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俺の〈提督〉はチートだろうか?  作者: 新月作夜
冒険!…かな? 編
6/13

第5話 サスライの行商人

この数年間は色々あった。

「おーい!イオリさん、お待ちかねの魔導書持ってきたぞ」

「セルさん、お久し振りです」

セルさんは行商を始めて駆け出しの頃からの2年ぐらいの付き合いだ。

「久し振りじゃな、今日はとっておきの差し入れを持って来たぞ」

そう言ってセルさんから手渡された数冊の本を見ると、

「おっ、<爆発>の魔導書じゃないですか。あっ、でもお代が」

「ははは、お代は前回のアレでチャラだから安心しろ」

セルさんはにっと笑うと、外套を肩にかけて去って行った。

ここ数年は、親元を離れて出稼ぎ中だ。

「ん?兄さん、それは...」

年季のはいったバンダナを額に巻いた弟が問いかける。

「ああ、セルのおきなからの贈り物」

「へぇ、セルじいさん来てたんだ」

弟のカエデも12歳となり、一緒に旅に出ている。

でも、正直言ってカエデの身体能力や魔力量は、俺をとっくに凌駕している。

今の格好は俺と同じジンベイだが、色は朱色を基調とし内側は鎖かたびらの様な防具を着けている。

「イオリ君、今回の行商での、消耗品と商品の補充品、まとめておきまし...どうしました」

「...いや、何でもない、何でもないよ」

なぜか姫様も旅に同行している。

でも、もう諦めている。だって221回も言って、そのたび諦めずについてくるんだから...

カエデなんて暢気に「221、かぁ。後一回でコンボだったのに」と言っていたが

例えるなら、この星全ての人類の天皇的なポジションだぞ、いいの!?といつも思う

なんで、ご両親もこんな旅の同行を許したんだか。

しかも、めんどくさいのが、

「兄さん。ここから先は村とかしばらく通らないしさ―」

「イオリ君、別に先を急ぐ理由もありません、仕事も終えていますし―」

「「戦闘訓練しようぜ(しましょう)!!」」

「嫌だ」

「まぁまぁ、兄さん、そんなこと言わずにさ」

「そうだよー、今日こそ勝ちたいのです」

弟と姫様がやる気満々で、少しめんどくさい。

「あー、この魔導書読み終わったらな」

「「(...この人絶対、やらないな)」」じとっ

何でそんな目で見られなきゃ行けないんだよ。

こういった知識は、持っておいて損は無いってのに。

さて、セルさんから貰った本、どんな内容何だろう、とウキウキしていると、

「(何か兄さんが、俺らが睨んでんのに嬉しそうだぞ!?)」

「(やっぱり、イオリ君はMなんじゃ...)」

「聞こえてんぞてめぇら!?あと、やっぱりって何だよ!泣くぞ!?」

とんだ風評被害にあった。

「「すいませんでしたー!!」」

2人を叱りながら、(天皇クラスの人叱ってるけど、打首獄門とかなんないよね?)

ふと、過去を思い返す。

ネットに入り浸り、面倒臭いと思って、誰とも繋がりを持たなかった自分

Mとか何とか言われながら友達と、ワイワイやってる自分。

ああ、そうか。

こんな目に遭わせてくれるあたり、この神様も意地が悪い。

だって、前世で下げて、来世で上げるんだもの。

「はいはい、分かったよ。さぁ、戦闘開始と行こうか」

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