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知多星ゴヨウ  作者: MIROKU
二年
80/100

帝都を覆う混沌39 ~ヘッドガン、巨人と対峙す~



 それはソンショウらにとっては救世主そのものだ。


 鋼鉄で造られた武装した騎士のような外見ーー


 百八の魔星は数十体の黄巾力士ロボットを有しているが、そのどれでもない。


 戦車形態で長きに渡り格納庫に眠っていた「ヘッドガン」……


 その力は、百八の魔星の三大黄巾力士ロボットに数えられている。


 宇宙から降り注ぐブッダー線をエネルギー源にするブッダーロボ。


 神と魔の力を有した黄巾力士ロボットである神魔皇帝。


 そして次元渡航能力を始めとした、数々の力を秘めたヘッドガン……


 その力は今、異なる次元で病魔を討つために行使されようとしていた。


「いくぞお!」


 ヘッドガンのコックピットでゴヨウは叫んだ。同時にヘッドガンも光の剣を巨人に向けて降り落とした。


 ヘッドガンの手にした光の剣は、巨人の胸を袈裟がけに斬りつけた。


 ーーギョオオオ!


 巨人は悲鳴を上げた。その背に生えた禍々しい剛腕がヘッドガンの右肩へ伸びた。


 ガアン!と鋼鉄の打ち合わさる音が、闇の世界の虚空に響く。すでにソンショウらは彼らの足元から大急ぎで退散していた。


 ーーギギギ……


 巨人の背中の剛腕が、ヘッドガンの右肩装甲を握り潰そうとする。咄嗟に頭部を捕まれるのを避けたが、肩を砕かれれば剣を振れぬ。


「ーーブルックリン、フルパワーだー!」


 コックピット内でゴヨウが叫ぶと同時に、ヘッドガンは踏ん張った。巨人の剛腕の動きが止まる。


 更に巨人の体が引きずられた。ヘッドガンは巨人をふりほどこうとしているのだ。



「お前がしてきたことの…… 報いを受ける時が来たぞ!」



 ゴヨウがコックピット内でレバーを握れば、ヘッドガンは力任せに巨人の剛腕を振りほどいた!

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