500文字の寝取り
親友が私の幼馴染と付き合った。彼女は私が彼のことを好きだと知っていたのに。
許せなかった。長い間、私が片想いをしていた幼馴染を、彼女は私から奪い取った。
だから私は彼を奪い返すことにした。たとえ親友と絶縁することになっても私はかまわなかった。
「たっくん、菊池さん浮気してるよ」
たっくんは最初、私の嘘を信じなかった。「そんなことある訳ない」と、否定した。
「証拠があるの、ほら見て」
「え……」
でも私が合成した写真を見せたら、彼はあっさりと信じてくれた。菊池なんかより私の方が信頼できる。彼はそう判断したくれた。
「もう僕、女の子のこと信じられないよ……」
失恋した――と思い込んでいる――幼馴染を、落とすのは簡単だった。
悪いと思っていても抗えない。人は弱っている時、何かに縋りたくなる。
「大丈夫、私がいるから」
「璃子!!」
たっくんは私にその身を預けてくれた。
初体験だったので気持ちよくなかったけれど、たっくんがとっても気持ちよさそうな顔をしてくれたので、私は大満足だった。
「なんてことするのよ!」
怒り狂う盗人の姿は見ていて飽きなかった。本当に愉快だった。
ざまぁみろ。全部お前が悪いんだ。たっくんは私だけのものだ。
最後まで読んでいただきありがとうごさいました。