転校生
転校生ってよくあるパターンですよね~笑
~次の日~
「千夏おはよー。」
と律香が言う。
律香というのは私の友達。
「あ。おはよー。」
「宮原くんもおはよー。」
「あぁ。おはよ。」
今日もいつもの通りの1日が始まる。
.......そう思っていた。
「今日転校生がくるらしいよー。」
と律香が言った。
「え?まじでー?」
「うん。クラスの男子が職員室でうちの担任としゃべってるとこ見たって。」
「へぇー。どんな子なんだろ?」
「男子が言うには女子だったらしい。」
女子か。
「へぇー。そーなんだー。」
と私は興味なさそうに答える。
だって実際女子とか興味ないし。
~朝礼~
「今日は転校生を紹介します。」
「よ!待ってました!」
とクラスの男子たちが騒ぎ出した。
「じゃあ、神埼入って来てくれ。」
「は、はい......。」
と言って転校生は入ってきた。
次の瞬間クラスの空気が一気に変わった。
「おぉー!か、かわいいー!」
と1人に男子が大声で叫んだ。
その言葉の通りとても可愛かった。
見た目はふわふわした感じで髪は肩よりちょっと長くて巻き髪になっていてる。
目は二重で肌は白くて背が少し低い。
とにかく1言でまとめると可愛いという言葉しか出てこない。
クラスの男子が騒いでもしょーがない。
「じゃあ、神埼。自己紹介してくれ。」
「あ、はい.....。あ、あの神埼 舞花です....。
よ、よろしくお願いします......。」
とオドオドしながら自己紹介した。
神埼さんは大人しくて人見知りっぽそう。
私は心の中で勝手にそう思った。
でもホントに可愛いなぁ。
「ひろー、あの子可愛いねー。」
と席が近いひろに小声で言った。
だけど千夏の声は聞こえておらず......
「かわいい......。」
とひろは呟いた。
え......。
ひろ今なんて.......?
「ひろ!」
私は無視されたことに少し腹が立ち少し声を大きくしてひろを呼んでしまう。
「え?あ、千夏?どした?」
とびっくりしてこちら見た。
「可愛い子だねって言ったのにひろ全然聞いてない!」
「あ。わりぃわりぃ。
そうだな。確かに可愛いな。」
とひろ言った。
そしてまた転校生の方を見る。
な、なによ!
「じゃあ、神埼の席は.....。」
と先生が見渡す。
「あ、宮原の隣空いてるな。
じゃあ、神埼はあそこに座れ。」
「は、はい......。」
と返事をしちょこちょこ歩いてきて席につく。
そして.....。
「か、神埼 舞花です!よろしくお願いします!」
と神埼さんはひろに挨拶する。
「あ、よ、よろしく。俺宮原 広人。」
とひろも神埼さんに挨拶をする。
2人は自己紹介し合った。
キーンコーンカーンコーン
「あ。チャイム鳴ったな。
じゃあ、1時間目移動教室やから早く移動しろよー!」
「はーい。」
と皆が言う。
「ひろー、行こー。」
「あぁ。
.......ちょっと待って。」
そう言うとひろはどうしたらいいかわかず
オロオロしていた神埼さんのところに行ってこう言った。
「神埼さん一緒に行こ?」
え?
「え?」
「1時間目理科室じゃん。
神埼さん来たばかりで場所わからないでしょ?
だから一緒に行こ?
あ、神埼さんがよかったらだけど.......。」
「え!あ!うん!」
「千夏も一緒だけど。
いいよな?」
「うん!ありがとう!」
「いやいや。」
「宮原くんて優しいんだね。」
と神埼さんは顔を赤らめて言う。
「そ、そんなことないよ......。」
とひろも神埼さんにつられ顔を赤くし言う。
「じゃ、じゃあ、行こっか?」
「うん!」
「おい、千夏も行くぞー。」
「あ、うん......。」
なんか神埼さんて邪魔だな。
と心のどこかでそう思った。
この日から普通の日常が普通じゃなくなった。
生活が変わったんだ。
見てくれてありがとー♪
まだ続きますょー♪♪