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自覚の足りない邪神さんは、いつもどこかで迷走しています  作者: デブ(小)
第十三章 邪神さんと変わりゆく世界
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31 忍び寄る者

 リディアが学園の異変に気づいたのは、日付が変わってしばらく経った深夜だった。


 仮眠から覚めた彼女は、時空魔法の適性の高さから、すぐに空間の乱れに気がついた。

 この手の異変は適性がなければ気づかないことも多いが、分かる者には非常に大きな問題であり、その効果の方は疑いようがない。



 リディアは試しに短距離《転移》をしようとして、案の定ファンブルを起こす。


 術式にセーフティを組み込んでいたため大事には至らなかったが、例えるなら、視界を塞がれた状態で足を掴まれているようなものだ。

 強引に突破することも不可能ではないが、どんな事故が起きるか分からない。


 それに、この状況で魔力を浪費するのは得策ではないとも考え、それ以上の試行を一旦諦めた。




 次に、リディアは異変の原因ついて考察を始める。



 この異変が人為的なものであることは疑いようがない。


 また、規模から考えて、ただの悪戯やケチな盗人の仕業ではなく、組織的なもの。

 それも、高度に訓練された組織の犯行である。



 そんな敵の目的は何か――については、心当たりが多すぎて絞れない。


 学園には、研究用の貴重なアーティファクトがいくつも保管されているし、リディア自身も《転移》の魔晶という、アーティファクトに匹敵するアイテムを所有している。


 ひと昔前なら、ルナ・グレモリーも標的となる可能性もあっただろうし、その正体を知る者は少ないとはいえ、彼女の親愛なるお姉様などは、世界中の秘宝の全てよりも貴重で尊い存在である。


 それに手を出すなど言語道断――と、不届き者の排除に赴こうとしたリディアだが、すぐに「お姉様が異変に気づいていないはずがありませんし、下劣なゴミムシどもに後れを取る方ではありませんね」と思い止まった。


 それよりも、お姉様が、異変に気づいていながら傍観している理由について考え始める。




 その答えはすぐに出た。


 リディアの尊敬するお姉様は、ルナたちの努力や成長を、そして、その披露の場をとても楽しみにしていた。


 彼女たちが受けた訓練のつらさ――というより、地獄は、一緒に訓練を受けたリディアもよく知っている。


 それは非常に――想像を絶するレベルで過酷であり、思い出すだけで震えが止まらなくなるが、乗り越えたことで、少しお姉様に近づけたと思うと誇らしい気持ちになる。



 戦挙は、そんな努力が結実する場である。

 全く鍛えていなかった頭脳戦で後れは取っていたものの、そんな状況でも諦めない彼女たちを、ユノは優しく見守っていた。



(そう、お姉様はお優しいのだ)


 リディアは、自分だけが知っている事実だとでもいうように、誇らしげに胸を張る。


 若干色眼鏡がかかってはいるものの、敵対者への対応が、優しさどころか甘さを感じるレベルなのは事実である。



 ユノが直接殺害しているのは、現在判明している分では四天王のうちのふたりだけ。


 それも、大空洞最下層で、コレットを虐待していた四天王の方から手を出した――と、返り討ちにしたところで咎められる要素の無い状況である。

 さらに、コレットの証言を信じるなら、そんな状況でも対話をしようとしていたらしい。


 それを証明する物は何も無いが、リディアも二度も彼女に剣を向けて、一度目は言葉のみ、二度目は奪われた剣を突きつけられて警告されただけ――当時のことを思い返すと、恥ずかしさのあまりに憤死しそうになるが、身をもってコレットの証言が正しいことを知っている。



 それは、神を冒涜するほど腐敗しきった教会の悪事を暴いておきながら、その場で断罪するでもなく、最後の機会を与えたことからも明らかである。


 破戒者たちをその場で断罪したからといって、必ずしも彼らの被害者が救済されるわけではない。

 嘘の信仰であっても、被害者たちの心の拠り所だったのだ。

 それに、巧妙に仕組まれた契約のせいで、商会や教会が潰れたとしても、全ての負債が消えるわけでもない。


 それを、破戒者たち自身に解決させることで贖罪(しょくざい)の機会とし、被害者にも救済される道を作ったのだ。


 なんと優しく、思慮深く、そして何より美しいのか。

 ヘラ様より女神様なんじゃねえの?


 そんなことを思った者も少なくない。



 当然、ユノはそこまで考えて行動していたわけではないのだが、彼女の狂信者となったリディアや体制派の重鎮たちは、結果と状況を都合よく結びつけて彼女を神格化していく。




 そんなリディアは、お姉様が素っ気ない態度の裏で、結果がどうであれ、彼女たちを労うための準備をしていることを知っていた。


 どうやって警備の手伝いと並行して行っているかは不明だったが、お姉様であれば不可能ではないと納得できた。

 お姉様に疑いを持つことなど、忠実な妹分であるリディアにはあり得ないことだ。


 お姉様が黒いものを白だと言えばそれに倣うし、お姉様のお願いは大魔王の命令に優先する。

 それが間違いだというのなら、「間違っているのは、そんな世界の方です!」と反論するだろう。



 とにかく、リディアが盲信するお姉様が、この異変に際して何の行動も起こしていないということは、それなりの理由があるのだと彼女は考えた。


 真っ先に思いついた理由が、お姉様がこの異変に対処した場合、ルナたちの努力に水を差すことになりかねないというものだ。

 事実がどうあれ、関与したという事実だけで、あることないこと騒ぎ立てる愚か者が現れることは避けられないだろう。


 無論、そんな愚か者どもの戯言にお姉様が付き合う必要は無いが、想像しただけで怒りで我を忘れそうになる。

 もっとも、優しいお姉様は、ルナたちの心情に配慮して手出しを控えていることは想像に難くなく、その心配は無用であることも理解している。



(お姉様は、ルナたちならこの異変も乗り切れるだろうと信じているのですね……)


 お姉様に期待されるなど何と羨ましいことか――と、リディアは歯軋(はぎし)りする。

 彼女は、ユノへの想いが強すぎて、情緒不安定になっていた。


 それでも、短慮を起こさなかったのは成長の証だろう。



 とにかく、お姉様は当然として、リディアがこの異変を鎮圧したとしても、事後処理や調査のため、戦挙は中止になってしまうだろう。


 そうすると、ルナたちは、勝敗はともかく、最後までやりきれなかったと悔いを残すかもしれない。

 当然、戦挙は今回が最後ではないので、来年以降に再挑戦することも可能なのだが、あれだけの努力の果てにあったものがこんな結果では、納得できないことは容易に想像できる。



(なるほど、お姉様はそれを見越して、ギリギリまで手出しをしないつもりなのですね。――そういえば、私たちが大空洞で大悪魔と遭遇した時もこんな感じだったのでしょうか? あの状況で全員が生存したなんてよく考えれば不自然ですし、ギリギリまでみんなを信じて――当時は敵――友好的ではなかった私たちまで信じてくれていたなんて、さすがお姉様です!)


 などと、リディアの中でお姉様の株がグングン上昇し続け、溢れた想いが涙となって流れ出ていた。

 闘大よりも、彼女の状態の方が深刻だった。



 状況を完全に理解したつもりのリディアは、自身の今後の身の振り方について思案する。


 お姉様が表に出ないうちに、忠実な妹分である彼女が出しゃばるわけにはいかない。

 だからといって、お姉様に全てを丸投げして、自身は高みの見物をするなどということも許されない。


 リディアの能力をもってしても、非常に塩梅の難しい案件だった。



「よし」


 しばらく考え込んでいたリディアだが、何らかの結論に達したのか、姿と気配を消して行動を開始した。


◇◇◇


 リディアが行動を開始した少し後、雷霆の一撃による学園の封鎖が完成した。


 要所要所にある警備員の詰所を襲撃し、警備員を拘束、場合によっては殺害する。

 それを大した抵抗も許さず達成しているのは、雷霆の一撃の団員の優れた能力によるものだ。


 それでも、当初の予定では、封鎖はもっと早くに完成していて、学園全体の制圧も夜明け前には完了していたはずである。

 それが、直前に起きた思わぬアクシデントによって、計画は大幅に遅延していた。



 昆虫系悪魔族には、毒や麻痺、粘糸などによる警備員や目撃者の拘束など、特殊な役割を負っていた者も少なくなかった。

 本来であれば、彼らの能力で短縮できたはずの時間や労力を、特に適性のない者たちによって行わなければならなくなった結果がこれである。


 また、強大な特殊能力によるものならともかく、ただの物理的な拘束であれば、闘大の警備員クラスなら容易に脱することができる。

 そのため、彼らの監視に要する人員も増やさなければならない。

 当然、その後の制圧は、少なくなった人数でこなさなければならなかった。



 元より、雷霆の一撃には人員の余裕がなく、《予知》の実現までの時間制限もある。


 そのため、「奇襲が成立している間に作戦を進めておきたい」と、ビショップを中心にポーンで編成された5名のチームが、多少強引になっても作戦目標の達成を最優先に、リディアの私室に押しかけた。


 しかし、既にそこは(もぬけ)の殻だった。



 彼らがあと五分ほど早く行動を開始していたか、リディアの決断が遅れていれば遭遇していた可能性もあった。


 しかし、既に彼女は時空魔法を応用した隠密系魔法を行使して隠れてしまっているため、彼女と同等以上の時空魔法の適性がなければ見つけることは不可能な状態である。


 当然、ビショップチームのメンバーはそんなことを知る由もなく、しばらく無駄な捜索に時間と労力を費やすのだが、彼らの行動が影響を及ぼしたのは別のところだった。


◇◇◇


「みんな、起きてくれ。何だか様子がおかしい」


 不寝番をしていたキリクが僅かな異変を感じ取り、仮眠していたルナたちを起こす。


 彼が感じ取ったのは、開戦寸前の戦場の臭い――補助魔法による個人や部隊、装備品の強化による魔力の流れや、緊迫感を増していく雰囲気など、ビショップチームの行動の余波である。


 それを、孤高の戦士として幾多の戦場を渡り歩いてきた彼の勘が察知し、「ここが戦場になる」と告げていたのだ。



 それはルナたちには分からない感覚だったが、この数日間の共同生活で、彼が信用できる人物であることは理解していた。

 それに、こんな冗談を言う人物ではないことも同様で、余計な問答をすることはなかった。



「どうすればいいと思います?」


 ルナの第一声は、判断をキリクに丸投げするものだった。

 もっとも、状況が分からない自分たちより、キリクの経験を信じようという判断であることは全員に通じていた。



「ただの勘で申し訳ないんだけど、ここに留まるのは危ない気がする。もちろん、全員で陣地を離れたら戦挙はお仕舞いになるけど、そういう事態じゃない――なんていうか、デネブの時と同じくらいヤバい感じがするんだ」


 キリクも、可能な限り誠実に答える。



「分かりました。残念ですけど、戦挙は諦めましょう。それで、ここを放棄してどこへ逃げればいいと思います?」


 ルナは、現状キリクの勘でしかないものを全面的に肯定した。


 最後までやっていたら逆転してたと思うけど、非常事態で戦挙を放棄するのは仕方がないよね――という打算も働いているが、それ以上に、彼女にも言葉にできない嫌な予感があったことが大きい。



「可能なら、学園の外に――だけど」


「ここが戦場だっていうなら封鎖されてるだろうねー。敵次第だけど」


「デネブと同レベルだとすると、楽観視はできませんね」


 キリクが言い淀んだことを、メアとメイが補完する。



「だったら、ユノさんと合流するのが次善じゃない? ユノさんの側にいれば――」

「いえ、お嬢様。確かに戦力面だけで考えればユノ殿の側が最も安全ということになりますが……」


「そうだな。ユノさんの戦闘能力は申し分ない――というか、過剰なレベルだけど、だからこそ、危険を危険と感じずに突っ込んでいくタイプじゃないかなあ」


「聞いた話だと、先生って大空洞の最下層でも単独行動してたとか、散歩してたらデネブ戦に巻き込まれたとか、明らかに頭おかしいよねー」


「付け加えると、先生は拙たちも同じ感覚でいると考えている節があります。下手をすると、先生のせいで激戦区に放り込まれるおそれもあるかと」


 ルナの案は食い気味に、そして満場一致で否決された。

 しかし、意見を否定されたルナ本人も、「言われてみればそうかも」と落ち込んだ様子はない。



「だったら、アイリスさんと合流して、知恵を借りるのはどうかな?」


「さすがお嬢様! それは名案です!」


「あー、うん。アイリスっちが一緒なら戦術にもすっごい幅ができるし、いいかもね」


「それに、敵が組織的、計画的な活動をしているとすれば、アイリス殿の頭脳が切り札になるかもしれませんし」


「よし、そうと決まればすぐに行動しよう。俺は君らが準備してる間にトラップを仕掛けておくよ」


 次のルナの案は、今度は満場一致で可決された。


 そして、ちょうど不寝番をしていたキリクには特に準備するものはなかったが、強者とはいえ女性である彼女たちには何かと準備するものがあるかもしれない――と配慮して、彼は状況確認とトラップ設置のために一旦陣地を後にした。



 残された女性陣にも、特に準備が必要なものはない。

 あったとしても、悠長に準備をしていられる時間が無い。


 しかし、これから助力を乞う相手――アイリスは、身嗜みに厳しいところがある。


 無論、状況をわきまえないような愚鈍な人物ではないため、今回の場合は不問とされる可能性もあるが、彼女は手足となる駒が揃っていて初めて輝く指揮官タイプである。


 それに、大悪魔召喚などの奥の手は持っているものの、直接戦闘や諜報活動には全く適性が無いため、異変に気づいていない可能性もある。


 むしろ、不器用が度を超えている彼女は、単独行動させると、目に見えるもの全てを破壊する災厄となりかねない。

 主従で全く評価の違う、ある意味ではとてもお似合いのコンビである。



 そんなアイリスに対して、このまますぐに行動を開始して小言をもらうか、最低限の身嗜みを整えてから行動してスムーズに本題に入るか。

 どちらも微妙な感じはするものの、工作に出ているキリクを待たなければいけないこともあって、彼女たちは後者を選択した。


◇◇◇


 少し時間は遡り、雷霆の一撃による《転移》妨害結界が完成した直後。


 分隊長は指揮権をビショップに預け、ひとりのルークとしてナイトを供に、彼らが「初代様」と呼ぶ存在の許を目指していた。



「手土産は持った。服装も大丈夫……大丈夫だよな? なあ!?」


「何度目の確認だよ……。大丈夫だからさっさと歩けよ。ってか、なんで俺を巻き込むんだよ」


「いや、相手は初代様だぞ? 失礼があったらまずいだろう!?」


「それは分かるけどよ、俺を巻き込む理由は無いだろ……」


 極度の緊張で縮こまり、蒼い顔で目に涙を浮かべているルークに、作戦開始前の威厳はどこにも無かった。


 ナイトも緊張していないわけではないが、生まれたての小鹿の方がまだマシなくらいの醜態を曝している上官が側にいるため、多少落ち着ける余地があった。



「は、腹が痛くなってきた……! 俺はもう駄目かもしれん……。ナイトよ、後を頼む……!」


 そんなルークのコンディションは悪化の一途を辿っていて、目的地である第三実験場が見えた頃には、こちらも目に見える形で症状が出ていた。



「どんだけメンタル弱いんだよ。ってか、何でこんな奴がルークなんだよ――っておい、手土産落とすなよ!? ……ふう、危ねえなあ」


 ナイトはルークが落としそうになった手土産をギリギリのところで拾い上げ、大きく安堵の息を漏らした。



「こんな奴に初代様への挨拶を任せていいのか……? いや、俺も自信あるわけじゃねえけど、こいつは誰がどう見てもアウトだろ。何だよ、このへっぴり腰のサンチンの構え。バカにしてんのか? ってか、下手すると初代様の前で漏らしかねねえし……。だけど、初代様の挨拶に責任者がいないってのも多分失礼だよなあ?」


 ナイトは考えをわざわざ口に出してルークを挑発する。

 悪魔族の習性的に、普段は逆立ちしても勝てない相手がここまで弱っているチャンスを逃せるはずもない。

 そんな状況ではないのだが、そうすることでナイト自身の余裕が生まれるため、ある種の防衛機制でもあったのだろう。

 物理的な攻撃でなかっただけ、自制が効いていたのかもしれない。



「ちっ……、とりあえず便所行って出すもん出してこいよ。これ以上予定を遅らせるわけにもいかねえし、時間稼ぎはしとくからよ」


 むしろ、任務を忘れていないところについては賞賛されるべきものである。



「しかし、手土産はアント餅か……。今流行のゴプリンとか手に入らなかったわけ?」


「そう上手くは手に入らンッ――! すまんが限界だ……! だが、動けん……動けば……出る!」


「入らなかったのは仕方ねえが、出たら『仕方ねえ』じゃ済まねえぞ?」


「後のことは任せる! 《便意ゲリポーテーション》! ……しまった、《転移》妨害結界が!」


 もはや一歩も動けなくなったルークは奇跡に頼るしかなかったが、恐怖と便意の狭間で錯乱気味だった。

 無論、奇跡など都合よく起きるはずもない。



「そんな魔法ねえよ。ってか、随分余裕あんな、おい。決壊する前に行ってこいって」


 ナイトはこれ以上莫迦の相手をするのは御免被るとばかりに、ルークを残して先に進み始めた。



 ナイトも、もうひとりの初代様に対して恐怖はあるし、緊張もしている。


 ルークが体調を崩すほど緊張していることには多少は同情するし、殊更莫迦にするつもりもない。

 それはナイトに限ったことではなく、初代様を見たことがある者なら皆同じ感想を抱くだろう。



 彼らから見た初代様は、明らかに格が違っていた。

 その差は、子供と大人などというような生易しいものではない。

 人と神魔くらいの隔絶したものだ。


 そして、それは初代様に付き従う眷属たちについても同様である。

 ルークやナイトと、同じコードネームを頂いていても、能力的には桁が違う。

 そんな彼らが並び立つ姿は正に神話そのもの。


 そして、デーモンコアの力を得てそこに並ぼうとするライナーにも同様の憧れを抱き、できることなら自分もそこに並び立ちたいと夢見てもおかしなことではない。



 そんな彼が、もうひとりの初代様に会えば何かが変わるかもしれないと、期待を込めて第三実験場の扉を開け放つ。


「失れ――っ!」


 次の瞬間、鈍い音とともに彼の姿が消えた。

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