに。
自分で行動を起こさない限りなにも始まらないことを…
しかし気づいた頃には少年は少年でなくなっていた。人は歳をとるそういう生き物だから気がつけば歳は40を越えていた。
そのうちなにかが変わるだろう…
そう信じてやまなかった少年時代を私はとても悔いている。
もとより自分で行動を起こさなければなにも起こらないことに気づいたのが20を越えた頃だ。
今思えばなぜそれまで気づかなかったか不思議でしょうがない
「無駄な時間を過ごしてしまった。」
そうは思はないがもっと有意義に時間を使えたんじゃないかとそればかりが頭を駆け巡っている。
「ついにできたか…」
私の人生も折り返し地点を過ぎた頃にようやくこれが完成した。
私には妻がいなければ子供もいない。
これといって親しい中の友人もいない。
これといった趣味もない。
だからだろうか私は大学を卒業してから今までこの研究を続けてきた。
人は過去に戻れることができるのか。
学者にこんなことをいえば馬鹿にされるだろう。
しかし私はいくら馬鹿にされても過去に戻ってみたかった。つまらない人生でこのまま終わるのは嫌であったし若い頃にしかできなかったことを今更ながらやらないでしまったことを後悔しているからだ。
学者にこんなことをいえば馬鹿にされるだろう。
しかし私はいくら馬鹿にされても過去に戻ってみたかった。つまらない人生でこのまま終わるのは嫌であったし若い頃にしかできなかったことを今更ながらやらないでしまったことに後悔しているからだ。