一日目.8 男の子達
「それじゃ、ロルダンからやり直ししましょうか」
はいっ、と元気よくロルダンが返事をした。
質問を遮った時は不満そうだったけど、今の表情からはすっかり消えている。
「ロルダンだ。歳は十二、さっきも言ったけど、兄貴がいるから農家じゃなく、俺は強くなって、衛兵か狩人になりたい。力だけなら、この中で一番だと思う」
さっきと違い、随分と荒っぽいというか、地がそうなんだろうな。
ロルダンは栗毛色の髪を短く刈り上げていて、瞳は黒に近い茶色、いかにも運動が出来るといった風貌だ。
「俺がリョウに聞きたいのは、さっき神様から力を貰ったって言ってたけど、どれぐらい強いんだ?」
「僕が神様にお願いしたのは、この世界の子供達より少し強いぐらいかな? 後で力比べしてみる?」
「おぉ! リョウを倒せば大人になれるんだな!」
いやいや、何言ってんのこの子。
僕を倒してもレベルアップはしないんじゃないかなぁ。
「僕も自分の力が判らないから、試しながらやろうか」
「わかった、初めは手加減してやる」
随分と暴力的な友達が出来たけど、なんか真っ直ぐで良いな。
「次は、マコ……は、魔法使えないと友達になれないのか?」
マコが不思議そうな顔をしてる。魔法教えて欲しいと言っただけだと思うけどね。
「わたし、別に魔法使えなくても友達で良いよ? 教えてくれると嬉しいけど、先生は友達じゃないでしょ?」
「お、おぅ! じゃあ、よろしくな!」
「うん。ロルダン、これからよろしくね」
ロルダンが照れてる、顔が真っ赤だ。
なるほど、マコに気があるのか。マコと付き合いたければお兄ちゃんを倒して……まずいな。負けないぐらいの力があると良いなぁ。
「ロルダン、もう良いわね。次はセベロね」
「はいっ! セベロ・ペルニーア、十一歳です。魔法術師の孫で、僕も魔法術師を目指しています」
「魔法術師ってどんな事をする人?」
新しい言葉が出てきた。多分まだ教えて貰ってないと思う。
「リョウさんとマコちゃんは普通に魔法を使う人と、高い魔法の力を持つ人の違いはなんだと思いますか?」
なんだかガリ勉君っぽいけど、優等生なのかな?
セベロは灰色の髪を前から後ろに流し、高い位置で束ねている。後ろの髪は一〇センチメートルも無いぐらいだけど、髪が針金みたいに硬いのか束ねた先で箒みたいに広がってる。
瞳は薄い青色で、なかなかの美少年だ。
「普通に使う人は生活で使って、高い魔法の力は仕事で使うってこと?」
「そうです! マコちゃんは知ってたんですね」
「ううん、さっき先生が洪水の後片付けとか、水を川から引っ張ってくるのに魔法を使ったって言ってたから、それかなって。セベロくんのお爺ちゃんがその仕事してるの?」
「ええ、その通りです! 祖父は水魔法が得意なので、乾季は水の路を作って、畑に水を送るんです。雨季は川から水が溢れないように、水の流れを整えたりしてるんですよ」
大規模な魔法が使えるのが魔法術師になるのか。
この世界は殆どの人が魔法使えるから、専属で仕事してる人はやっぱり魔法の力は強いんだろうな。
「わかった。ありがとう」
「その祖父の仕事でこのアクアルムは水の供給が……」
「セベロ」
「安定していて水の街と言われるのも……」
「セベロ、口を閉じなさい」
マコが話を切り上げようとしたのに、言葉を続けるセベロ。
どうやらいつもの事らしく、ミレイア先生が割り込んでセベロは大人しくなった。
「セベロ、質問が無いなら座りなさい」
「い、いえ! 質問あります!」
大人に弱いのか、それともミレイア先生が怖いのか、セベロはガチガチになっちゃった。
「マコちゃんはいっぱい魔法覚えたいって言ってましたけど、どんな事に魔法を使うんですか?」
「えーと……」
マコは僕を見て、言ってもいいのか尋ねるような顔だ。
オモヒカネ様は誰の力も借りちゃいけないって言ってなかったから、大丈夫じゃ無いかな?
僕はマコに頷くと、肩に手を置いて安心させてやる。
「わたし、神様から宿題を貰ってるの。その為に魔法を使えるようになりたいんだ」
「か、神様からの宿題って……?」
「うん、この世界では空を飛ぶ魔法が無いから、空を飛びたいなら魔法を考えないといけないんだって。空を飛ぶのがわたしの夢、そのために魔法を勉強するの」
耳が痛くなるほどの沈黙、聞こえるのは自分の呼吸の音だけ。
言ったマコもどうしていいかわからなくなってるみたいだ。
「えっと、何かマコが変な事言いましたか?」
「……え、えぇ」
ようやくミレイア先生が反応してくれる。
「セベロの質問だったけど、私が説明するわね。まず、この世界の魔法は神使様より齎されたの。そして、力を持ち過ぎた人々は魔法の力は弱められ、今は歴史に残る魔法の極僅かが使えるだけになっているわ。その中でも魔法術師と言われている人々は魔力を多く持ち、いつかは歴史に並び、名を残すのがその方々の夢だとも言われているぐらいね。今、マコさんが言われた空を飛ぶ魔法は、その歴史の中でさえ現れた事がなかった魔法なの」
「はい。僕は神使様と、前回下見に来た時の友人に説明してもらいましたので、全部理解しています。その上で、神様にお願いしたんです。空を飛ぶ魔法を使いたいって」
「そうしたら、オモヒカネ様が『魔法を沢山使えるようにしてあげる。でも、一つ宿題だ。ヴェストラでは魔法で空を飛ぶ事は出来ない』『だから、空を飛ぶ魔法を考えてみなさい。それが出来るだけの力は授けてあげる。これはお兄さんから譲られた特別な力だ。ただ貰うだけじゃなく自分で獲得してみようか』って言われたんです。だからわたしは空を飛ぶ魔法を考えて、空を飛んで、神様に褒めてもらいたいです」
再び訪れる沈黙。
神様や会長さんも本当に出来ないなら、オモヒカネ様の言葉を訂正してくれると思うんだけど、それがなかった。だから何か方法があるんだと思う。
元より会長さんの僕達への期待はヴェストラに刺激を与える事。何か成すなら、これほどの刺激はないと思う。
「新しい魔法だ……マコさんは新しい魔法を生み出そうとしてるんですね!」
「う、うん。そうなるかな?」
まだ名前を教えてもらっていない男の子だ。
「マコちゃんは、昔の人が出来なかった事が出来るの?」
もう一人の男の子は疑わしい声で、マコの気勢を削ぐ。
「わたしはそれをするの。出来なかったら、自分が出来ないとわかるまで。でも、神様は出来るって言った。だから、わたしはそれが出来る」
あんな言われ方をされると、以前の真琴なら、泣いていたかもしれないな。
小学二年生の頃、逆上がりが出来ない真琴を泣かせてしまったことがある。
人より身体が小さい真琴は、一番低い鉄棒でも、棒から上は少し胸が出るぐらいだった。落ちるのが怖くて、腕に力が入り過ぎてぎこちない。蹴る足が弱くて、蹴り上げた足は腰ぐらいまでしか上がらない。
僕も四年生だったから、遊びたかったのに真琴の面倒を見ないといけないのが面倒臭かった。
僕が隣の鉄棒で手本を見せると、真琴はむくれてしまう。
お兄ちゃんだけずるい――この言葉はいつしか、真琴の口癖になっていた。
そして、つい言ってしまう言葉――真琴には出来ないよ。
その日の真琴は泣きながら鉄棒にしがみついて、練習にはならなかった。家に帰ったら、僕は父さんと母さんに怒られて、なんでそんなに怒られないといけないのかわからなくて、真琴と仲直りは出来なかった。
真琴は次の日からもずっと鉄棒で練習していた。学校や、友達がいるときは公園で。
一人で公園に行ってはいけないと母さんに言われていたから、僕が付いて行かなくなってからは友達にお願いしていたらしい。
一週間ぐらいして、母さんから真琴の帰りが遅いから、公園に迎えに行くように言われると、僕はしぶしぶ家を出た。
真琴は公園でべそをかきながら鉄棒を掴み、土を蹴り上げていた。
友達もどうしたら良いかわからないみたいで、がんばれと言葉をかけているだけだった。
それでも、泣かせてしまった日より、鉄棒を掴んだ腕は胸につくように寄せられ、蹴り足は鉄棒の高さまで上がるようになっていた。
僕は真琴を迎えに来たと言って、友達にはもう遅いから帰ってもらった。でも、真琴はまだ諦めていない。
僕は真琴に謝った――頑張ってるのに、出来ないなんて言ってごめん。
真琴はすぐには許してくれなかった。
僕は真琴の正面に立ち背を向けると、その場で腰を落とす。
――真琴、僕の背中を踏み台にして蹴り上げて
真琴は何も言わず、言われたように僕の背中を蹴って、足を振り上げた。そして、その足はそのまま僕の背中を強打する。
なんとか我慢する僕と、何か言おうとしてしまう真琴。
少し時間が置かれると、もう一度僕の背中が蹴られる。足が落ちてくる、と身構えるけどなかなか落ちて来ない。おそるおそる上を見ても真琴の足はない。振り返ると鉄棒に両腕だけで浮いている真琴の姿があった。
『お兄ちゃん! 出来た!』
とても嬉しそうな顔で、さっきまでべそをかいていたと思えないほどの笑顔だった。僕も嬉しかったけど、まだ喜んではあげない。
『僕は見てないから、真琴が何したか知らないよ?』
『逆上がり! 出来たの!』
『見てないよ』
出来たのにー!とふくれる真琴。僕はもう一度背を向けて腰を落とす。
『もう一度やってみたら?』
真琴は鉄棒から降りて、もう一度僕の背を蹴り上げる、今度は足が落ちてきた。お兄ちゃんごめん、と真琴。もう一回と言う僕。
二度、三度繰り返していくと、僕の背中に足は落ちて来なくなった。
あの時、僕の背中は真琴の蹴った跡で土まみれで、母さんになんて言おうと、言い訳を考えていたと思う。
『お兄ちゃん、見てて!』
背中の土を払おうと立ち上がると、真琴が綺麗に逆上がりを成功させるのを目にした。
僕は真琴が逆上がりが出来たのが嬉しくて、鉄棒越しに真琴に抱きついた。真琴は鉄棒がお腹に当たって痛いと文句を言うけど、その顔は笑っていた。
真琴は一度頑張ると決めたら、最後までやり通す。僕はその手伝いが出来ればいい、あの日僕はそう決めた。
「他に質問はないですか?」
「ひゃぃ!」
僕の声にびっくりしたのか、セベロが変な声を上げた。
「そ、そうね。自己紹介と質問だったわね。じゃ次はレナト」
「はい。僕はレナト・オリエガです。歳は十二歳。父は蔵書庫の管理官です。僕は将来この書庫に残せるような本が書きたいと思っています」
レナトはさっき、マコに出来るのかと聞いた子だ。
栗毛色の髪で肩口まで伸ばしている。瞳は緑色っぽいので、髪の色が同じロルダンとは雰囲気が全然違う。
「蔵書庫って、本がいっぱいあるの?」
「はい、領主様が集めた本や、街の人が寄贈した本が集められています」
「子供が入ることって出来る?」
「出来ますけど、マコちゃんは文字が読めますか?」
「ど、どうだろ? お兄ちゃんは?」
そう言われてみると、会話は『神の間』で問題がないようにしてくれていると聞いたけど、文字は読めるんだろうか?
「何か文字が書いてあるもの、見せて貰えますか?」
ミレイア先生が黒板で何かを書いたが、僕には読むことが出来なかった。
「読めないです。本を読むのは難しそうですね」
「わたしも読めません……」
「来たばかりなので、仕方がないです。知りたい事があれば、僕が手伝いますよ」
おや?っと思った。
さっきはマコに対して否定的だと思ったけど、ただの確認だったんだろうか。
「では、質問……と言うよりお願いなのですが、マコちゃんがやろうとしている事を手伝わせて下さい。そして、その事を本に書かせて貰えないでしょうか?」
「いいの? わたしいっぱい質問するよ?」
「勿論です。チキュウの知識も知りたいですし、マコちゃんが魔法を生み出せたら、その事が書かれた本はずっと残り続けます。書いた僕の名前も!」
なるほど、さっき本を書いて残したいって言ってたから、題材にはもってこいだろう。成功したら、この街や、ヴェストラにも有益だろうし。マコは頑張らないといけないな。
「ちょっとまて! レナトが手伝うんなら、僕も手伝う! 僕の方が魔法は詳しいんだ!」
セベロだ。さっきまで放心していたと思ったけど、復活したのか。
「セベロは黙ってて。まだ僕とマコちゃんの話が終わってない。君は後回しだ」
「マコちゃん、僕にも手伝わせてくれ! 新しい魔法なんて考えた事もなかった。きっと役に立ってみせるから!」
この二人、なかなか面白い組み合わせだな。
魔法寄りの知識と、書庫からの知識を組み合わせたら良いアドバイザーになるんじゃないかな?
「うん、二人とも手伝ってくれる? 地球の事は説明出来るの少ないかもしれないけど、頑張って教えるから」
「はい! セベロには負けません」
「ありがとう! レナトの知識より技術さ」
二人はどっちが役に立つかを言い合い、何が出来るか、何が出来ないかを洗いざらい打ち明けてるようだ。
ミレイア先生はくすくすと笑って言う。
「マコさん、二人の面倒を見るの大変よ?」
「ええぇ〜?」
マコも簡単に予想が出来たのか、眉を顰めた。
「まだ男の子は二人残ってるわよ。次はエミリオね」
僕への質問が無かったけど……まぁマコの方が気になるよね。
「はい、私の名前はエミリオ・カナレス、十一歳です。家は商人をしています。何かお探しの物がありましたら、カナレス商店にお越し下さい。私も将来店頭に立つ予定です」
エミリオは最初に新しい魔法と言ってた子だ。
レイナにも負けてない明るい金髪で、長い髪を三つ編みにして肩から前に下ろしてる。
瞳の色は灰色っぽい色で、髪と合わせるとどこか中性的に見える。
「リョウさんに質問ですけど良いですか?」
「勿論」
「ありがとうございます。マコさんは魔法を使いたい、目的は空を飛ぶ魔法を生み出すと言うのは聞きましたけど、リョウさんはこの街で何をするんですか?」
僕か……元々は旅行だったから目的を決めてなかったし、遊べれば良いと思ってた。でも、マコが自分の夢、目的を目指すなら僕は……
「この世界をもっと知りたい、かな?」
「この街の事ですか?」
「この街も知りたいけど、どんな食べ物があるのか、どんな生き物がいるのか、どんな場所があるのか、どんな人々がいるのか、かな? マコが空を飛べるようになったら、この街だけじゃなく、色んな所に行けそうじゃない? それも楽しみなんだ」
普段住んでいるからだろう、何か特別な気持ちは持ってないんだと思う。僕も日本は何が特別かと言われてもピンとこない。
「この世界は、地球から見ると空想上の世界、まるで物語の中にいるみたいなんだ。魔法があり、武器があり、そして生きている。今日会った人達だけでも面白い人、真面目な人、可愛い人、綺麗な人、そんな風に見てると居るだけでも楽しいんだよ。だからもっといっぱいこの世界を見れたらいいなって思ってるよ」
パチパチパチパチパチパチパチパチ
ミレイア先生から始まった拍手は、子供達全員になっていた。
「リョウマ様、マコト様、私達の世界に関心を持って下さってありがとうございます。この世界は、チキュウと比べると文化の発展が遅いと言われております。その為、チキュウの方が来られた時には少しでも得られるものがあるようにと、心構えをしておりました。しかし、私達の世界の在り方、神様より授かった魔法に興味を引く事が出来ていると知って、本当に嬉しく思います」
ミレイア先生が涙を浮かべてる。
地球からの文化で刺激を受けて促進と言う考えは、逆に考えると劣等感を生んでたのかもしれない。神様達は気付いているのかな?
「ミレイア先生。僕は今思ってる事をそのまま言いましたけど、今まで訪れた地球人も、同じような事を思っていたと思います。そうじゃ無かったら、この世界をもっと良くしようと知識や技術を授けて行かなかったと思うんです。聞いたところだと、この世界に移住をしている人もいるそうですし、居心地が悪い所には住もうと思わないですよ。この世界は地球から見てとても素敵なところだと思います」
ミレイア先生は泣き崩れて、もう喋れる状態じゃ無かった。
エミリオが終わっても、まだもう一人いるんだけど……
「ええと、エミリオ、他に聞きたいことはないかな?」
「はい! リョウさん、ありがとうございました。質問は大丈夫です。それから、僕にできる事があったら何でも言ってください。マコさんも。この街では不自由をさせません」
「エミリオ、ありがとう。でも、お金とかは借りているのがあるから、それを遣り繰りするよ。無駄遣いに慣れちゃうと、帰った時が大変だ」
「あ……帰っちゃうんですよね……チキュウに……」
「そうだね、この旅行は今日含めて七日間。家には家族が待ってるから帰らないと。僕もマコもまだ子供だからね」
エミリオは何か考えていたようだけど、さすがにヴェストラの人の考えは予想がつかない。良い子だと思うから、楽しい事を考えてくれてると良いな。
「わかりました。今日は学舎が終わったら、みんなで商業区に遊びに行きましょう。少しでも楽しい思いをして、リョウさんやマコさんが帰りたくなくなるように」
まいったなぁ。
でも、それはとても楽しそうだ。
「じゃあ、僕は負けないようにしないとね」
「わたしも参加しまーす」
「俺も参加する」
「もちろん僕も参加だ」
「僕も参加します」
「あたしも参加ー」
「わたしもお伴します」
「私も参加しますわ」
「……わたしも行く」
そして、一人残った男の子。
「俺も参加して良いか?」
「もちろん、ビトも来てくれなきゃ困るよ」
「わかった」
「それじゃ、ビト、あなたで最後よ」
ミレイア先生は落ち着いたのか、目元を腫らしたまま、表情は穏やかなものになっていた。
「はい。俺はビト、十二歳。力はロルダンと変わらない。将来は衛兵になりたいと思っていた。けど、リョウの言葉で、衛兵になると決めた。……生まれ育った所が褒められる、嬉しいもんだな」
ビトは口下手なのかもしれないけど、言いたい事は十分伝わった。でも、普段笑わないのか、妙にぎこちない笑顔だ。
ビトは灰色に近い銀髪でロルダンみたいに短く刈り込んでいる。瞳が青いので冷たい印象があるけど、口を開けばいい奴だと思う。
「リョウとマコ、俺の質問はない。力ぐらいしか無い、何か使えるなら使ってくれ」
「ありがとう、ビト。力が必要な時は頼らせてもらうよ」
「ビト、わたしもよろしくね」
これで子供達全員の紹介が終わった。
ベルタ、赤い髪の女の子で、力が強くて、楽しそうな事が好きな子。
ノエリア、銀色の長い髪で、治癒魔法が使える情熱的な子。
レイナ、金髪のツインテールで、ルーシア様が大好きな子、あ、何が得意か聞いてなかったな。
テクラ、赤味のある金髪で、一番年下の大人しい子、もうちょっと話せるようになれるといいな。
ロルダン、栗毛色の短い髪で力自慢の男の子、マコはあげないぞ。
セベロ、灰色の髪を束ねている、魔法に誇りを持っている子、マコの研究仲間。
レナト、栗毛色の髪をセミロング、本を読んだり書くのが好きな子、マコの研究仲間。
エミリオ、金髪で三つ編みな子、この子も得意な事は聞いてないな。
ビト、銀髪の短い髪の子、口下手だけど、街の事が好きな、冷たそうで熱い子。
みんな特徴があって、面白そうな同級生だ。




