僕は『嘘。』をつけない!
僕は、嘘つきだ! 毎日のようにウソをつく。それもどうしょうもなく
つまらない事でもウソをつく。
「明日の天気? 晴れだって!」
天気予報では、バリバリ雨が降ると? ニュースで言っていた。
「最近、凄く痩せたんじゃない!」
......隣の家のおばちゃん。物凄くふくよかな人だ! 全く痩せてるよう
には感じないしそれどころか? 太ったんじゃないかと思ってる。
「なんか? 最近、頭いいんじゃない?」
クラスの友達、僕もたいがい...頭悪いけど? そいつより僕の方が頭が
いい。
「そう言えば...? ○○さん? 可愛くなったね?」
...これは、 『本音』だ! 僕の好きな女の子。
「あのさ? 身長伸びた?」
そいつは、学年でも身長が低い男で、物凄く身長のことを気にしてる。
まぁ伸びてるように感じてないけど? 喜んでるなら、まぁいいっか!
「これ? 聞いた話だけど...? あの子お前の事、好きなんだって!」
...実は? 違う女の子だ! 好きだといった子は? 別のやつが好きとか
言ってたような? えーと? 誰だったかな......?
◆◇◆
でもある日、僕は『嘘』を付けなくなった!
「僕、学級委員に立候補するよ!」
...えぇ!? 僕が密かに、思ってたことじゃないないか? でも恥ずかし
くてずっと、言えなかったことだ!
「お前さ~ 本当にいいやつだよな~!」
僕の 『親友』昔から、こいつの事だけは信用している! 僕の大切な
『親友』だ! だけど? 直接、言ったことは無かったのに...!
「今日も、天気がいいな~」
本当に爽快だ! 天気がいい日って、やっぱりいいな。自然と心も、
ウキウキするし。
「あのね? 前から○○さんの事、好きだったんだよね? 良ければ
僕と付き合ってください!」
見事に 『撃沈』した。でも言えてよかった。自分の気持ちを言えた事
で、ダメだったけど...? なんかスッキリしている。
「おばちゃん! 最近、少し太ったんじゃないの~」
隣の家のおばちゃん。あら気づいたの~ ちょっと太っちゃったみたい。
僕も、冗談ぼく言ったから? ちゃんと答えてくれたのかな? でも、
怒られなくて良かった。
なんだか? 『素直に自分の気持ちを言える』のは、凄く気分がいい。
時には、失敗もあるけど......? 今まで、僕は心を閉じていたから?
「解放」された気分だ! 人は正直であることがなんて! 素晴らしい
事なんだと...気付く。でも? それは、幾つになっても遅くないこと
だし、『気づく』事が大事なんだと思う。
僕は、ここから! 素直ないい人間になる。
やっと、始まったばかりなのだから......。
最後までお読みいただきありがとうございました。