表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

晴人の朝

ある日の朝、僕は見たんだ…

あれは澄み切った空が急に前触れもなく変化し雨空へと変わった日…

彼女は透き通るような肌をして空を見上げていた

何かを見るように

何かを感じるように

空を見上げていた

八時半に到着する電車の音

定刻通りに鳴るベルの音

その一瞬だけ 僕と彼女は、会うことが出来た

「……夢…か」

見た覚えのない夢かどうかも、見たのかも知らない夢が途絶えて夜が明けた

そして何かが頬を伝って落ちる感覚があったのを覚えている

今となっては覚えてはないが多分涙だったと思う

何よりも僕はジリリリッと目覚まし時計に頭を叩かれて目が覚めた

夢など覚えてる訳が無い そう思いながらネクタイを締め出掛ける準備を終えた

「あら、晴人くんおはよう」

近所に住むおばぁちゃんだ

いつも花壇に水をあげている

「おはようございます」

そう声をかけて駅へと向かった

あの子と出会う事になる''天昏(あまのだれ)駅''へ

改札を通り駅のホームに着いた

発車ベルの音が静かな無人駅に鳴り響いた

八時半に来た電車の音が何かを訴えるように

そしてドアが閉まりまるで鼓動のように鳴らし進み続ける

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ