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俺の〈提督〉はチートだろうか?  作者: 新月作夜
冒険!…かな? 編
11/13

第10話 着任、アルクロン共和国

~天界-イオリたちの戦いが一段落した頃~

「…お前、何を考えている」

神と称される者たち、その1柱である〈武神〉は、現在、

いつも飄々として掴み所がない1柱、深謀遠慮の()(もと)〈永久見(とわみ)の策士〉に、問いただしていた。

「何かなぁ、特に何もやってないはずだけど」

「…あの青年に受け継がせた〈提督〉…お前、本来の権能を殆ど封じて受け継がせたな」

「あらら、気づいちゃったの?!」

あちゃー、と天を仰ぐオーバーリアクションをとる元〈永久見の策士〉に今度は抑えきれない怒気を込めて、威圧しながら告げる。

「今すぐ、本来与えるはずだった権能を〈提督〉に与えろ」

「…何故だい?」

返ってきた答えは、〈武神〉でさえゾッとする程、平坦な声で、圧倒的な圧を放っていた。

「な、何故って、お前っ、転生者は俺らがスキルを与えるから、対価としてその世界の住人より、

基本スペックが低くされているんだぞ!あんな欠陥スキルでは」

「大丈夫!僕は越えられる試練しか与えないからっ」

「なっ…」

絶句する〈武神〉に構わず、元〈永久見の策士〉は次の試練について候補を述べる。

「次はどうしようか、スキルを暴発させて身近な人が死ねば、上に立つものとしての孤独。

…もしくは、誰か身近の人々に裏切られれば、人を物として扱える非情を持つようになるかな…?」

そんな 、現〈狂気の戦略師〉を見て、〈武神〉は数万年間、誰にも見せなかった西洋剣の剣先を、

自身の敵と定めた者に向けた。


~そして、現在~

「あっ、イオリ君お帰...何故イオリ君にベッタリくっついているの、グラナート...?」

ニコッとした顔、しかし全く目が笑っていない姫様。

「フフッ、イオリはただ、わたくしの身を案じて寄り添ってくれているんですわ」

イオリはイオリで、新たな修羅場に巻き込まれていた。

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