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知多星ゴヨウ  作者: MIROKU
元年
19/100

ゴヨウ先生、女心に戸惑う



 猫格闘家のサモニャンはテレビをつけた。


「今日も知多星ゴヨウを観るニャン!」


 サモニャンの隣では♀猫悪魔のアンドロメダが、すっかり同居猫と化していた。



   **



 人を越えた力を有し、世界経済を司る存在……


 人は彼らを商人と呼んだ。


 宇宙の果てからやってきたオメガンの刺客と戦う運命の五人。


 知性商人、超フェニックス。


 強力商人、ビッグボイン。


 技巧商人、白黒。


 飛翔商人、蝶人バーベQ。


 激闘の末、ビッグボイン(紅一点の美女)と蝶人バーベQが勝利したものの、白黒と超フェニックスは敗れた。


「超フェニックスが負けた!」


「弔い合戦よ!」


 その様子をモニターで眺めていた「百八の魔星」のリッキーとコーエン、二人の美女は得物を手にして出撃しようとした。


 が、その二人を麗しの天魁星「及時雨」ショウコが止めた。


「超フェニックスは生きておる…… それにほれ、見るがいい。伝説の戦士が帰ってきたぞ」


 モニターに映し出されたのはーー


 超フェニックスをかばうように現れたのは、運命の五人の一人「ソルジャー」だった。


「し、しぶい……」


「きゃー、兵さまー!」


 ワイルドなリッキーも、妖艶なコーエンも、超フェニックスの前では自身の女を意識したがーー


 兵の前では女の子になってしまった。


 その様子を魔星の軍師、知多星ゴヨウは面白くなさげに眺めていた。


 男性力の差は歴然だったからだ。


 そして兵は商人血盟軍のブロークンハートを召喚してタッグチーム「完全被甲弾」を結成、オメガンの刺客を迎え撃つのだった。


「男を磨けよ、ゴヨウ先生」


 天魁星ショウコはゴヨウに告げて、自室へと戻っていった。


 リッキーとコーエンは女子高生に戻ってしまったかのようなはしゃぎようで、スクリーンの兵を見つめている。


 女性は元気だとゴヨウは苦笑する。


 フランケン・ナースはバーサーカーのペロと公園で会話している。


 軍神の元には外宇宙から来た女アウターと、サキュバスのアルフォンシーヌが居候している。


 更に軍神に好意を持つ戦乙女サニーが加わって、女三人の激烈な修羅場が毎日繰り広げられている。


 正義商人レディー・ハロウィーンとバレンタイン・エビルは、来るべき“夏の誘惑”との戦いに向けて、強化合宿中……


 女は生命力そのものだとゴヨウは思った。


 男は消耗品だが華を咲かすことはできる。


「チェーンジ、レオパルドォン!」


 ゴヨウは黄巾力士ロボットのレオパルドォンに乗り、戦場に向かう。


 今日も嵐のような日常だ。

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