恐怖のはじまり
私、レベッカ・カートマンはラッキーな人生を送っていた。
パパは社長だし、ママは元はモデルだった。
パパのおかげでうちはお金持ちだし、ママのおかげで私は美人に生まれてこれた。
生まれながらの勝ち組。
まわりの大人たちはみんな私の美貌を褒めたし、クラスの男の子たちからはずっとちやほやされ続けてきた。
わたしがちょっと上目遣いで物を頼めば、なんだって叶った。
ーーーーだから、今まで私の思い通りにならないことなんて一つもなかった。そう今まではーーーー
「レベッカ!!レベッカ!!」
「ちょっと!アッシュ!レベッカの頭を揺らさないで!!頭を打ってるのよ!!」
「おい!レベッカ!聞こえるか?」
レベッカは真っ白だった視界がだんだんはっきりとしてきて、最初に見た3人の顔を見て仰天した。
「アッシュ!?リリー!?トム!?」
「よかった!!レベッカ!!もう起きないのかと思った!!」
金髪の赤いスタジャンを着た背の高い青年がレベッカを抱きしめた。
「あなた、そこの崖から落ちて頭を打ったのよ。」
ダークブラウンの長い髪に緑のカチュームをした女の子がレベッカを覗きこんだ。
「えーっと、、、、」
レベッカはまごつきながらカチュームの少女の後ろにいる黒い髪の青年に助けを求めた。
「2人とも、レベッカが混乱してる。離してやれ」
「そうね。トムの言う通りだわ。私達も少し落ち着いた方が良いわ。アッシュ、レベッカから離れなさい」
そう言いながらカチュームの少女は立ち上がった。
「いやだ!俺はレベッカから離れない!!」
アッシュと呼ばれた青年はレベッカから離れようとしない。
「アッシュ、いい加減にしろ。さっきから空の雲行きが怪しい。風も強くなってきているし、このままだと雨が降ってくるかもしれない。早く休めるところに移動するんだ。」
と黒髪の青年がさっきよりも声をかけて大きくして言った。
これにはアッシュも渋々ながらレベッカから離れるしかなかった。
「さっき、崖の上から大きな館が見えたわ。明かりもついていたようだし、誰かいるに違いないわ。きっとこの川をたどって行けば着くはずよ」
「よし。館に行こう。助けを呼んでもらおう。レベッカも頭を打っていることだし、引き返すには暗くなりすぎたしな。」
一行は館に向かって歩き出した。
ホラー映画、ホラーゲームを見るのが大好きで勢いあまって書きました。
初心者・語彙力が無いので読みにくいと思いますが、頑張って書こうと思います。
よろしくお願いします。