もう元には戻れない
怖いわぁ......。
~次の日~
私はあるものを持って家を出た。
すると家の前にはいつもは遅いひろの姿があった。
「よ。千夏。」
「おはよ。今日は早いんだね。
まあ、いいや。行こ。」
私は話をさせないと勝手に歩きだした。
「ちょっと待ってくれ。
千夏に話があるんだ。」
「なに?」
「あ、あのな.....。」
「広人!」
ひろは話そうとしたけど誰かによって遮られた。
「ま、舞花!?」
それは舞花だった。
なんでお前が来んだよ。
目障りだから消えろ。
「おはよ!」
と立ち止まって言った。
「おはよ.....じゃなくてなんでここに?」
とひろは舞花の方に駆け寄っていく。
「2人でいた方が佐伯さんもわかってくれるかなーって思ってしかも心強いでしょ?
だから来ちゃった。め、迷惑だったかな......?」
「い、いや。ちょうどよかった。
今から話すとこだったんだ。」
「そうなんだ。よかった。」
「で、話ってなに?」
「あ、あのな.....。俺たち付き合う事になったんだ。
それで今日から一緒に行くことになったからもうお前といけないんだ。ごめんな。」
「ふーん。そーなんだー。」
「あぁ。」
「それはよかったじゃん。」
私はばれないようにあるものをカバンから取り出し一歩ずう近づく。
あるものとは......。
カッターナイフ。
「じゃ、じゃあ、いいのか?」
と2人は笑顔になった。
「いいもなにもうれしいことだよ。ホントに。」
2人はホッとした。
「2人とも......おめでと。」
と千夏は言った。
その瞬間.......。
「な、なんで.......。」
バタッ
舞花が倒れた。
「ま、舞花!?」
お腹からは大量の血が出ている。
「おい!舞花!大丈夫か!」
とひろは大声で舞花の名前を呼んだ。
「だからあの時警告したのに。ホントバカな女。」
「千夏!
お前なにしてんだよ!?」
「この女が悪いのよ。
私からひろをとるから。」
「は?」
「あ、あなたも悪いのよ。ひろ。
私をほってこの女と仲良くイチャイチャするから。
あげくの果てに付き合うなんて。」
「な、なにを.......!」
「せっかく手紙を出してあげたのに無視してあなたと付き合って
しかも守るなんて言われたのに結局守ってもらえず。可哀想な女ね。
大好きな彼女守りきれなかったあなたも可哀想にね。」
「な!じゃあ、あの手紙はお前が?」
「そうよ。うまくいったと思ったのに。失敗。あなたのせいで。」
「まあ、いいわ。邪魔者は消えたから安心。これで関係が元通り。
今まで通り仲良くしましょ。 幼馴染として。ううん。これからは彼女として。
これからは私がずーっとあなたと一緒にいてあげる。嬉しいでしょ?」
「そんなことできるわけないだろ!?
嬉しくなんてないよ!舞花を返せ!」
「え?」
「舞花を刺して.....!この人殺し!!」
「ちがう......。」
と千夏は呟いた。
「違う......。あなたはひろじゃない。」
「何言って.......」
「私の知ってるひろはそんなこと言わない。
私の事否定なんてしない。あなたは私の知ってるひろじゃない。」
「お、おい......。」
「私の知ってるひろじゃない!ひろじゃない!
私の知らないひろなんて....!ニセモノなんて死んじゃえ!!」
と取り乱した。
「千夏!落ち着け!」
ひろがそう言うと千夏は落ち着きひろに近づいて行った。
「千夏?落ち着いたか?」
ひろには落ち着きを取り戻したとそう見えた。
だが........。
「やっぱりあなたは私の知ってるひろじゃない。
ニセモノなんかに用事はないの。だからさようなら。」
と千夏が言った瞬間。
グサッ
その嫌な音と同時にひろのお腹にカッターが刺さっていた。
お腹からはポタポタと血が落ちる。
「う......ち、なつ......?」
と言ってひろは倒れた。
「ばいばい。
ニセモノのひろ。」
ねぇ?ホンモノのひろはどこにいるの?
私あなたのニセモノとあの女を始末したよ?
だから出てきても大丈夫だよ。
これからは安心して2人でいれるんだよ。
ずっと一緒なんだよ。
だから出てきていいよ。
あ。やっぱり私が今すぐあなたの所に逝くね。
これからは2人で幸せになろ?
ずっとずーっと一緒にいよ?
永遠に......ね?
最後まで見てくださってどーもありがとうございます。
”嫉妬で狂った女の子”は完結しました。
どーでしたか?怖かったですか?
私は自分で書いてて怖くなりました。
※これはふいに思いついて書いた作品ですw