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別世界から来た人間
「わからない」
何なんだ?このからだ。
前の俺と、ほとんど違う姿だった。
「これはもしかして…」
『転移』なのか?
もしかすると、あの本で知った転移と言うものなのかもしれない。
ある日、なにか強い衝撃を、くらうとたちまち異世界の自分にと入れ替わってしまうという…
でも、あれは本の中の話だったはず…。
もしかして…
「記憶喪失だね。」
医者と名乗る男が、言った。
ここで『別世界から来た』何て言ったら状況が悪化しかしない。とりあえず。、話を合わせよう。
「すみません、ちょっと自分のことについても、記憶がありません。」
「そうだ!ちょうど君の知り合いが、来ているよ。呼ぼうか?」
知り合いか?まあここでのことを知らなすぎるから、悪くはないか。
「はい、お願いします。」
「由人!」
そこにいたのはまさしく…
「アオイ!?」
うそだろ…
「おぉ!どうやら、君のことは覚えてるみたいだね。」
「先生!由人は記憶喪失なんですか!」
どうやら、俺の名前は、変わらないらしい…
「あぁそうだ。」
「そんな…。」
「君からいろいろ教えてやってくれないか。」
「わかりました。」