6.家族
いつも短いですねm(_ _)m
今回は塗色視点。
ー母さんに会いたいな…。
母は、完璧な『母』だった。
朝起きたら朝食が。夜帰ったら夕食が。
自分でやるべきことは、きちんとやらせる。
毎日学校の話を聞いて、上手な相槌をうつ。
欲しい言葉をくれてめったに怒らないけれど、間違ったときには正しく言い放つ。
そんな母さんが大好きで、笑ってくれると嬉しくて。学校でも何の問題も起こさず、自慢の息子でいた。
母さんが少しでも楽になったらいい、とただ純粋に。
父は仕事熱心な人だった。いつでも仕事が最優先で、俺達のことは気にかけていない、そう思っていた。
「社会の人」として見ると、とてもかっこいいのかもしれない。
だけど、俺は。
母さんのことをちゃんと愛している父親が良かった。
でも実際は、2人は愛し合っていたんだ。それがあの日わかった。
ごめん、父さん。
あぁ、そうだ。 お前にも謝らないといけないのに。
ずっと勘違いしていた。お前も母さんを愛していたのに。
謝らないと怒られるかな、恨まれるかな。
だけど安心して。
俺は俺のやり方で、罪をちゃんと償うから。
読んでくださった方、ありがとうございます<(_ _)>
いつもわかりにくくてすみません。