消費税って形式は日本には合わない税制だって気付いてきた。
消費税って根本から日本を殺す税じゃないかなと、最近気が付いていやになってきた。
これって日本の技術立国にとっても大きなペナルティーになるし、景気押し下げの能力も思ったより強い。
もともと伝統工芸周辺産業で働いていたので、消費税により伝統工芸から職人が失われていくのを見てきた。
伝統工芸の衰微って原因違うんじゃない?という人もいるだろうが実は大本は一緒だと気付いた。
消費税導入前は流通経路の間にある問屋や卸というところで商品販売前に代金の先払いにより職人に常時、暮らすだけのお金は常時流れていた。
もちろん先払いのほうが商品の割引により卸には安く商品が手に入る。
その結果、消費者への卸手数料の転化というのは思ったより少ない影響しか与えていなかったと考えられる。
工芸品の場合、一人の職人が全てをこなすことができない場合も多い。
漆器を例にとると山から木を切ってきて器に削りだす木地師。塗る漆を取って来て生漆を集める商人。
生漆を加工して黒漆や透き漆を作る職人。漆を塗っていく塗り師。他にも金箔を作ったり、螺鈿を作ったり、研磨用の木賊を用意する人達、それぞれの材料の山を管理している人たちと器一個作る何種類もの職種が必要になってきて、お金を手に入れるまでに必要な期間(収入サイクル)が違う。
その辺は会社が銀行から運転資金を借りるのと一緒で、銀行と違うのは卸は商品の出来、すなわち職人の技術も信用につながっていくことである。
この辺りが日本人の「職人偉い!」の価値観の形成に繋がっているのだとは思うが、3%の消費税導入がこれを全てぶち壊した。
中間でお金を抜いてる問屋、卸って必要なのか?という疑問の中間流通部分をばっさり切った。
当然安く済むから商品は安くなるだろうと考え実際、安くなった。
安くなったのだが価格破壊が進むのが普通になって、デフレを起こすようになり、買い控えのせいで景気は悪いままになった。
そして卸がいなくなって周辺産業を維持できなくなった産業は職人が廃業していくことで産業ごと消えた。商品は安く簡単に出来るもので置き換えされるようになった。百均品等でです。
そして職人は別の職業に就くことで必要な技術はロストテクノロジーとなっていく。
それゆえに周辺産業も技術継承者がいないことで商品が作れなくなっていく。
こうして産業は空洞化していき誰でもすぐ作れるものしか残らなくなる。
昔に比べれば現在のものは職人の質は劣化せぜるを得ないわけで、近い未来には「金を稼ぐ奴が偉い」というような現状の職人に対する尊敬の雰囲気が失われればまさにアメリカ・中国・韓国のようなコスト重視の結果、技術立国の日本に反撃されるという現象はなくなるかもしれません。(車・レアアース・CPU)同じ土台ですから規模と効率だけの勝負になります。
ここで今の日本の見識を維持したまま(治安安定もついでに現行のまま)の手法として重視すべきなのが税制なのです。
消費税率0% これが正解だと考えられます。
消費税をなくす変わりに所得税を増やします。
収入が4-5億で最高税率75%に到達するように累進課税を変更し、企業の税率は大きく変えない代わりに控除項目の増加を行います。
あと個人の将来への労働人口対策として、教育費用の所得控除を導入します。
これだけやれば大金持ちが海外に流出するという意見はあるとは思いますが、「別に流出してもいいんじゃないか?」と思ってますので、きにする必要はありません。
最高税率の人が1億稼ぐのに2500万円しか残らないよりは控除項目で支出して金を回していたほうが世の中へ役に立つだろうと思うのです。
バブルの前後で大きく異なるのは消費税の影響(影響がでるまで若干のタイムラグがあります)の可能性が高いと判断してしまうほどです。
絶対に財務省は嫌がります。
なぜって、脱税摘発、収入維持に物凄い労力を食うことになります。
消費税なら楽ですもんねー。パーセント上げれば自動的に増えることになりますから
あと輸出企業に輸出時に税額分バックする制度やめません?下流や中流企業に返金は起きませんので輸出企業の丸儲けになってますよ。