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35 堕ちた伝説

 マーダーKの初手は、未来視の異能を使っての銃撃だった。



 魔術師や異能力者にとっての銃とは、結界などに長けた魔術師や、それなりの身体能力強化系の異能力者であれば、防ぐとか耐えることも可能で、闇の中には効かない種類のものもいるため、主力とはならない。

 それでも、即応性が高く、魔力の温存にもなるため、特に若い世代の魔術師や異能力者ほど愛用する傾向がある。



 特に、マーダーKの未来視と組み合わせた攻撃は、使用する銃のファイアレート次第のところもあるが、1発目を避けられたとしても、2発目、3発目と銃撃を続けることで追い詰めていくことができる。


 どこかの邪神風に解説すれば、「彼の圧倒的な魔力と、それに由来する身体能力、更に未来視による高精度の予測は、それらが有効な状況において彼の間合いにある」とでもなるだろう。


 つまり、回避し続けるにはその条件のいずれかを崩さなければならず、防御されたとしても、多少なりともダメージは蓄積する上に五分五分くらいの状況を維持できる、彼にとっての定石になる戦術だった。




 マーダーKの未来視に映る、1秒先のアルフォンスの姿に何ら変化はない。

 障壁を展開しているでもなく、身体強化をして耐えているでもなく、なぜか着弾しない――その前に、銃弾が消失してしまう。



 いくらマーダーKでも、発射された銃弾を目視することはできないため、詳細は分からない。

 それでも、推測くらいはできる――といいたいところだが、いくつか同様の現象を起こせる能力に心当たりはあるものの、どれも微妙に条件を満たしていない。



 例えば、「消滅」や「分解」といった系統の能力であれば、銃弾を消失させることくらいは造作もない。

 しかし、高速で動いている銃弾を認識して能力を発動させるのは不可能に近く、接触した物に対して発動するカウンター型であったとしても、それに付随する魔力の反応を見れば分かる。


 ほかにも、「転移」や「黒洞ブラックホール」などの可能性もあるが、やはりさきのものと同じ理由で条件を満たさない。


 それでも、事実は事実として受け入れざるを得ないが、強者を自負している彼でも正体不明の能力があるというのはプライド的に認め難い。




 アルフォンスは、主人公ムーブを愉しむために、マーダーKが攻撃に転じた瞬間に、あえて高難度な防御手段に切り替えていた。


 といっても、銃弾を回収したのは《固有空間》という、程度の差はあれ異世界人なら誰でも使えるものである。


 しかし、《固有空間》で回収できる距離は、個人の資質によって若干の差はあるものの、術者の手足が届く範囲であることが多い。

 ほかにも、「術者が正確に認識できている物」という条件が付くため、銃弾のような認識できない速度で飛んでくる物は、本来であれば収納できない。



 アルフォンスは、その解決法として、時空魔法の《無量》で彼の周囲に疑似的な無限を展開していた。

 そして、仮想領域内で認識できるレベルまで減速した弾丸が彼に当たる前に、《固有空間》に回収していたのだ。


 同種の能力を持つ神器ヴィジャヤの下位互換で、無力化できる限界が低く、エネルギーの回収効率も良くないが、システムのサポートがあれば核爆発をも無力化できる魔法である。

 サポート無しでも銃弾程度で破れるものではないし、認識速度の差でマーダーKに見切れるものでもない。



 また、異世界において、魔力の変化等で発動前の魔法の種類が悟られるのは、魔法使いとしては三流以下である。

 当然、それを隠蔽したり偽装したりする技術は豊富にあり、一流以上(英雄級)を自称するアルフォンスの魔力操作は、本当に神や悪魔が賞賛するレベルである。



 そして、理論はともかく、効力や異なる歴史の中で蓄積された経験値に劣るこの世界の魔術は、同じ戦術を執るにしても想定されている基準が全く違う。


 それは、この世界でトップレベルの実力者であるマーダーKでも、アルフォンスの魔力の偽装や魔法の種類が全く見抜けないことが証明している。




 アルフォンスが、回収した弾丸を《固有空間》から掌に取り出して見せると、マーダーKや傭兵たちの動揺が大きくなり、更に彼を良い気分にさせる。




 マーダーKにも、アルフォンスが何らかの能力を使用していることは分かっていたが、そのネタが分からないことが腹立たしく、そして怖かった。


 そこでマーダーKが選択した次の手は、テレパシーの異能力でアルフォンスの思考を覗き見ることだった。



 本来、こちらの世界では異能力はひとりにつきひとつなのだが、マーダーKの本来の能力が「他者の能力を奪う」ものであったため、彼は例外的に複数の能力を所持していた。



 マーダーKは、異能力者を相手に、勝てば勝つだけ強くなる。



 もっとも、「強奪」の能力しか持たない彼は、最初は異能力者としては――人としてほぼ無力だった。

 それでも、油断を誘う彼の外見や、幸運などにも恵まれて、いくつかの能力を手に入れてから彼は劇的に強くなった。


 そして、勝って勝って勝ちまくって、彼は規格外の強者になったのだ。



 それこそ、テレパシー能力者に頭の中を覗かれても、「そんなものは関係無い!」とばかりに飽和攻撃で押し潰せるくらいに。

 そして、そうして奪ったテレパシー能力が、彼の本来の能力との相性が良かった。



 いくら能力を強奪できるといっても、知らないものまでは奪えない。

 それを暴けるテレパシーは、相手の能力の有効利用法や対処法まで丸裸にできる最高のものだったのだ。


 この能力を手に入れるまでは取りこぼした能力も多く、それを抜きにしても、戦闘時に相手の思考が読めるというアドバンテージは相当なものである。

 当然、テレパシーに対抗する能力や魔術も存在するが、大抵は圧倒的な魔力差で押しきれる。


 ほかにも、テレパシーが有効な範囲や、一度に読み取れる情報量などの制限もあるが、この状況であれば何の障害も無い。




 能力を発動したマーダーKの頭に流れ込んでくる、膨大な量のスーパーの特売情報。

 同時に、激しい頭痛が彼を襲う。


 即座にテレパシーを中断するも、流れ込んでくる特売情報は止まるところを知らず、1,000円以上お買上げで、卵Lサイズが1パック98円である。

 頭痛もLサイズに膨れ上がっている。



「ぐあああああっ!?」


「お、テレパシーでも使ったか? 莫迦だなあ。そんなの対策してるに決まってるじゃないか。しかも、ご丁寧にカウンターウイルスまで踏んだのか? 相手の領域に踏み込むのに、防壁も張らないって素人かよ」


 マーダーKが呻き声をあげながら蹈鞴たたらを踏んだのを見て、アルフォンスが殊更嬉しそうに講釈を垂れる。


 魔力差も、戦術においても、月とすっぽんくらいに差がある両者が戦えば、この結果は順当――というより、「大人げない」というほかない。

 しかし、ここ最近のハイパーインフレーションから解放されたことによる安心感と、マーダーKのイキり具合が合わさって、彼に「自重しよう」という気は起こらない。




 マーダーKには、アルフォンスの挑発に反応する余裕が無い。


 アルフォンスが自身に仕込んでいたウイルスは、彼の脳に非常に大きな負担を掛けるとともに、彼の魔力循環を妨害していた。



 マーダーKにこの状況を覆す術はなく、本来ならこの時点で勝負はついていた。


 しかし、戦闘内容はともかく、作戦の目的はネコハコーポレーションを狙う組織に対しての警告である。


 このまま終わってしまうと、アルフォンスは口しか動かしておらず、マーダーKの自爆にしか見えないかもしれない。



 それでは、アルフォンスの意図した示威行為にはならない。

 最悪の場合、外部には「ただの暗殺」だと思われる可能性もある。


 それも一定の示威行為にはなるが、「暗殺しかできないなら、いくらでも対策できる」などと勘違いされては、マーダーKを相手に選んだ意味が無くなってしまう。



「仕方ないなあ。治してやるから、もうちょっと根性見せてくれよ」


 アルフォンスの都合による温情でマーダーKの頭痛は収まったが、乱された魔力経路までは元に戻らない。

 これは、彼が回復系の魔法が得意ではないことに加えて、マーダーKが無意識に彼の魔法を拒絶していることが理由である。



 マーダーKが感染したマジカルウイルスはアルフォンスの魔法であり、彼の制御を受けつける。

 しかし、マーダーKの受けたダメージに関する干渉は、彼が拒絶している限りにおいてはデバフ等と同じ扱いとなるのだ。


 それでも、魔力の質も差も圧倒的に有利なアルフォンスであれば、強引に突破することもできただろう。

 ただ、彼にもそこまでしてマーダーKを治そうという気が無かったため、そういう結果になった。




「――くそっ、こんな卑怯な手で勝った気になるなよ!」


 強がるマーダーKだが、ウイルスの影響で、異能力の大半が行使不能か、大幅な弱体化を受けていることに気づいていた。

 さすがにこれから先もずっと続くようなものではないが、戦闘中に回復するようなものでもないことも。



 マーダーKに切れる手札は限られていたが、それでもまだ切り札は残っている。


 それは平時においても消耗が激しいので使いどころが難しく、さらに、魔力経路が乱れている現在の状態で使えば、どういった反動が来るかも分からない。


 それでも、いまだにアルフォンスを格下だと思い込んでいて――思っていなければアイデンティティが崩壊してしまいそうで、敗北や逃走といった結末を認められない彼にはほかに選択肢がなかった。



「へえ、チャクラでも開いたか?」


 マーダーKの魔力が変化し、増大していく様子を、アルフォンスは余裕たっぷりに見物していた。



「雑魚が、お前はもう終わりだ」


 マーダーKとしては、この隙だらけの状況を見逃されるのは都合が良かったのだが、情けをかけられているようで、プライド的には許せない。

 そこで、どうにか余裕を示そうと口を開いたものの、傍目には小物感が増しただけだった。



「っく……! いやあ、強そうだ。でも、俺はもっと強いぞ? 降参しといた方がいいんじゃないか?」


 マーダーKの強がりは、この日一番の笑撃をアルフォンスに与えた。


 そして、その強者然とした余裕が、マーダーKの神経を逆撫でする。



「ほざけ!」


 怒りの咆哮と共に、マーダーKの姿が消えた。


 人体に7つあるというチャクラの全てを開いた彼は、言葉どおりの超人と化していた。


 その動きは、多少鍛えられている程度の傭兵たちの目で追えるようなものでもなく、その矛先が向けられたアルフォンスも何ら反応を見せていない。



 マーダーKの手がアルフォンスに届けば、彼はその能力を奪うことができる。


 それがどういった能力か分からなければ使うことはできないが、相手が魔術師であっても、その魔術に近い効果を持つ異能力として強奪できることもある。



 現状で確実にアルフォンスから奪える能力があるとすれば、テレパシーに対するカウンターだろうか。

 無いよりはマシだが、マーダーKの、彼を虚仮にしたアルフォンスに対する怒りは損得を超えていて、触れるだけで済ませるつもりはなかった。



 マーダーKは、アルフォンスも、さきの失態も何もかもを吹き飛ばすべく、超人化した身体能力で殴りかかった。



 しかし、届かない。


 マーダーKは、アルフォンスに近づくにつれて、《無量》で展開された無限に囚われ、急激に減速していく。



 傍観者と化していた傭兵たちから見ると、異様な光景だった。

 消えたと思ったマーダーKが、アルフォンスの前に出現したかと思うと、スローモーションのように動きを遅くしていき、その拳がアルフォンスに触れるか触れないかというところで動きを止めてしまったのだ。


 ある意味では、マーダーKは当初の速度のまま動き続けているのだが、それは《無量》の領域内のことであり、《無量》を破れない彼の拳がアルフォンスに届くことはない。



「自力でチャクラを開いたんなら大したもんだけど、どうもそんな感じじゃなさそうだな。その時点で論外だけど、今の業界のトレンドは、チャクラを開くんじゃなくて、チャクラになることだぜ?」


 アルフォンスの言葉は、《無量》に囚われているマーダーKには届いていない。

 傭兵たちには聞こえていたが、意味は理解できていない。


 もっとも、当のアルフォンスも理解できるとは思っておらず、彼自身も実例を見なければ理解できなかったことだ。


 彼の周辺では、様々な物事のブレイクスルーが起きまくっていて、これはそのうちのひとつにすぎない。

 そんな新世代の理論を、何でもないことのように話すのは、ただただ気分が良かった。



 それでも、いつまでも優越感に浸っているわけにもいかないことは自覚している。



 アルフォンスは、マーダーKを無力化するために、両手足の付け根を狙って《岩弾》を射出する。


 初級の魔法ながらも、アルフォンスの膨大な魔力で、更に《魔法防御貫通》効果も付加されたそれは、マーダーKの強化された肉体をいとも容易く貫いた。



 それと同時に、マーダーKは《無量》から解放された。


 ただ、彼の認識では、「反撃を受けることなどない」と思い込んで殴りかかったはずが、いつの間にか四肢に大きな風穴を開けられて、彼の足元で無様に這いつくばっているのだ。


 混乱と、羞恥と、憤怒が彼の心の中で荒れ狂う。



 唯一、論理的な思考として成立しているのが、「手さえ動けば、触れられる位置にいる」というもの。


 残念ながら、彼は《無量》からは解放されたものの、アルフォンスの《無量》は再展開されているので、手を伸ばせば再び囚われる。

 ただ、《無量》に囚われたことすら認識していない彼には、そんなことが理解できるはずもない。



「はっ、何をやったかは分からないが、この程度の傷なんて、不死身の私には大したことではないぞ!」


 マーダーKが、その想いだけを頼りに、超再生能力を発動させて、失った骨や神経、筋肉などを再生させていく。



 これにはアルフォンスも少し驚いたが、異世界ではこれくらいの再生能力は珍しくない。

 中には、肉片からでも復活する――全裸になりたいがために木端微塵になっているとしか思えない変態もいるのだ。


 そして、そういった実例を目にすれば、すぐに対策を立てるのがアルフォンスである。

 さらに、こういった余裕のある状況では、新しい能力の実験をするのが彼である。



 アルフォンスの青い瞳が、右目だけ金色に変色する。


 彼がその瞳でマーダーKを睨むと、彼の超再生能力が制御を失って暴走し始め、あっという間に大きなこぶになった。

 

 それは、邪眼の元大魔王や、特殊な能力を備えた竜眼を持つ古竜たちからのアドバイスを受けて、新たに獲得した「乱魔の魔眼」の能力である。


 乱魔の魔眼は、その眼で認識した対象の魔力を攪乱かくらんして、術式の構築を妨害したり、効果を暴走させたりする、ある種のデバフ効果を持ったものである。


 ほかのデバフと比較すると成功率は高いものの、やはり対象に直接作用する能力である以上、確実性などは無い。

 しかし、彼のように、ただ敵を倒せばいいだけの戦いばかりではない者にとっては、それなりに有効な能力である。

 そして、失ったはずの中二心が刺激される、とてもユニークな能力であった。



 何より、これはユノの行う侵食と同系統の能力である。

 存在そのものに干渉する彼女のものとは階梯が違いすぎるが、魔力――その存在が持つ可能性の一端に干渉できるだけでも規格外の能力である。


 もっとも、そういった真理をよく理解していなければ効果は薄いが、実際に何度も侵食を喰らったアルフォンスは、その痛みと恐怖と有用性をよく理解していた。



 ユノのように上手くは使えないにしても、本来は英霊が裸足で逃げ出すような能力である。

 勘違いした傭兵の戦意を挫くことなど造作もない。




 マーダーKの暴走した再生能力が、傷口から再生した骨や肉を溢れさせ、彼を串刺しにして埋めていく。

 そうして傷付いた肉体が更に骨や肉や臓器を溢れさせ、瞬く間に肉の塊と成り果て――その増大は止まることなく、加速していく。



 マーダーKが特異点(ヤバいこと)になりそうな気配に、若干焦ったアルフォンスが乱魔の魔眼を停止したことで暴走は止まったが、マーダーKには当然として、彼にも元には戻せない。



 マーダーKにとっては、自身の存在が台無しにされるような、耐え難い痛みと不快感と恐怖。

 そこにプライドなど介在する余地は無く、彼は恥も外聞もなく泣き叫び、アルフォンスに許しを請う。




 その様子を見ていたほかの傭兵たちには、アルフォンスの姿が悪魔に見えた。


 金色に光る瞳や、侵食を強引に行うために構築した簡易領域が彼の周囲の空間を歪ませていたことにも起因していたが、一番の理由は、どこかの邪神と同じく、笑って誤魔化そうとしているところだろう。

 そんなアルフォンスに立ち向かう勇気は、彼らには無かった。



 敵対する気力どころか、この仕事を続けていく自信を失った傭兵たちは、自発的に武装を解除して抵抗の意思がないことを示した。


 秘密組織同士の戦闘で投降が受け入れられるかは微妙なところだが、戦うなどというステージには立てず、逃げることも不可能な状況ではほかに選択肢がない。


 死にたくないという想いは確かにあるが、それ以上に、マーダーKのようにはなりたくなかった。

 ああならないためには、悪魔にだって魂を売る。

 情報を提供しろと言われれば、喜んで話すだろう。



「あー、そうやって大人しくしてくれると助かる。そうしてくれる分には、殺しもしないし、こいつみたいにしたりもしない」


 そんな傭兵たちに、アルフォンスから声がかけられる。



「でもまあ、公安には引き渡すけどな」


 傭兵たちも、それは仕方がないと考えていた。

 むしろ、御神苗に囚われるよりは遥かにマシな処遇である。



「――で、ここでちょっと相談だ。このリストにある奴をここに集めるのを手伝ってくれ。そうすれば、君らや大人しく従った奴については、公安にひと言申入れてやる」


 アルフォンスは、傭兵たちの足元にリストを投げると、それを拾うように促す。

 断った場合や、素直に従わなかった場合の説明はなかったが、彼らには逆らう勇気も、確認する度胸すらもなかった。



「わ、分かりました。す、スマホを使っても……?」


「……ああ」


 アルフォンスは、傭兵の恐怖に濁りきった目を見て、やりすぎたことを――笑って誤魔化せなかったことを理解した。

 これではユノのことを笑えない。

 むしろ、女神の微笑でも誤魔化せないものが、なぜ野郎の微笑で誤魔化せると思ったのか、勘違いも甚だしいと笑われてしまう。


 それでも、ここまで恐怖していれば、余計なことはしないだろうと、スマートフォンの使用を許可した。



 そして、傭兵たちが変わり果てたマーダーKの動画を仲間に送信する様子を眺めながら、今後の方針について考えていた。

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