第1章 1 朝と妹と、、、
プロローグから見てくれ方、ありがとうございます。
小説初書くのは初めてなので、初心者感が出ると思います。温かい目で読んでいただけると嬉しいです。
では、第1章「初体験」
ご試読願います。
――――ジリリリリリリリリ「うっわ!!」カシャン!
轟音とも言えよう朝の目覚ましにしてはかなり耳に響く。自分で起きれないタクトが、自らの意思で耳元に置いた目覚まし時計。
「⋯⋯⋯これに慣れるのが先か、身体が馬鹿になるのが先か。どっちも身体には悪いんだろうけどなぁ。」
低血圧であり、寝相の悪いタクト。朝の始めは布団で二、三十分は動けない。というのも、起きたくないのだ。
時刻は 6時。学校は7時30分に登校するのがタクトの現状。学校の制度で、「特進クラス」と、「普通クラス」で分けられており、「特進クラス」は、大学への進学を希望する生徒が多数出願する、いわば、勉強したい君が揃うクラス。
タクトは親の勧めと、友達が行くという不純な動機で志望したが、早朝の登校は身体に響く。
ましてや、低血圧のタクトにはこの時間は苦そのものだ。それも、高校二年にもなると、身体が時間に合うようにはなってきたが、それでも、嫌なのは嫌なのだ。⋯⋯笑
「?、笑われた気がする⋯」
気にしないでくれ。
「さて、起きれたことだし、朝ごはんでも食って、風呂にでも入ってサッパリと――ッ!!」
それは、布団から足を伸ばして床に右あしを下ろした時だ。
これまで経験のない痛みがくるぶしあたりから響き、そのまま布団に倒れるようになった。
「ッ!!痛ったぁぁ!」
「タクト!?なに、何かあった??大きな声出してぇ」
二段ベッドの上から心配を装う、妹の小夜。(さや)
「なんか、足が、いってぇ、傷もなんもないのに、どうして。」
特に何も怪我はしていない。腫れた様子も見られない足の痛みを押さえつけるタクト。
「ふぅん。ま、どうせ治るでしょ、降りるから、パンツ見ないでよねー。」
「見るかよ!早く降りてくれ。んで、ちょっとそこのシップとってくれ。」
高校一年になる妹のサヤ。
成績優秀。スポーツ万能。料理得意で、将来は決めてない。なんといっても、日本人離れしたその美貌と真っ黒な髪。毛先から十センチは、なぜか白い髪で彩られ、統一されている。本人は「アルビノ」という病気で、一部が白色化したというが、
去年、高校に合格した時に白く染めたのを見てしまった手前、嘘だということは知っていた。
妹は中二あたりか、なぜか白に敏感に反応し、過剰な欲を見せていた。カッコイイらしい。
「はい、これかな。足が痛いって、帰宅部で走りもしてないのに、どうして痛くなるの?」
心地よい鼻濁音が部屋に響く。今日も何も変わらない。
「サーンキュ。」
―――変わったのは、足だけ。
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「先学校いってるねぇ。」
朝食を取り、支度を済ませて髪を編み、同じく特進クラスであるため、登校は早い。
サヤが行ってから十五分後、まだ6時50分。
自転車で行けば、10分足らずで着ける。
朝食を終え、残りの少し余った時間をどう使うかは日の気分で違う。パソコンいじるか、ラノベを読むか、妹のアニメのポスターを眺めるのは見飽きてた。
サヤはアニメ好きだ。それもかなりの。
ポスターは勿論、CDや漫画。アニメは録画あたり前。同じ部屋でプライバシーはあるが、アニメに関しては特に隠す必要性を持たないようだ。
だかなぜか、フィギュアを買わない。
本人曰く、「動かないし、表情も変わらないからつまんない。」という。
「やることもないし、俺も早めに行くかぁ。」
相変わらず痛い足の付近。びっこを引きながら玄関へ。
両親は仕事がら、1ヶ月に一度か二度しか帰ってこれない。故に、妹と二人。しかもあんな美少女と。と、特には思わない。自分の家族なのだから、そんな煩悩は見出してはいけないことは頭に入れている。
「行ってきまぁす。」
朝の気持ちいい風を浴び、自転車で颯爽と道路の路側帯を走る。早朝は人が少ない。
住むところが田舎であるため、そこはあまり関係ない気がするが。
家をあとにし、サヤと同じ学校へむかう、、、
「⋯⋯⋯ってらっしゃい。」
心地よい。いつもと変わらない、、朝だった。
いろいろごっちゃですみません。
頑張ってかきます!