死んだ日のこと
「あああああああ!巻き込んでるうううぅ!」
俺の不注意で機械に巻き込まれて死んだ俺を待っていたのは天国だった
白装束の女性が白い協会のような場所で俺を見下ろしていた
『大丈夫ですか?』
「あ、あぅ。はい」
なにが起こっているのか分からなかったが美人のお姉さんに突然声をかけられて少し緊張してしまう
腕は…ある!体は傷一つない
なるほど、死んだのかということをここで悟った
アルコールを飲んだまま運転するような若干フワフワした感覚で生前を思い出した
死んだのは工場だった
機械作業はちょっとしたミスが命取りになる
ふとした時に手を置いてしまい巻き込まれるなんてのはよく聞く話だ
そうならない為に安全装置がついているし確認用のマニュアルがある
安全装置をつけてマニュアル通りの行動を取っていればなにも問題は無いのだがそれを守っている職員はいなかった
機械の安全装置は付いていると確認用の光が走るのでその時間短縮に切っていたし、マニュアルも何年も前に一読したかぎりでそれ以降は見ていない
そういった面倒事をしなかったり危機意識の無さの積み重ねが事故を招く事はわかっているつもりだったが本当に事故が起きてしまったということは本当にわかっていた「つもり」だったらしい
そもそもの話もっと俺の能力が高ければこんなロットの面倒で危険な仕事をしなくて済んだし死ぬこともなかったのだ
死んでから後悔しても仕方ないが…
それはそ…
『あの?ちょっといいですか?』
女がおれの回想に水を指した




