戦え軍神スサノー
聖夜の戦乙女の寮では、
「メリイイイ!」
リングの上で聖母様は戦乙女ミラクルをロープに振った。
「クリスマアスッ!」
聖母様のレッグラリアットで、戦乙女ミラクルはリングの外まで吹っ飛んだ。
八頭身美人のミラクルだが、ギャグ担当だ。彼女は聖母様の八つ当たり(シングルベルだから)に必死に耐えた……
軍神スサノーはアルフォンシーヌ、アウター、戦乙女サニーと共に、スーパーで夕食の買い物だ。
「夕食はカレーにします」
小学五、六年生の少女姿に転じたアルフォンシーヌは言いました。
彼女はサキュバスながら家事を担当しています。スサノーの下着も洗っているので、サニーには殺意を持たれています。
「わたしはチキンカレーがいいでーす」
「ポークカレーや!」
アルフォンシーヌに対抗するサニー。
「ビーフカレー!」
アウターは今夜は牛肉特価日だからビーフカレーにしようと言う。
「し、シーフードカレー……」
スサノーは小さく挙手してシーフードカレーを主張したが、アルフォンシーヌらは「空気読んでよ」と言わんばかりの視線を返してきた。
「……く!」
スサノーは駆け出した。三人の女性から見ればスサノーは「お財布」なのだ。それがたまらなく悔しいのだ。
しかし、負けてはいけない。
帝都の平和は君の双肩にかかっている。
戦え! 媚びるな!
軍神スサノー!




