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愛の証明について

作者: 玉蘭

綺麗な別れなど、ない。


人は別れるときに、なるべく綺麗に別れようとする。


恨まれないように

悪者にならないように

揉めないように

相手をなるべく傷付けないように

自分も傷付かないように


でも、綺麗な別れ方など、そもそもない。


ないものを求めても実現はできない。


ただ、そこに「愛」はあると思う。


自分の「したい」と、相手の「したい」

が噛み合わなくて、

そして、そもそも、そんな理想の形など

最初から存在しないのに

その実現のために苦しんで

悩んで、

それでも達成できなくて、


後になってから、


あの時もっとああしてたら

こうしてたら


今頃違ったんじゃないか


とか思ったり


どうして別れたんだろう


とか思ったり。


割れたあとのグラスを眺めるみたいにして


ボンドを手にとって修復しようとしても

二度ともとの形には戻れなくて。


また別れて。


綺麗に別れようとしても、できなくて。


綺麗な別れなんて、ないんだって気付いたとき


そこに愛はある。


恋人は、有難い存在だ。


いるときは有り難みに気付けなくて

不満ばかり抱いて


自分の「したい」ができないと

イライラしてしまうけど、


いなくなってから、


かけがえのない存在だったと気付く。


そのときの自分には必要な人だったんだ、と。


どのルートを通っても別れる人とは別れるし

続く人とは続く。


別れることも含めての縁だったなら、

仕方ないと受け入れながら


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