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《信忠くんがなんか言ってるよ》シリーズ

えっまた信忠?チェンジでお願いします!

作者: 小山内 晶

先に謝ります。

歴史好きな方、戦国、織田、そして信忠ファンの方々、申し訳ありません。

本当の信忠は凄いです。(たぶん)有名です。(おそらく)


私が無知なだけです。

教科書の太字しかわかりません。

......すみません。見栄張りました。

太字の一部しかわかりません。


お怒り、ご不満は各々の心の中でお願いします。



 はぁ?


 ここはどこ?

 私は誰?


 いやいや、私じゃねぇよ、俺だよ、俺、。

 俺俺詐欺じゃねぇよ!


 俺は緒方信也だよ。

 ピチピチの高校二年生だよ。


 ......のはずだよ......。


 でも今はピチピチどころか動けね~。


 正確に言うとさ、指は動くし身体全体も感覚はあって揺れるぐらいは出来る。


 でも起きれないんだよ。


 耳は聞こえるけど、目はぼんやりしてて光とだいたいの形や動きしか見えないし。


 でもこの状態さ、十七年前に経験したのと同じなんだけど。


 まさかね、まさかまた......転生か~い!


 そうなんだよ、俺はさ、緒方信也の前に生きてた記憶があるんだよね。


 いわゆる前世持ちってやつ。


 しかも、笑っちゃうことに俺の前世、織田信忠!


 微妙~!


 信長ならすげえな、信意なら知らねぇよで済むんだよ。(弟よ、済まん。)


 でも俺さ、一応家督は継いだんだよ。


「本能寺の変」でも場所は違えど同じく散ったんだよ。


 嫡男に生まれていろいろ苦労したうえ、下克上に巻き込まれてあんなに辛い目にあったのによ、信忠のこと知らないやつ多すぎ。


「本能寺の変」も俺より蘭丸の方が有名だし。


 俺と一緒にいた叔父さんなんて、生き残ったら、有楽町に名前まで残ってんだぜ。


 なのに、親父の巻きぞい食って、はかなく散った俺は、いつ散ったんだかどんな最後だったんだかあまり語られないままだよ。


 どういうことだよ!


 同じ二代目でも、秀頼や秀忠の方がまだ少しは知られてるってのはよ。


 あれか、秀の字がないからか?


 そもそも俺が名前決めた訳じゃないんだけどな。


 あの頃は俺は織田の殿様だ!って誇りに思ってたけどさ、生まれ変わって歴史学んだらさ、俺の人生何だったんだろうって思っちゃうわけよ。


 確かにあの頃も親父のネームバリューには苦労したけど、得なこともいっぱいあったからな、意外と気にならなかったんだわ。


 でも、後世の俺の扱い見たら、ああ、俺ってただの信長の息子......いや、息子だっけかな?ていう程度なんだわ。


 ショックだぜ~、本当にさ。


 それでも、もうあれは終わったことだ、これから新たな人生だ!って頑張ってきたのに。


 信忠の時と違い、親父やお袋と毎日何か話してさ、弟とも利害なく仲良くしてさ、運動も切った張ったじゃなく楽しくできてさ、彼女も好きな娘ゲットしてさ(これが一番頑張ったぜ。)、下克上とかの心配なしに友達たくさんつくってさ......ああ~すっごい充実してたんだよ。


 リア充だったんだよ!


 羨ましいだろう!


 なのに......なのに、回りの会話から察するに......何でまた、信忠なんだよ~!


 ループか、ループだな。


 あははははは......。


 俺、泣いて良いですか?


「オンギャ~!!!」



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― 新着の感想 ―
[気になる点] この終わり方で、短編なの?
[一言] 最後の部分、その発想はなかったです。
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