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俺の〈提督〉はチートだろうか?  作者: 新月作夜
冒険の準備期間 (地道にちまちま) 編
2/13

第2話 提督(イオリ)が現世に着任しました!

「...おぎゃあ(...やっぱ、お約束かぁ)」


転生して、はや数日。

とりあえず、現状確認をした結果、ここはアラルランクという世界の五大国家の一つ<アルクロン共和国>。


俺の名前はイオリのままになった、名字を持てない平民だけど。

母はミズハ、父はレージという元冒険者だ。

今暮らしているのは、カガリ村という首都からかなり離れた場所に位置する村だ。

あと、早速<提督アドミラル>を使おうとしたが何故かロックがかかっていた、ゲームの様にヘルプがあったので確認すると...ん?

目がこすれないので、一旦目を閉じ、もう一度見直す。


「ばぶっ!?(年齢制限!?)」


スキルなのに年齢制限がかかっていやがった。

第1段階の解除は4歳から。(スキルヘルプ参照)


もう、第1段階とかつく時点で嫌な予感しかねぇんだが。

俺さ、スキルってのは制約的な物はあると思ってたけどさ、年齢制限ってのは初めてだよ!


運営に抗議………出来なかったね、ゲームじゃないもんね。


そして、今日も(精神は)ふて寝する。



~四歳~

「誕生日おめでとう!イオリ、私からはこのベージュ色のコート、加護付きでサイズが可変するの」

「おう!イオリ、俺からはこの狩り用のナイフだ」

「にぃに!にぃに!」

「ありがとう母さん、父さん。それにカエデも」


そう、今日俺の誕生日。プレゼントはすげぇファンタジーだが、

前世で無かった家族団らんがここにはあった。

それに、2歳下の弟も出来たし、この幸福で<提督アドミラル>の年齢制限が解除されたのを忘れかけたほどだ。


父さんに酒を飲ませられかけたり、母さんのスキルを使った歌を聞いたり、

…本当に、前世とは雲泥の差だ……。


俺は家族が寝た後、子ども部屋で一人<提督アドミラル>を起動させる。

一緒の部屋のカエデは幼いため、まだ両親と一緒に寝ている、

つまり今この部屋は俺だけだ。


俺はおよそ4年前と同じ様に俺にしか見えない画面をスクロールしていく。

4年前と違い、指で操作せず、念じるだけで操作出来るようになった。


……だってさ、何もない所で画面を操作してる姿って、良くてヤバい奴、

(いや、良くはないか)悪くて狂人にしか見えないし。

そして、今スキルを確認しているわけだが、

あえて、感想を述べるなら、


「(こりゃすげぇ)」


の賞賛の一言だろう。

提督アドミラル>というスキル名から、

軍とかでないと本領が発揮出来ないとは思っていたが、

それでも今の環境下でも使えるスキルもあった。


「(えーと、今使えるのは武器改修、仲間の潜在能力見極め・引き出しかな)」


本来なら、今日は疲れたし明日、となるだろう。

だがな、俺は、イベント海域攻略のために、期間中の二週間総合睡眠4時間の男だ。

某スティック型の携帯食と、大型ペットボトルを片手に籠城したんだ。


という事で……

両親からプレゼントされたコートと、ナイフを見る。

さすがに、貰ったものを、成功するかも分からないスキルに使うのは……。


ピコンッ!


「うひゃっ!?」


よく見ると、-改修スキルからメッセージを受信。-と、出ている。


「(な、なんだ。メッセージかよ、お、脅かすなよっ)」


ていうか、えっスキルからのメッセージ…?

何それ怖い。

おっかなびっくりメッセージを見ると……


-所持品の中で改修可能・成功率を表示します。-


狩猟用ナイフ : 100% 対価…魔力10


黒狼のコート : 100% 対価…魔力21


……です。


「(あっすご~い。俺の少ない魔力でも可能だ~)」


もう、疲れた。

スキルからメッセージとか常識なのだろうか?

誰か教えて欲しい……切にっ!


ピコンッ!

-改修しますか?-


あハイ、お願いします。

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