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いつもと違う日

今日も何気なく登校して、席に着く。ふと横を見ると月待さんがまだきていない。

いつも僕より先にいて

「おはよ!」

と元気に挨拶してくるのだが、その席は空席のままだった。珍しいな、遅刻かな?なんて思っていたけど、一限開始のチャイムがなっても彼女が来ることはなかった。

いつものように授業を受け、放課後図書室に向かう。図書委員のカウンターについた時、ふと思った。

「つまらないな。」

僕は月待さんのいない学校生活がつまらないと感じていた。少し驚いたが、それもそうだ。僕は学校にいる間、月待さんとは他の誰よりも喋っている。朝は必ず挨拶するし、授業の合間だって喋っているし、放課後は必ず一緒に図書室に向かうし、こんなことを入学初日からしている。周りから見たら付き合っているのではないかと思われるほど、彼女とは一緒の時間を過ごしている。その事実に気づいた時、僕の頬はとても熱く、心臓の音が聞こえるほど心拍数は上がっていた。

「なんだこれ」

自分でもよくわからない状況に動揺しながら、その日を終えた。

次の日、月待さんは来た。いつも通り、僕よりも先に席に着いていた。

「おはよ!」

いつも通りの元気な挨拶。いつも通り。いつも通りのはずなのに、その挨拶がいつもより嬉しい気がして、そんな自分が恥ずかしくて、僕が返す挨拶は、いつもよりそっけないものになってしまった。

「はよ。」

「あれ、なんだかいつもより冷たいね。」

「別に、そんな事ないよ」

目を逸らしながらそう返した。

「柊くんさ」

「ん?」

「私がいなくて寂しかった?」

不意につかれた核心に、僕の心臓は跳ね上がる。気づかないようにしていた、その感情に。学校に、隣にいてほしいと思ってしまった、一緒にいたいと思ってしまった、その感情に。

「まあ、うん」

「へ?」

自分でも何を言っているのかわからない。なぜその問いかけに肯定してしまったのか、ポカンとしている月待さんを見て、恥ずかしさが込み上げる。

「そ、そっかあ、それはもう学校休めないなあ。」

戸惑い気味にそう言った後、前を向いた彼女の、満足そうで、少し嬉しそうな、頬の赤くなった横顔が、頭から離れない。

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