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忘却花葬  作者: 涙紫月
12/26

12.君の目を見て罪を知った

最初は考えていなかった、ねじ込み話③

ねじ込みでも内容はちゃんと考えてます!(当たり前)

塗色の母の名前は、アキです。

今日の晩ご飯も美味しい、飛彗の手料理。

そして何より、懐かしい味。

些細なことだが、塗色は幸せを感じていた。

「今日もたくさん食べましたね。美味しかったですか?」

「うん。美味しいし…、母さんの料理と同じ味がする」

「アキには、小さい頃から料理を教えていましたからね」

「そうなんだ」

「はい。不器用な子だったので、苦労しましたよ」

飛彗は困ったように笑っている。

塗色には、悲しい表情をしているように見えた。

当たり前だろう。愛している娘が、若くして死んでしまったのだから。

「母さんが不器用だったなんて知らなかったよ。お菓子とかも作ってて、すごく美味しかったし」

塗色の言葉を聞いて、またもや飛彗は笑っている。

しかし今度は、悲しそうには見えず、純粋に笑っているよう。

「お菓子の作り方も、私が苦労して教えたんですよ。…最初の方は失敗ばかりで、本当におかしかったんですから」

飛彗は声を出して笑っている。

「そうなの?えっ、どんな失敗だった?教えてよ」

「そうですね…。例えば…」

この夜は、塗色の母の話題で盛り上がった。


夜10時過ぎ。

塗色は夢を見ていた。

一ヶ月前に死んだ、母の夢を。

見ていたのは、母が死んだあの瞬間。

心臓が止まる。

医者の声。

まだ、実感がない。

本当に母さんは死んでしまったのか。

俺のせいで。

違う、事故だろ?俺は何も…。

「ー」

弟が何か言っている。

俺の脳裏に何かが届く。

父さんが泣いている。

俺を睨みつけている。

見ないでよ。そんな目で。

母さんが死んで泣くくらいなら、どうして今まで愛を伝えなかったの?

お前だって悪いじゃないか。


…わかった。俺に見えたよ。

2人にとっての、一番辛い記憶が。

読んでくださった方、ありがとうございます!

前回と今回のサブタイトル、個人的に気に入ってます(*´∀`*)

静かな光が傷を抉る

君と目を合わせて罪を知った

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