ゴヨウ先生、女心に戸惑う
猫格闘家のサモニャンはテレビをつけた。
「今日も知多星ゴヨウを観るニャン!」
サモニャンの隣では♀猫悪魔のアンドロメダが、すっかり同居猫と化していた。
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人を越えた力を有し、世界経済を司る存在……
人は彼らを商人と呼んだ。
宇宙の果てからやってきたオメガンの刺客と戦う運命の五人。
知性商人、超フェニックス。
強力商人、ビッグボイン。
技巧商人、白黒。
飛翔商人、蝶人バーベQ。
激闘の末、ビッグボイン(紅一点の美女)と蝶人バーベQが勝利したものの、白黒と超フェニックスは敗れた。
「超フェニックスが負けた!」
「弔い合戦よ!」
その様子をモニターで眺めていた「百八の魔星」のリッキーとコーエン、二人の美女は得物を手にして出撃しようとした。
が、その二人を麗しの天魁星「及時雨」ショウコが止めた。
「超フェニックスは生きておる…… それにほれ、見るがいい。伝説の戦士が帰ってきたぞ」
モニターに映し出されたのはーー
超フェニックスをかばうように現れたのは、運命の五人の一人「兵」だった。
「し、しぶい……」
「きゃー、兵さまー!」
ワイルドなリッキーも、妖艶なコーエンも、超フェニックスの前では自身の女を意識したがーー
兵の前では女の子になってしまった。
その様子を魔星の軍師、知多星ゴヨウは面白くなさげに眺めていた。
男性力の差は歴然だったからだ。
そして兵は商人血盟軍のブロークンハートを召喚してタッグチーム「完全被甲弾」を結成、オメガンの刺客を迎え撃つのだった。
「男を磨けよ、ゴヨウ先生」
天魁星ショウコはゴヨウに告げて、自室へと戻っていった。
リッキーとコーエンは女子高生に戻ってしまったかのようなはしゃぎようで、スクリーンの兵を見つめている。
女性は元気だとゴヨウは苦笑する。
フランケン・ナースはバーサーカーのペロと公園で会話している。
軍神の元には外宇宙から来た女アウターと、サキュバスのアルフォンシーヌが居候している。
更に軍神に好意を持つ戦乙女サニーが加わって、女三人の激烈な修羅場が毎日繰り広げられている。
正義商人レディー・ハロウィーンとバレンタイン・エビルは、来るべき“夏の誘惑”との戦いに向けて、強化合宿中……
女は生命力そのものだとゴヨウは思った。
男は消耗品だが華を咲かすことはできる。
「チェーンジ、レオパルドォン!」
ゴヨウは黄巾力士のレオパルドォンに乗り、戦場に向かう。
今日も嵐のような日常だ。




