表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/31

第二十三話 巫女長

 明けましておめでとうございますm(__)m





 白い花畑が一面に広がっている。その白い花は、遺跡の側でひっそりと咲いていた花と同じだった。



 蘇生草がこんなに……

 俺はその光景に言葉を失う。



 心地好い風に、過ごしやすい気候。温かな陽の光。

 ここは、確かに五聖獣スザクが住まう土地。



 いや、空間か……

 どちらにせよ、おそらく隔離された空間だろう。

 明らかに、自分がさっきまでいた朱の大陸上じゃない。僅かに、次元がずれた世界。その場所にあるようで、ない場所。そこに、俺とルセは立っている。



「そろそろ、行きましょうか? 護りて様」

 村長が促す。



「……ああ。行こうか」



 そう答えると、村長は歩き出す。勿論、俺とルセは村長の後を付いて行く。



 花畑を過ると石畳の街道に出た。街道を道なりに五分程歩く。

 里の入口だろうか。俺とルセを待っているのか、二人の男性と朱色の髪をした幼稚園児が立っているのが見えた。遠目からでも、艶やかな朱色の色が目立つ。



 朱色の髪……。珍しい髪の色だ。朱の大陸では見ない色だった。



「アキラ様。朱色の髪をした幼子は、スザク様の巫女長を務めている者です」

 ルセが足下から声を掛けてきた。



「巫女長?」



 あんな子供がか?



「はい。五聖獣様が生まれ変わると同時に、巫女長も次代に代わります。そして、五聖獣様が生まれ変わるために眠りにつかれた時、その役目を終えます」



 疑問が顔に出ていたのか、ルセが答える。



 そうか……巫女長とは、五聖獣と共に同じ時を過ごす者なのか。



「巫女長とは、五聖獣様の世話をするだけでなく、五聖獣様の声を直接聞き、眷族たちに伝える役目も担っています。

 五聖獣様にそれぞれ一人就いていて、五聖獣様の御身体の色を身に纏っています」



 御身体の色を身に纏う。

 つまり、あの艶やかな朱色の髪は、スザクの体色(羽の色)なのか。

 そんな説明を聞いているうちに、俺とルセは里の入口に到着した。



「お待ちしておち、りました。護りてちゃ、様、精霊獣様」



 ち、ちゃ? 思いっきり噛んだぞ、このお子ちゃま。慌てて言い直す所が微笑ましい。



 慌てて言い直した、真っ赤な顔をした朱色の髪のお子ちゃま巫女長は、最初に俺とルセに挨拶し頭を下げた。次に、男性たちが同じ様に挨拶を述べ、頭を下げる。彼らは眷族の長老と名乗った。

 因みに、やはり村長は長老の一人だった。

 観察して気付く。巫女長が長老よりも立場的に上だと。



「先に戻って来た者から聞いておりゅます。我々眷族を庇って下さゃり、ありがとうございまゃす。神殿に、護りてちゃまと精霊獣ちゃまの部屋を御用意しておりまゃす」



 よし!! 所々、擬音が入るけど、何とか言えた。

 よしよし。俺はお子ちゃま巫女長の頭を撫でる。

 瞬間、ビクッと体を強張らせ、顔を真っ赤に染めて長老の後ろに消えた。少し涙目になっている。

 俺、悪いことしたみたいだな。



「……馴れ馴れしかったな。すまない」



 こんな子供を泣かしてしまって慌てて謝る俺に、長老の影に隠れたお子ちゃま巫女長は首を横に振った。



「……護りて様はわるゅくないでしゅ(悪いのはわたちだから)」

「アキラ。護りて様ってかたぐるしいから、名前で呼んで欲しいな」



 俺はしゃがむと、お子ちゃま巫女長に微笑み掛ける。



「いいの?」

 大きな目を見開き尋ねる。



「うん」

 俺は頷く。お子ちゃま巫女長はにっこりと笑った。



「それではどうぞ、神殿に御案内致します」



 背後に隠れたお子ちゃま巫女長を優しい目で見下ろしてから、長老は俺とルセを神殿へと案内する。






 手にとって頂き、ありがとうございますm(__)m


 大変、お待たせしましたm(__)m


 2018年最初の更新です。


 昨年から引き続き頑張っていきますので、これからも宜しくお願い致しますm(__)m


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ