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夢追人の紡ぐ世界  作者: 匠瞳
プロローグからはじまり〜
1/7

take over

はじめに、

この本は現実味のある夢と、夢から覚めた後の現実を見た主人公"タクト"が、現実で起きたはずの死亡事故や、大切なものを無くしたはずが、

夢の中では生きていて、そしてそのまま夢が覚めると元通りになってるという、夢と現実を行き来して紡ぐ、ファンタジー感ある物語です。


漆黒の中で


「ハァ、ハァ、ハァ、」

身体が動きづらい。でも逃げなきゃ一一


「ハァ、ハァハァ、ウッ、、クハァ、ハァ、ハァ」



闇を、走る。否一一逃げる



「ガシッ!、、グジャァ!」

「アッ!」

ザァァァッ一一っと、足首を何者かに捕まれ

顔面から漆黒の世界の地面に倒された。


一一一いったい何が。


何に掴まれた。何で掴まれた。


足下を見たい。


恐怖の中で燃えたぎるほど熱くなる心臓。

鼓動が早い。からだが熱を放つ。下を見れば何があるのか。ホラーものを見る時のあの、

怖いけど見たい。がここで同じような作用を持った。







一一一 足首が千切れてる。


「ウッッ、なんで、、」

暗闇に自分の存在だけが確かの中、足首から下が無くなった衝撃に、なぜか恐怖であるのに確認した足首のない原因をさぐる思考が働いた。


痛みがない。 しかも出血も無い、何故。


「一一カシャン、カシャン、カシャン」

何か鉄の様な、鎖を引きづる様な音と共に

何かが近づいてくる。

それは、誰しもが1度は絵本や漫画で見たことがある姿をしてた。

死に神だ。

大きな鎌を持った死に神が、ゆっくり、ゆっくりと近づき、立ち止まった。


「な、何なんだよぉ!なんでこんな目にぃ!」

唾を飛ばす。声を投げかける。そして、次に来るのは沈黙。


一一そして、、


「ガッ!ウッ、、ぐあぁぁッ!!」


何かが吸い取られる。黒い霧状の黒いもやが

身体から吸い取られ、死に神の黒い装飾の中に入っていく。


さっきまでの心臓の熱が冷めていく、

ちがう、抜き取られていく。


意識が朦朧としてくる。

前が見えづらい、世界がぼやけてる。

一一死に神と自分だけの世界。


「お疲れ様」


そう言い残し、鎌を大きく振りかぶり、

横払いで振り下ろす。


「ズシャっ一一」


音ともに、意識が飛んだ。




漆黒の世界から












一一一堕ちた。

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