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剣神と黙示録 ~農村の少年が一柱の神になるまで~  作者: わたあめとは哲学である
約束をした日

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第24話 仲間とタイタン!

「もう間も無く荒野に出る訳だが、そもそも二人はどうしてタイタン狩りなんかに?」


「貴方と同じ。私たちもジャイアントタイタン(タイタン上位種)の討伐に参加する事になってるからよ。特にヲンヌの方は近距離で戦う訳だし、動きには慣れて貰わないと」


「ミュンジョーのお心遣いには感謝しか御座いませんよ」


 (あれ、俺が参加するって二人に言ったことあったかな……)


 腕相撲の噂として広まったのか、酒の席で漏らしたのか、何にせよ記憶に無いのに知られてるのは、薄気味悪かった


「それで、キシスで良いんだったな、そっちは本当に土? を取るだけでいいんだよな?」


「ジャイアントタイタンの縄張りスレスレのって言うのは抜けてるけど、まぁそうだね。それさえあれば、今回の実験はできちゃうからねー」

  

 ダングジジイが連れてきたのは、最近会う事の多いミュンジョーとヲンヌの二人組。それに加えてもう一人、荷運び兼、ある目的のために荒野に来たかったらしいダングジジイの孫娘、キシスだった。


「でも、土を取るくらいなら、他の行ける奴に頼めば良かったんじゃ無いのか? 金はあるんだろ?」


「あのねぇ、君、そういうのは素人に任せても中々上手くやってくれないんだよ。密封できて無かったり、変なとこの土を取ってきたりと……。そもそも! タイタンだって強いんだから……未だにお爺ちゃんが、なんで君に許可を出したか分からないよ」


「それは、彼が貴女のお祖父様に腕相撲で勝ったからじゃないかしら。一応ほら、剛腕のダングジジイーとか、頼れるダング親分ーみたいに呼ばれてるくらいだし」


 その言葉に、非戦闘員なのにも関わらずガツガツと先頭を歩いていたキシスの足が止まる。

 家族なだけあって、彼の腕力には特に信頼していたのだろうとその挙動に三人が納得していると、衝突にキシスが少年へと振り向く。


「お爺ちゃんに?」


「うん」


「その体で?」


「この体で……だな」


「へえぇ……君スゴいね。その体で腕力がお爺ちゃん超えてるなんて、密度何倍なんだろ。君こそ研究対象だよ。実は上位種だったりしない?」


「全身の筋肉を上手く使ってやったし多分……違う」


 あの森の中、少女に治療と表して色々された気もするが、実際にはどうなのか知る由もなかった。


「多分?! 多分なの?」


 少年の曖昧な回答によって完全に興奮したキシスが、少年に飛び付く。しかし、その間に入るようにして、ヲンヌが告げる。


「勝ったのは変顔が決め手だったと私は聞いています。ですから、ダング爺より筋力が優れているとは言いきれないですよ。さ、タイタンに気づかれています。戦いますよ」


 まだ大分離れたところにいるが、確かにこちらに近付いて来ていた。緩くなったキシスの拘束を剥がしながら、少年は剣を抜く。


「なーんだ。そういう訳か。そうなると実力が心配だけど……とりあえずタイタン、倒してきてよ」




「じゃあ決めた通りにな」


 ひとまず、少年がメインに戦うことになったため、数歩前へと出る。


「ギーグぅー!」


「タイタンは長い腕でよく牽制してくるから、気を付けてねー」


「あ? うあっと! 確かに、な! これは厄介だ」 

 

 まだ、こちらが攻撃できる間合いに入っていない。それほど離れているにも関わらず、タイタンの方は手に持った岩でこちらの急所を殴り付けようとしてくる。


 分かってはいたが、大きいというのは、それだけでやりにくかった。


「ま、やり様はいくらでもあるんだけどな」


 少年も、自身より大きい者についての対処法は少女から沢山学んでいたし、大きな水人形とも戦ってきている。やりにくいというだけで、勝負をつけるのは簡単な話だった。 

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