眠っていた記憶1
やばい。これ知ってるーーーー。
館に向かって歩き出したトム、リリー、アッシュの後ろ姿を見ながらレベッカは思った。
ーーートム。
トーマス・ブラウン。
黒髪で短髪。黒いライダースジャケットにジーパン姿。
先頭を歩いている彼は、冷静で頭も良い。頼れるリーダー的存在。
ーーーリリー。
リリー・マルチネス。
ダークブラウンの美しい髪の持ち主。緑のジャケットを着ている。
落ち着いた雰囲気で品があるお嬢様。私の親友。いや、姉の様な存在。
ーーーアッシュ。
アッシュ・トンプソン。
ウェーブのかかったミディアムのブロンドヘアに赤いスタジャン姿。背はトムより少し低いくらい。レベッカのことになると周りが見えなくなるレベッカ信者。今も心配だからと言って私を背負ってくれている。
ーーーそしてーーー。
ーーー私。
レベッカ・カートマン。
ピンクブラウンのウェーブがかった長い髪。黒いパーカー。リリーより少し小さいぐらい。
わがままで自己中。性格が悪い。
頭はあまりよろしくない。
ーーーーーー元
ーーーーーーーーー日本人。
そう。これは私が死ぬ前までプレイしていたホラーゲーム「クリムゾンホラーショー」の世界なのだ。
私は自分がプレイしたホラーゲームの中の少女に転生してしまったのだーーー。
しかもあろうことかさっき頭をぶつけるまで、そのことを忘れていたーーー。
最悪だ!!こんな重要なこと忘れていなければ、こんなとこには来なかった!!!
今、私達が向かっている館には、おびただしい数のトラップとーーーーーー
恐ろしい殺人鬼たちが待ち受けているのだ。
そして、私達4人はーーーーーー
主人公でもなければヒロインでもないーーー
"死亡フラグフラグしかない"やられ役なのだ。
段落とか難しいですね。
1話が短いなと思いつつ投稿です。
手探り状態で書いているので読みづらかったり、改善点がございましたら、ご教授お願いします。