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同棲(意味怖

 「ただいまー」

 玄関の扉を閉める。靴を脱いで玄関マットにあがり鍵を靴箱の上に置く。彼女はまだ帰っていないようだ。おかしいな、今日は早く帰るって聴いたのに。

 玄関から廊下を抜けリビングへと足を運ぶ。リビングの灯りをつける。まだなら先にお風呂でも入ろうかな。リビングから廊下に戻り浴室に行く。

 風呂はまだ沸いていない。また沸かしていないのか。帰ってきてから風呂が沸くのを待つのは大変なのに。仕方ない、シャワーだけでいいか。

 タオルを使おうとしたが、いつものところにない。また置き場所を変えたな。探すと、下の棚に置いてあった。そうだ、俺と彼女の身長差は結構あるんだった。だから、届きやすい所に置いたんだろう。

 シャワーを浴びてシャンプーをする。この匂い嫌いなのになぁ。変えてって言ったのにまだ変えてなかったんだ。前の方が好きだったのに。

 風呂から上がり、キッチンの冷蔵庫からペットボトルの水をもらう。水を飲みながらテレビをつけると地元のニュースがやっていた。どうやら、ここら辺に不審者が出るらしい。彼女に気を付けてと言っておかないと。

 ふとテレビ台の上を見ると、彼女の写真が置いてあった。俺との写真がない。まだ根に持っているのか。俺も悪いが彼女も悪い。そういえば、歯磨きをしようと思っていたら俺の歯ブラシが見当たらなかった。


 ふと、けたたましいサイレンの音が聞こえ、カーテンを開ける。どうやら警察が来ているようだ。

 よく見ると、彼女がにパトカーから降りてきた。もしかして何かあったのだろうか。もしかして、不審者にあったのだろうか。

 来客を知らせるチャイムが鳴った。多分彼女が帰ってきたんだろう。慌てて玄関に向かう。怖い目にあったのだろうか、とても心配だ。

 玄関の扉を開ける。彼女共に警察も一緒だった。見送りに来てくれたのか。

 「すみません、警察の者です。あなたには、住居不法侵入とストーカーの疑いがかかっています。お話聞かせていただけますか?」

「俺」に住居不法侵入の疑いがかかっている

つまり、この俺は彼女の恋人ではなく……

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